いよいよ2026年もスタート……ということで、バイク業界としてはどんな一年になるのか……ニューモデル、用品、社会、レースなど5つのカテゴリー別に独断と偏見をまじえつつ大予想! 同時に注目トピックもまとめてみた。

【ニューモデル①】新生CB400SFを2026年に日本発売……して欲しい!(願望)

2026年の話題でやはり最も気になるのは、どんな新型が出るのか? ということだろう。まずお断りしておくが、筆者はスクープ情報を持っているわけではなく、予想やカン、(多分に)願望も含まれている。

大方の読者が期待していると思うが……中国仕様「CB500スーパーフォア」の日本版、つまり400ccの新世代「CB400スーパーフォア」の登場に期待したい。

CB500SFは9月に中国ホンダが発表したブランニュー。2022年10月生産分をもって殿堂入りした従来型CB400SFのイメージを色濃く踏襲しつつ、より洗練されたバランスのいいスタイルを採用。最大の注目点である水冷並列4気筒は、DOHC4バルブを採用する502ccの新開発だ。

“ヨンフォア”を彷彿させる流麗なエキパイもポイント。4気筒であることを強調し、CBの伝統を感じさせる意匠としている。

9月に中国のショーで発表されたCB500スーパーフォア。従来型の400を彷彿とさせるスタイルに新設計の502cc水冷並列4気筒DOHC4バルブを搭載する。

従来のスーパーボルドールではなく、フルカウルのCBR500R FOURが用意される。

 

Eクラッチの採用も注目だ。従来のCB400SFは国内ではベストバランスと呼ばれるほど扱いやすかったが、これにクラッチレバー操作の有無を常に選べるEクラッチが加われば、まさに鬼に金棒。

さらに新型CB500SFは電子制御スロットルを採用しているため、既存Eクラッチ採用車のCBR/CB650Rやレブル250(=機械式スロットル)より圧倒的に高度な制御が可能になる。もちろん通常のマニュアル仕様もラインナップされるようだ。

その後、いくつかのスペックが判明した(原稿執筆時点で中国ホンダのHPにスペックは未掲載)。中国の型式認証に相当する「製品公告」として2025年11月6日付けで認定。下記のとおりスペックが掲載されていたのだ。

全長2103×全幅775×全高1083(各mm)
・最高出力52.8kW(71.8PS)
・最高速度180km/h
・装備重量188kg
・軸間距離1412mm
・タイヤサイズ 前=120/70ZR17 後=160/60ZR17

中国の「製品公告」でCB500SFは型式「WH500」として登録。

 

まず注目したいのは車重で、従来型400の201kgより13kgも軽い。軸間距離は従来型の1410mmとほぼ同じでコンパクト。500ccだけに最高出力もパワフルだが、カワサキのNinja ZX-4Rの77PSには及ばず。恐らく扱いやすさを重視した設定ゆえの馬力だと思われる。とはいえ、400cc仕様では60PS台をキープしてくれることを期待したい。

今年春のモーターサイクルショーで新型CB400SFが初披露されるとウレシイが……果たして!? さらに先の話になるが、新型CB400SFが人気になって、ライバルのカワサキでもヨンヒャク直4ネイキッドが出れば、リッタークラスのCB1000FとZ900RSのような盛り上がりを見せるハズだ。

【ニューモデル②】海外で発表された新型、そしてホンダ以外の新原付に期待!

