2ストロークのヤマハが送り出した、4ストロークスポーツXJ400D【画像ギャラリー】

400ccクラスでDOHC4気筒エンジンを始めて搭載したのはカワサキのZ400FXで、43PSの最高出力を発揮した。

ヤマハ初のDOHC4気筒エンジンを搭載した400ccクラスモデルXJ400は、Z400FXを凌ぐ45PSを発揮した。

400cクラス初のDOHC4バルブ4気筒エンジンを搭載したGSX400Fは、45PトトXJ400と型を並べる最高出力を発揮。

最後に登場したホンダのCBX400Fは、最高出力48PSのDOHC4バルブ4気筒エンジンを搭載していた。

マイナーチェンジを受けYICSを採用したエンジンを搭載したXJ400には、4本出しマフラーを備えたXJ400Dが追加された。

いわゆる「ジャメリカン」スタイルのXJ400スペシャル。各社からこのような並列エンジンを搭載したアメリカンが発売されていた。

最高出力55PSの水冷エンジンを搭載して登場したXJ400Zは、レプリカブームの到来によって短命なモデルとなった。

XJ400Z系のエンジンを搭載したFZ400Rは、本格的なレーサーレプリカとして大人気モデルとなった。

1980年代のヤマハ製スポーツバイクのデザインを持つXJ400Dは、スポーティかつ扱いやすいバイクとして人気を博した。

本来は片側2本のサイレンサーが存在するのだが、集合管に変更されているため左リアビューはシンプルなルックスだ。

ハンドルは高めで、上半身はかなり起きた状態になる。ステップ位置は前寄りで、下半身もリラックスした感じだ。

171cm、65kgのライダーが跨るとかかとが浮く感じになるが、不安な感じはしない。

シンプルな丸型ヘッドライトだが、XJ400のシールドビームタイプからH4バルブタイプに変更されている。

スピードメーターとタコメーターの上に、電圧計と燃料計が備わる。インジケーター類はセンターに配置され、美しいシンメトリカルデザインを生む。

右のスイッチボックスには、最近のバイクからは消えたライトのオンオフスイッチと、キルスイッチが備わっている。

スムーズな曲線で構成されたフューエルタンクには、「YAMAHA」の立体エンブレムが装着される。

シートは前後に軽く段差があるデザインで、しっかりとした厚みがあるのでタンデムや長距離も得意だ。

シャープなデザインのテールカウルと、無骨な角形テールライトが組み合わされる。大きめの角形ウインカーも特徴的だ。

「XJ400」のロゴが入るサイドカバーは、この時代のヤマハらしいボリュームのあるデザイン。

DOHC4バルブの空冷エンジンは、XJ400用に新規開発されたもの。45PSノ最高出力は、発売当時クラス最強であった。

エンジンをスリムにするために、ジェネレーターやセルモーターをシリンダーの背面に配置している。

ヤマハが新開発した「YICS」はこのバイクの1番の売りであるため、そのロゴがシリンダーヘッドに大きく刻まれる。

この車両には純正の4本出しマフラーの代わりに、ヨシムラ製のサイクロンマフラーが装着される。

フロントホイールは19インチのキャストタイプで、ブレーキはダブルディスクが奢られている。

リアブレーキはドラム式で、リアのホイールサイズは18インチとなっている。

スイングアームは今見るとかなり細く感じるスチール製。リアのツインショックはアジャスタブルタイプを採用している。

ゼファーの登場によってネイキッドブームが巻き起こる。先陣を切ったのは、またしてもカワサキであった。

1993年に登場したXJR400は、空冷エンジンの可能性を追求。マイナーチェンジを重ねつつ、2008年まで製造された人気モデルだ。

レアな絶版車両が並べられるショールーム。カラーバリエーションや年式なども、幅広く揃えている。