フレームマウント化とともにカウルも純正から変更した。メーターもTGナカガワでワンオフ製作したパネルにスタックST700メーターやSP武川燃料計等を配したものに変更。ハンドルバーはEFFEX、左右マスターも今回ゲイルスピードVRCに換わり、操作性やタッチを高めるアップデートが行われた。
2001年型A1の純正カラー、ファイヤクラッカーレッド×エボニーのカラーもそのままながらきれいな状態の燃料タンクは純正で燃料コックはキャブレター変更に合わせて流量を確保するピンゲルに変更。
シートはTGNオリジナルコンプリートシートで内部にTGNオリジナルでマップ切り替えや製作・保存可能なHIR点火ユニットを収めている。
ステップはマーベリック。油圧クラッチキットはウイリー製で、ドライブチェーンにはRK 520XXWを装着。
エンジンはZRX1200Rに排気量/ボアが同じで高圧縮化(純正比で10.1:1/10.6:1)するZZR1200ピストンを加工して組み、ミッションもZZR1200用で5→6速化する。ヘッド面研やポート研磨、各部エッジ処理にクランクダイナミックバランス等で170PSを発揮する。今回のオーバーホールでは内部パーツのほぼすべてにTGナカガワオリジナル表面処理のR-Shot#Mを施した。ピストンは測定で使用範囲内だったのでこれにR-Shot#Mを施して組んでいる。より作動がスムーズ化し耐久性も高められるので引き続き長く乗られるはずだ。
キャブレターはFCRφ41mm。フレームは各部に補強が入り、キャブ後ろ側(写真で左側)のメインループ背面内側補強(三角形状の部分)もそのひとつ。
ウイリー製28mmオフセット(純正同数値)ステムでオーリンズ正立フォークをクランプ、フロントブレーキはブレンボ・レーシングCNC 4Pアキシャルキャリパー+サンスター・ワークスエキスパンドディスクの組み合わせだ。
リヤブレーキはブレンボCNC 2Pキャリパー+ガルファー・ウェーブディスク。排気系はノジマ製SCフルチタンを使う。
スイングアームはウイリーでオーリンズ・リヤショックは以前のフルアジャスタブルからグランド・ツイン/KA417に変更される。ホイールはMAGTAN JB3でリヤが純正より1サイズ広い3.50-17/6.00-17サイズを履く。