2026年は、昨年秋の海外ショーで発表されたCB1000GT(ホンダ)、新型YZF-R7(ヤマハ)、SV-7GX(スズキ)、GSX-8T/TT(同)の日本仕様登場にも期待したい。

 

さらに、新基準原付の新型が追加されると予想したい。「新基準原付」とは、排ガス規制によって生産終了に追い込まれた50ccの原付一種に代わる新区分。125cc以下のエンジンを4.0kW以下に出力規制して50cc相当の動力性能を持たせたモデルだ。免許や法律は従来の原付免許が適用される。

今まではホンダしか新原付をリリースしていなかったが、他メーカーからも発売されるはずだ……と書いたところで(執筆は年末)、一部報道でヤマハの設楽社長が「ジョグ125の新原付仕様を2026年3月に発売する」とコメントしていた。

ジョグ125は台湾で生産されている原付二種スクーター。ヤマハ125ccスクーター最軽量の車重95kgと最も低いシート高735mmを実現しており、新原付バージョンも扱いやすさは折り紙付きだろう。

ジョグ125の価格は26万7300円。ホンダの新原付、スーパーカブ110 Liteは110に比べて1万1000円減としているが、新原付のジョグはどうなるか!?

また、スズキの動向も気になるところ。可能性があるとすればアドレス125かアヴェニス125ベースだろうが……こちらも注目していきたい。

ジョグ125。エンジンはヤマハ自慢の空冷125ccブルーコアエンジンで、57.6km/Lの好燃費が魅力。スマートモータージェネレーターによる低騒音&低振動も特徴だ。

【用品】SHOEIの新世代スマートヘルメット、日本発売に期待!

用品ではSHOEIのスマートヘルメット「GT-Air 3 Smart」の国内販売に注目したい。サンバイザーに直接ナビなどの情報が投影され、ライダーの視線から3メートル前方に情報が浮き上がって見える。

GT-Air 3 Smart。ツーリング用フルフェイスとして人気のGT-Air3をベースに、高輝度投影を実現するナノOLED(有機LED)バイザーと最新の拡張現実機能を組み込んだ。

 

モビリティ向け拡張現実のパイオニアであるフランスの「EyeLights」と、日本のSHOEIがコラボし、拡張現実機能を統合した初のヘルメットになるという。2025年秋のミラノショーで初公開され、海外では2026年4月に発売予定だ。

SHOEIでは“スカウター”型の投影装置を備えたHUD内蔵ヘルメット「OPTICSON」を12月末で販売終了。GT-Air 3 Smartの日本発売は未発表だが、登場に期待がかかる!

【社会①】昨年は高速道路のバイク料金値下げに動きアリ、その後データが公表されるか

社会ネタで最も気になるのは、長年の懸案である「高速道路の二輪料金値下げ」。2025年11月には車種別の料金区分を見直す国土交通省の国土幹線道路部会が行われ、初めて二輪団体からヒアリングしたばかりだ。

 

バイクの高速道路料金は長年、軽自動車と同額という割高な設定が続いている。そんな中、ようやく二輪料金を軽自動車と分離化させる議論が開始。2025年1月、国土交通省は、有識者で構成される審議会「国土幹線道路部会」を実施し、高速料金区分の見直しに関する議論をスタートさせたのだ。

2025年11月に行われた道路部会に業界団体の「全国オートバイ協同組合連合会」(AJ)が参加。二輪業界団体が招かれるのは史上初だけに、二輪料金の独立化、値下げに向けて確実に前進していると言えるのだ。

第69回国土幹線道路部会でAJが提出した資料。250ccのバイク+ライダー1名に対し、250ccのバイク×2台と乗員2名を載せた軽自動車が同じ料金で済んでしまう……。

 

道路部会の委員には一部でバイクへの偏見も見られたが、AJの担当者が冷静に反論する場面も(上掲記事執筆後の2025年12月に議事録が公開されたので興味がある人はぜひ確認を)。また、国交省や高速道路会社に対し、二輪の排気量など高速道路の利用実態に関してのデータ不足が指摘された。

その後の動向は未定で、2026年に“バイクの高速料金値下げ”が実現するかはわからない。ただ、道路部会で指摘された利用のデータが公開される可能性はあるだろう。

【社会②】首都高は2026年度中に10%値上げ? 割引も縮小か

一方で、2026年度に首都高速が“10%値上げ”する可能性が出てきた。

2025年12月1日、首都高速道路会社が有識者検討会「首都高の持続可能な道路サービスに関する検討会(第3回)」を開催。ここで首都高の高速料金値上げ、割引制度の縮小、上限料金の撤廃などが検討され、早ければ2026年度中に10%程度の値上げをする可能性がある。

