ドゥカティファンにとって毎年のお楽しみイベントとなっているのが、ドゥカティジャパンが主催するドゥカティデイだ。2026年は創立100年というメモリアルイヤー。モータースポーツの聖地・鈴鹿サーキットを会場とし、日本初公開モデルの展示や多彩なプログラムが用意されていた。この特別な一日に、日本全国からじつに753名ものライダーが集結し、ドゥカティの魅力をとことんまで楽しんだ。

⚫︎文と写真:夏目健司

新旧の名車からTeam Kagayamaのレーサーまで大集結

「ドゥカティデイ2026」が6月6日、鈴鹿サーキットの国際コースに隣接する交通教育センターに設けられた特設会場で開催された。会場には新旧のドゥカティが次々と入場。最新モデルはもちろん、限定モデルやヒストリックモデルまで、多彩な車種が会場内を埋め尽くした。会場内には各販売店やタイヤ、パーツサプライヤーもブースを出展した。

そしてドゥカティで全日本ロードレースを戦うTeam Kagayamaブースには、実戦で使用されるパニガーレV4Rレーサーが展示され、ファンの注目を集めていた。またムルティストラーダのオーナーミーティングも同時開催され、会場の一角にムルティストラーダが集結し、オーナー同士が交流を深めていた。

会場は鈴鹿サーキット内の交通教育センター。場内には新旧ドゥカティがズラリと並ぶ。

ドゥカティ100周年を記念した限定Tシャツ。販売ブース前には常に行列が出来ていた。

世界300台限定カラーのパニガーレV4を展示していたドゥカティ大阪ノースのブース。

アウトモビリ ランボルギーニ ジャパンのブースでは、ドゥカティとランボルギーニがコラボしたプレミアムモデルを展示。

話題のモデルが日本初公開。先進の技術を搭載した3台の異なる個性

今回のドゥカティデイのトピックの一つが日本初公開の3台のニューモデルだ。メインステージ前には新型パニガーレV4R、モンスター、そしてモトクロッサーのデスモ450 MX ファクトリーが並べられ、集まったファンの前でアンベールされた。

ワールドスーパーバイクで圧倒的な速さをほこるパニガーレV4Rは、218PSという強大なパワー、そして186.5kg(装備重量)という圧倒的な軽さを誇り、さらにはMotoGP™やスーパーバイクで培われた最先端の電子制御を搭載する、まさにロードゴーイングレーサーだ。

スポーツネイキッドとして長く愛されてきたモンスターは、新世代Vツインエンジンを搭載し、デザインもブラッシュアップ。パニガーレを彷彿させるスイングアームや、強力かつコントローラブルなブレーキを装備など、ネイキッドながらエキサイティングな走りを予感させる。

ドゥカティ初のモトクロッサー、ドゥカティ450 MXファクトリー。独自のデスモドロミック機構を持つエンジンを搭載し、先進の電子制御も搭載する。

レースの舞台裏や開発の背景など ここでしか聞けない話が満載

メインステージではトークショーも行われた。中でも多くの人を集めていたのが、ドゥカティで全日本ロードレースを戦うTeam Kagayamaの水野涼選手とチーム監督の加賀山就臣氏、そして元世界GP王者の原田哲也氏によるトークセッションだ。現在連勝街道を突き進む水野選手は、それまでに乗っていたマシンとドゥカティとの違い、そして強さを披露。加賀山氏、原田氏もレーサーとしての視点で水野選手とドゥカティの速さを分析。

トークセッション後はじゃんけん大会が行われ、サイン会も実施された。この3名は後にドゥカティ京都のブースにも登場してファンとの交流を楽しんだ。そのほかもケニー佐川氏やYouTubeで活躍するWoka Rider氏といった著名人がトークセッションに登場し、ドゥカティの魅力を発信した。

Team Kagayamaの加賀山就臣氏と水野涼選手、そして原田哲也氏がトークショーに登壇。

トークショーとともにサイン会も実施された。なかには加賀山氏、水野選手とともに記念写真を撮るファンも。

Team Kagayamaトークショー終了後、集まったファンとともに記念写真撮影を実施

ドゥカティの革新と先進の技術を解説、貴重なモデルも展示

デスモドロミック機構やモノコックフレームなど、独創的な機構を生み出してきたドゥカティ。当日はその技術の進化を紹介、解説する「Ducati Tech Talk」も開催された。

会場内の特設テント内にはドゥカティ初のバイクとなるクッチョロや、モトGPマシンレプリカのデスモセディチといった貴重なモデルが展示され、Lツインエンジンや最新のV4エンジン、そしてピストンやコンロッドといった構成パーツなども陳列されていた。

解説の内容はマニアックながらも、多くのファンが詰めかけて技術者の解説に熱心に耳を傾けていた。

技術者による解説。多様なテーマに沿って貴重な話が披露された

ドゥカティ初のバイク、クッチョロをはじめとしたヒストリックモデルを展示

伝統のLツインエンジンから最新のV4エンジンを展示していた

高性能を裏付ける、ド迫力のデモンストレーション

ライディングショーにはデスモ450MXファクトリー、新型モンスター、ムルティストラーダV4Sが登場。ドゥカティによるジムカーナやスタント、そして迫力満点のフリースタイルMXに、会場に詰め掛けたファンは大いに盛り上がる。いずれのモデルもほぼノーマルの状態ながら、次々とダイナミックなパフォーマンスを繰り出すその性能は、ドゥカティの真価を雄弁に表していた。

新型モンスターを用いたスタントライド。ライダーはプロスタントライダーのOGA氏。これだけの走りを可能にするモンスターの性能の高さにも驚き!

高い性能で狭路走行も難なくこなすムルティストラーダV4Sでのジムカーナショー。ライダーはMotoGymkhana A級スーパーバイククラスで8年連続チャンピオンの辻家治彦選手。

デスモ450 MXファクトリーによるフリースタイルMX。空中高く繰り広げられるトリックに場内は大盛り上がり!

最新モデルの試乗やスキル向上などの実践的プログラムも

見て楽しむだけではないのがドゥカティデイ。今回は広い会場を用いた走行プログラムも用意されていた。ドゥカティはDRE(Ducati Riding Experience)と名づけられた独自のライディングレッスンを実施しているが、今回はそのダイジェスト版とでもいうべきMini DREが会場内で実施された。

このレッスンには自身の愛車で参加することができて、参加者はスラロームや8の字といったトレーニングを体験。インストラクター陣はその都度適切なアドバイスを与えてくれるので、最初はおっかなびっくりに見えた参加者の走りもみるみる上達していった。

また試乗会も実施され、パニガーレV2SやストリートファイターV4S、モンスターといった人気のモデルを堪能することができた。

Mini DREではインストラクターがすぐに的確なアドバイスを行ってくれた。

自身の愛車を用いて行われたMini DRE。この参加者はあえて荷物満載の状態でスラロームや8の字に挑戦していた。

人気モデルが用意されていた試乗会。

モータースポーツの聖地、鈴鹿サーキットを ドゥカティでクルージング

イベントを締めくくりはドゥカティデイ恒例のパレードランだ。もちろん今回は鈴鹿サーキットのフルコースを利用。ドゥカティジャパン代表のマッツ・リンドストレーム氏や加賀山就臣氏、原田哲也氏、そして水野涼選手を先頭に、およそ300台のドゥカティが疾走。夕暮れの鈴鹿サーキットにドゥカティの咆哮が響き渡った。

マッツ社長を先頭に、およそ300台ものDucatiが鈴鹿サーキットの国際コースをクルージングラン。

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