ヤマハ発動機と空間プロデュースを担う船場は、横浜の共創拠点「リジェラボ」にてバイク部品を活用した特製家具を新たに公開した。第2弾となる本企画は、ヤマハの高度な製造技術や職人の情熱をファニチャーとして体現する。名車の伝統的塗装や足回りパーツを大胆に取り入れたアイテムが完成した。
金属の質感を味わう鍛造テーブルと本物のフロントフォークを採用したR25モデル
船場が空間プロデュースを手掛けたヤマハモーターリジェネラティブラボは、自然やコミュニティをより良い状態へ再生させる目的で開設された施設である。今回展開される第2弾のテーマは、ヤマハ発動機の根幹をなすモーターサイクル事業に焦点を当てた。普段はカウルの内側にあって目にすることのない精密部品や、職人技の裏側を体感できる家具が複数制作されている。
その筆頭が、モノづくりを支える鍛造技術を可視化した特製テーブルといえる。鍛造で製作される金属製の内部部品を透明度の高いレジンへ5層構造で流し込み、立体的な造形美を創出した。50ミリの厚みの中で部材の配置を変える工夫が施され、見る角度によって多彩な表情を見せる仕掛けをもつ。表面にはあえてレジンを染み込ませず、金属特有の質感を直接触れる領域も残された。
またYZF-R25モデルと名付けられたテーブルでは、脚部に実際の車両に使用されている前輪支持部品のフロントフォークをそのまま流用している。風を切って走るスピード感を天板の意匠で表現しつつ、バイクの構造部品を家具へ転用する遊び心は、両社の強固な共創体制だからこそ実現した。
SRの歴史を刻むサンバースト塗装とエンジンの鼓動を伝えるギアチェーン照明
長年培ってきたサンバースト塗装を用いたテーブルシリーズは、社内でも限られた職人しか担えない高度な手仕事を未来へ残すために作られた。名車SR400へのオマージュモデルでは、7周年や40周年、ファイナルエディションといった象徴的なカラーリングを見事に再現する。SRを象徴する黄金比をデザインに取り入れることで、歴史的価値を感じられる一脚として完成した。
さらに、エンジンの機能美に触れて学べるギアチェーン照明も必見である。8ミリ厚のアルミ一体成型で作られた土台には、本物の4ストロークエンジンの機構を搭載している。ハンドルを手で回すとギアが噛み合ってピストンが往復して動き、実際の圧縮や爆発のタイミングに同調してLEDが点灯するギミックまで組み込まれた。

8mm厚のアルミ一体成型で作られた土台には、本物の4ストロークエンジンの機構を搭載。ハンドルを手で回すとギアが噛み合い、ピストンが往復。実際のエンジン同様、圧縮・爆発のタイミングに合わせてLEDが点灯するギミックが組み込まれている。
光を拡散するシェード部分には塗装工程で使われた吊り具のハンガーを骨組みに採用し、タンク用デカールの端材がパッチワークのように配置される。廃材の隙間から漏れ出す不規則な光が、エンジンの力強い鼓動をドラマチックに演出する空間を作り上げた。
これらの魅力的なアイテムは実際に横浜市のコクリエーションスペース「リジェラボ」に設置されている。現在、入場は事前の招待制となっており、今後も様々なイベントやワークショップが開催予定だ。
リジェラボ(横浜共創スペース)
https://www.yamaha-motor.co.jp/regenerative-lab/
この記事にいいねする




