 

その理由は、資材の高騰や修繕費、人件費の上昇で運営コストが増大しているため。検討会の資料によると、平成26年度(2014年度)に比べて、令和5年度(2023年度)の維持管理コストは約1.4倍に上昇している。

2022年に上限料金の引き上げなどが行われたが、根本的な料金距離の引き上げが実現すれば2016年以来。さらに、阪神高速をはじめ、NEXCOなど他の高速道路会社が後追いし、値上げの判断材料とされる可能性がある。

首都高速は1962年(昭和37年)から供用を開始。設備の老朽化は著しく、補修に多額の費用が掛かるのは納得できる。とはいえ、そのツケをユーザーが支払う構図になっており、値上げは生活や経済活動への影響も大きい。また、日中の渋滞は依然として解消されないままだ。

2025年末をもってガソリンの暫定税率は廃止されたが、他の料金が値上げされれば、庶民への恩恵はなくなってしまう。本当に適正な値上げなのか、今一度検討してほしい。

【法改正】4月からバイクで自転車を追い抜く際、危険だと反則金!

2026年4月1日に道路交通法が大幅に改正され、新たな違反が導入される。バイクやクルマで自転車を追い抜く際、幅寄せなどを行うと違反になるのだ。

 

これは、自転車の保護を目的とする「歩行者等側方通過義務違反」。バイクやクルマで、自転車(電動キックボードなど特定小型原付を含む)・歩行者等の右側方を通過する際、安全な間隔や速度で通過しなかった場合に違反となる。

また、狭い道路や障害物がある場合で、自動車と自転車の間に十分な間隔がない時は、安全な速度で進まなければならない。

違反点数は2点で、反則金は次のとおりだ。
二輪車=6000円
原付=5000円
普通車(四輪)=7000円
大型車(四輪)=9000円

具体的な間隔の距離が示されておらず、違反に問われるかは現場での判断になりそう。特に違反として考えられるのが、自転車が車道の路側帯を走っている際、バイクやクルマで不意に近寄って追い越したり、幅寄せしたりするケース。今までも自転車の横を注意して通過するライダーは多いだろうが、従来以上に気を付けて走りたい。

また、自転車に青キップが導入されるほか、17歳6か月から四輪免許の仮免許が取得可能になるなど、様々な改正が行われる。

【レース】モトGPにヤマハがV4で参戦、さらに2027年には850cc化も!

最後にレース関連。様々なトピックがあるが、最も注目したいのはモトGPのヤマハV4マシン。ヤマハは2025年後半よりV4エンジンモデルをテスト投入していたが、ついに2026シーズンからV4で本格参戦となる。

 

ヤマハがV型に回帰するのは2ストローク500cc時代の2001年以来。モトGPがスタートした2002年から直列4気筒のYZR-M1で参戦してきた。ロッシ、ロレンソ、クアルタラロらが勝利を重ね、通算429戦、125勝、表彰台352回、そして8度のライダースタイトルを獲得している。

しかし近年V4のドゥカティらが台頭し、苦戦しているのはご存じのとおり。2025年にはヤマハ以外すべてのチームがV4を採用する状況だった。そして、ついにヤマハもV型へのスイッチを選択。加速性能、ブレーキング時のハンドリング、最新タイヤとのマッチングなどが改善されるという。

当初は直4エンジンから2秒落ちだったものの、2025年11月のバレンシアテストではクアルタラロがトップタイムから0.554秒差の1分29秒927をマーク。性能は上向いており、躍進に期待がかかる。

なお、モトGPは2027年に1000cc→850cc化という大規模なレギュレーション変更が控えている。KTMやホンダは既に850ccマシンをテストしているが、ヤマハのV4採用も2027年を見据えた変更と言える。2026年から当面、目が離せそうにない。

 

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