一過性ではなく、もはや完全に根付いた印象がある旧車バイクのムーブメント。メーカー純正ペイントが美しく残った車両には、特別な眼差しが寄せられているのは確かな事実である。ここでは、70年代初頭のメーカー純正ペイントの輝きを維持するために、「高性能ケミカル」を使った様子をリポートしよう。

汚れ取りを終えたら水道水の霧吹きから開始



ペイントコンディションは決して悪く無いが、実は、ワックス掛けを施したことが無かったカワサキ90デラックス。まずは霧吹きでガソリンタンクに水滴を載せる。ラスターネオは水分とよく混ざるので、無駄なく使うには塗装面に水分があった方が良い。自動車の場合は、洗車後の拭き上げ前に施工するのが効果的だ。

水分を利用し「無駄なく薄く伸ばそう」





内容量420mlのラスターネオ。滑らかな塗り心地と拭き取り時のサラッとした感覚が特徴的な次世代ポリマーコート剤である。缶スプレー式エアゾールなので、使い勝手も極めて良く。ポリマー施工をしながら、汚れ落しも可能なハイブリッド仕様の商品。100円ショップで購入した霧吹きとスポンジを用意して、実作業に取り掛かった。これらの道具があれば作業性がより高まる。特に、自動車やワンボックス車のような広範囲を仕上げるには必需アイテムと言える。水スポンジにラスターネオを吹き欠ける。「スプレー缶をしっかりよく振って」から使わないと、ブチュブチュッと吹き出てくる程度なので、作業前には連続的にしっかり振り混ぜよう。

仕上げはマイクロファイバークロス拭き






 用意したスポンジをきれいな水に沈めて何度か握り締め、滴り落ちない程度にスポンジにも水分を含ませる。こうすることで作業性がより向上し、隅々まで伸ばして磨くことができる。ペイント部分全体に伸ばしながら塗布していくのがコツだせ。ガソリン汚れが付着していたり、水垢汚れがある場所は、ラスターネオを多めに塗布もしくは直接的に吹き付けて、コンパウンド掛けのようにスポンジで擦って磨いてみよう。施工後、表面が薄っすら白く乾燥してきたら、マイクロファイバークロスを利用して拭き取ろう。拭き取り性が驚くほど良いことに気が付くはずだ。

POINT

  • ポイント1・ 純正ペイントへダメージを与えずに磨き込むのがポイント
  • ポイント2・ポリマーコーティング層でペイント表面をしっかり保護

新車であろうが、中古車であろうが、ペイントコンディションが良いに越したことは無い。出先で「キレイですね!!」なんて声を掛けられるのは嬉しいものだし、そんな美しい輝きを常に放っていられれば、それはもう最高だろう。バイク用ボディパーツの磨き込みにも様々な方法があるが「一番悪い」とされているのが、汚れたボディーを乾いたウエスで「そのまま拭き取ってしまう」行為だ。無造作に拭き取ってしまうと、ペイント表面には無数のマイクロスクラッチキズを入れてしまうことになる。

磨き作業の具体的な手順を記しておこう。キレイなウエスや雑巾にたっぷり水を含ませて、外装パーツを軽く拭って汚れを粗拭きする。一度拭き取ったウエスは、きれいな水で濯ぎ洗いした後に、しっかり絞ってから、再び全体的に拭き取ろう。この作業の繰り返しでお、およその汚れ取りを行う。この作業が、磨き作業の下準備=段取り作業と考えよう。ちなみに、マフラーや足周り部品を拭き取ったウエスや雑巾で、タンクや外装パーツを拭き取ると、ウエスに残ったゴミで細かなキズを付けてしまいやすいので、外装パーツのペイント部品と足周りパーツの拭き取りは、別々のウエスで行うのがベストである。

ここで利用しているケミカルは、カーベックから発売されているラスターネオという商品。利用前には、まずは容器をしっかりシェイクしよう。この商品に限らず、磨き系ケミカルを利用する際には、容器をしっかりシェイクする作業から始めよう。今回は、この状態から霧吹きで施工箇所を濡らし、さらに濡らしてから軽く絞ったスポンジにラスターネオを吹き付け、ペイント面に広く延ばすようにムラ無く軽く擦り込んだ。こびりついた汚れを発見したときには、やや強めに擦り、それでもしつこい汚れのときには、直接スプレーを吹き付けてスポンジで擦りながらケミカルで汚れ除去するのが良い。

数分経過するとライターネオが白く乾燥するので、そうなったら通常のワックス拭きと同じ作業手順で、拭き取れば良い。この際には、細部まで拭き取ることができるマイクロファイバークロスがあると作業性はさらに向上する。マイクロファイバークロスを利用することで、効率良くしかも確実な拭き取り作業が可能になるのだ。

塗装のプロが開発した新世代ポリマーコーティングがラスターネオ。抜群の撥水持続力を持ち、汚れ落ち性が向上する。塗料や塗装のプロ集団であるカーベックが、長年にわたり蓄積してきた知識と経験を注ぎ完成させたのが同商品で、ポリマー施工をしながらに、汚れ落ち効果も十分に期待できる高機能性が話題の商品である。拭き取り性がとても良く、したがって拭き取り残しも出にくく、安定した施工を期待できるのも大きな特徴となっている。外装パーツのみならず、ペイント面には広く利用できるので、ホイールや足周りやエンジンのペイント部品にも効果絶大だ。是非、試してみて欲しい。

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