メーター指針が、ピョンピョンとハネてしまったり、スムーズに動かないときの原因は、必ずしもメーター本体にあるとは限らない。メーター故障の原因の多くが、実は、周辺部品のコンディションにあることが多い。ここでは、アナログメーターの表示スピードが不安定な時や、確認点検したいときに簡単にできる方法があるので知っておこう。

メーターギヤは噛み合いに注意



ドラムブレーキ用のメカニカルメーターギヤは、サークリップを取り外すことで簡単に分解することができるタイプが多い。分解時には部品の組み付け順序を間違わないように復元しよう。ハブ側の溝にリテーナーのツメを合わせないとツメが折れたり押されたりしてギヤが正しく作動しなくなることもある。ホイールの復元時は、特に注意しよう。

分解時には部品のレイアウトを忘れるな!!



スピードメーターギヤはベベルギヤ(傘歯歯車)とウォームギヤ(ねじれギヤ)の組み合わせが多く、バックラッシュ調整のためにベベルギヤの裏側に調整シムが入っていることが多い。過去に分解されたことでシムが紛失している例もある。サークリップをセットしたときにギヤにガタがある際にはパーツリストで部品の入り組みを再確認しよう。ベテランサンメカなら、そんなガタに気が付いた時には、補正のため独自にシム調整することもある。

「スマホアプリ」が大変に役立つ!!



無料アプリの「スピードメーター」をダウンロードすることで、GPSを利用した実車メーターの検査も可能な時代だ。GPSの測位数が多い現代は、以前と比べてより高い精度を得られるようになった。無料アプリは何種類もあるので、好みのタイプをダウンロードすれば良い。旧車自動車のメーター検査も可能だ。

実走行テストはスマホホルダーで!!



最近、振動に敏感なスマホが登場したことで、スマホホルダーにも対策商品が登場。それほどまでにスマホを利用するバイクユーザーが増えている。ツーリングナビとしての利用や、グルメツーリングにはスマホが必要不可欠!!

POINT

  • ポイント1・メーターギヤの固着で回転不良が起こる
  • ポイント2・メーターギヤは組み合わせが肝心。回転子(リテーナー)の変形で作動性が様変わりする
  • ポイント3・ GPSメーターを有効活用しよう!!

現代の大型モデル用スピードメーターは、その多くが電気式を採用している。80年代初頭から電気式スピードメーターが採用され始め、90年代に入るとミドルクラス以上の多くのモデルが電気式となった。ちなみに電気式タコメーターの採用例は、そこからさらにさかのぼること10年。70年代の初頭には、ヨーロッパ車の中に電気式を採用したモデルがあった。スピードメーターが電気式になることでメカニズムが無くなり、機械的な故障が低減するのと同時にコストダウンにも寄与。メーターケーブルの存在が、車体を設計する上でネガ要素になることも多いため、例えばホンダは、80年代後半以降に登場したレーサーレプリカモデルで、ドライブスプロケットに機械式スピードメーターギヤを取り付ける例があった。前輪ハブ部分からケーブルが消えることで、フロント周りのスッキリ感はかなり増した印象だった。

そのスピードメーターケーブルやケーブル下側のマウント部分にあるメーターギヤは、壊れたり不調になって初めてメンテナンスされる機会が多い。メーターギヤやケーブル、また、メーター本体を取り付けるマウントラバーがダメージを受けることで、実はスピードメーター本体に悪影響が出てしまうことが多い。

ここでは、メーターケーブルを回転させるスピードメーターギヤに注目しよう。実はこのメーターギヤは、ハブの回転に同期してケーブルを作動させている。ドラムブレーキの場合は、ブレーキパネルにギヤがセットされているケースが多く、ディスクブレーキ車の場合は、独立したメーターギヤがハブサイドに組みつけられる例が多い。

いずれにしても、このメーターギヤとハブの接続箇所あるツメ(リテーナーと呼ばれる部品の一部分にツメが付く)が曲がってしまったり、組み込みミスで欠落させてしまうと、メーターケーブルは作動しなくなってしまう。ドラムブレーキ時は特に要注意で、なにも考えずにホイールハブにブレーキパネルをセットすると、リテーナーのツメ部分がハブ本体に乗り上げて固定され、メーターギヤが動かなくなってしまうことがある。別体ギヤタイプでも、ギヤを回すリテーナーのツメが正しくセットされないとギヤは動かなくなってしまうことがある。

そんな忘れがちなスピードメーターギヤも、分解したときには部品の洗浄とギヤの組み合わせ確認、スムーズな作動性確認を必ず実施しよう。別体型のメーターギヤは、非分解式がほとんどなので、ダストシールリップ部から細ノズルのパーツクリーナーを差し込み、内側を設定的に洗浄。同様の方法でエアーブローしてから、スプレーグリスを吹き付けることでメンテナンスが可能になる別体ギヤもある。

メーターギヤとメーターケーブルの分解洗浄&グリスアップを行ったら、スピードメーターの指針精度を確認してみよう。現代テクノロジーは素晴らしく、昔では考えられないようなテストも可能になる。それはスマホアプリの「スピードメーター」で、実車メーターのコンディションを確認するのだ。ダウンロードしたアプリを起動して走行すると、GPS衛星からの電波を拾って、高精度な実スピードを表示してくれるのだ。是非、このアプリ(ほとんど無料アプリ)を利用して、メーター指針の表示スピードを確認してみてほしい。気が付くことがあるかも知れませんよ………。

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