2026年3月3日、モビリティリゾートもてぎにおいて栃木・茨城・群馬の3県警察交通機動隊による合同オフロード公開訓練会が実施された。全日本トライアル選手権で14度の王者に輝いた小川友幸氏を講師に迎え、大規模災害時を見据えた技術研鑽が行われている。東日本大震災から15年を前に、広域的な連携と救助体制の確立を目指すのが狙いだ。
全日本王者の技術を吸収する災害対応訓練
今回の訓練は、大規模災害の発生によって大型車両の進入が困難となった悪路などを通行し、バイクによる情報収集活動を迅速に行うことを目的としている。阪神・淡路大震災の教訓から設立された各県の広域緊急援助隊が参加した。
特筆すべきは、日本を代表するトライアルライダーである小川友幸氏が直接指導にあたった点であろう。同氏は競技のみならず任務にあたる隊員にとっても不可欠なライディング姿勢など、基本に重点を置いたレクチャーを展開した。
プロの視点による教導は隊員たちに新たな発見をもたらし、基本スキルの重要性を再認識させる貴重な機会となったといえる。若手隊員の技能向上に加え、過酷な現場で求められる高度な操作技術の習得が期待される。
県境を越えた広域連携による救助体制の確立
栃木・茨城・群馬の周辺3県が合同で訓練を実施するのは今回が初めての試みであり、会場となったモビリティリゾートもてぎでの開催も初となる。
近隣県との協力体制を強く意識したこの取り組みは、県境を越えた迅速な救助体制を構築する上で極めて重要な意味を持つ。実際に参加した隊員からは、複数県が合同で動くことでより密な連携が可能になるとの声が上がった。
未曾有の災害に備え、各県警察が手を取り合い緊急対応力を高める姿勢は、地域の安全を守る大きな礎となるに違いない。高度な救出救助能力と自活能力を備えた部隊が、さらなる練度向上を図る絶好の機会となった。
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