1990年代に国内外のロードレースでその名を轟かせた青木三兄弟の次男、青木拓磨氏。全日本で王座に輝いた後、世界グランプリの500ccクラスにステップアップし、これからという1998年のシーズン開幕前のテスト中の事故で下半身の自由が効かない身体になってしまう。しかし、その逆境にめげることなく、車いすレーサーとして4輪レースに転向し、2007年からアジアクロスカントリーラリー(AXCR)に出場。2023年には総合優勝も遂げています。今回はそのAXCR2026の参戦記です。
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挑戦20年目のアジアクロスカントリーラリー!
今年の夏も、アジアクロスカントリーラリー(AXCR)に参戦してきました。この今年で31年目を迎えるアジア最大のクロスカントリーラリーは、2026年8月9日(日)にタイ南部にあるパタヤでセレモニアルスタートを行い、翌10日(月)から本格的な競技を開始し、6日間、約2000kmを移動しながら8月15日(土)に、タイ北部の古都ピッサヌロークでゴールを迎えました。過酷なコースが設定されており、アジア各国からやってくるトップドライバーたちが激戦を繰り広げ、4輪40台、2輪31台がこれを走り切り、フィニッシャーメダルを授与されました。
FIA(国際自動車連盟)公認の国際競技として、ダカールラリーと並ぶ格式を誇るこの大会には、アジアで多く販売されているトヨタ、三菱、いすゞのピックアップトラック、そしてスズキ・ジムニーからトヨタのランドクルーザーといった本格クロスカントリー4WDモデルまで様々な車両が参戦していますが、僕は以前からトヨタ・フォーチュナーという7人乗りのSUVモデル(日本未発売モデル)で参戦しており、今年も同じ体制で、2人のコ・ドライバーとともに挑みました。
今大会は、自分にとってAXCR参戦20年目、通算17回目の挑戦となりました。6日間にわたる長いラリーレイドですから、最初からムキになって飛ばすことなく、車両を労わりながら壊すことなく、という目標を持っての走り出しです。横浜ゴムの「GEOLANDAR MTタイヤG003」を装着し、ゼッケン112を付けた「GEOLANDAR FORTUNER takuma-gp」は大きなトラブルもなく、メカニックのみなさんに多大な迷惑もかけることなく淡々と走ります。エアコンが壊れてしまった3日目には5番手時計でフィニッシュし、暫定総合順位も8位(クラス2位)にアップしました。
無傷で前半を折り返し、ここから追い上げをと臨んだ4日目、でしたが、後半でミスコースしてしまいタイムロス。今回はSS(スペシャルステージ=競技区間)中に速度制限区間や一旦停止が頻繁に設けられており、GPSでしっかりチェックされていたのですが、そこでペナルティが課せられてしまいました。個人的には納得はいってないですが、この決裁でペナルティ15分が追加され、この日は31位という結果となってしまいました。ペナルティがなければ14位だっただけに残念な結果に。もちろん総合順位も、ペナルティさえなければ8位をキープできていたのに、11位と大きく後退してしまいました。
続く5日目には、ミスコースしてコースに戻るために右往左往していた際に穴に落ちてしまって車両を一部破損してしまいました。ウインチを使って脱出できましたが、車両は壊れてしまうわ、さらに順位を落とす結果となってしまいました。それでも粘りの走行を続け、6日目の最終SSはとても短い58kmというコースでしたが、4台も前車をパスすることができて、アジア特有のジャングル・湿地帯・悪路が連続する過酷なコースをしっかり走りぬきました。
ノーダメージ、ノービッグトラブルを意識して走行を続け、1回は穴に落ちてはしまいましたが、パンクもなく、無事に総移動距離約2000kmを走破し、総合10位、市販車無改造ディーゼルクラス3位を獲得することができました。
また、来年も挑戦をしますので、ぜひ皆さん応援よろしくお願いします!
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