2025年11月23日(日)、愛知県津島市で開催された「ビンテージバイクラン in 津島」。1960年代までに生産されたビンテージバイクが集うこのイベントに、足を運んできましたので、今回はその概要をレポートします!
目次
ビンテージバイクラン in 津島とは?
ビンテージバイクラン in 津島は、1960年代までに製造されたビンテージバイクを展示し、実際に走らせることを目的としたイベントだ。
会場は天王川公園。現在は市民に親しまれる公園として整備されているが、かつてモータースポーツが行われていた場所でもあり、「走る文化」の記憶を背景に持っている。
残念ながら今年は都合によりランは実施されなかったが、会場には終日、独特の落ち着いた空気が流れていた。
いわゆるバイクイベントにありがちな高揚感や喧騒とは少し違う。
気がつけば、イベントのキャッチコピー「世界で一番平和なバイクイベント」という言葉が自然と頭に浮かんでいる。
津島という土地と「走る文化」
現在は緑と水辺に囲まれた天王川公園だが、時代を遡ると、この一帯ではエンジン音が日常だった。
フラットなダートのオーバルコースを舞台に、モータースポーツが行われていた歴史を持つ場所でもある。
その記憶を内包する土地で開催されているからこそ、このイベントには「走る」という言葉が今も名前として残されている。
走行が行われない年であっても、その意味が薄れることはない。
年式の枠を越えて集まったビンテージバイク
これまで展示対象は1967年式までとされてきたビンテージバイクラン in 津島。
2025年は条件が見直され、1969年式までの車両が展示対象として受け入れられた。
その結果、会場にはこれまで以上に幅のある年代のビンテージバイクが並ぶ光景が広がっていた。
筆者も1969年式のBMW R50/5で会場を訪れた。
一般的には十分にビンテージと呼ばれる年式だが、展示エリアに並ぶ車両を前にすると、その感覚は少し揺らぐ。
「ここでは、まだ若い方かもしれない」
そう感じてしまうほど、会場にはさらに時代を遡る、濃度の高いビンテージバイクが揃っていた。
来客用駐輪場という、もう一つの見どころ
印象的だったのは、公式の展示車両だけではない。来場者用の駐輪場にも、思わず足を止めてしまうバイクが数多く並んでいた。
日常的に乗られているビンテージバイク、距離を走ってきた痕跡を残す車両、さりげなく手の入ったカスタムバイク。
そこに並ぶバイクたちは、「展示するための存在」ではなく、今も生活の中で使われているリアルなビンテージバイク文化を映し出していた。
展示エリアと駐輪場を行き来しながら眺めていると、このイベントが特別なのは、主役が一部の車両に限定されていない点にあることに気づかされる。
走らなかった年だからこそ見えたもの
今年はランが行われなかったことで、会場には不思議と時間の余白が生まれていた。
エンジン音が響かない分、バイクを眺め、人と話し、背景にある物語に耳を傾ける時間が自然と増える。
走らなくても、そのバイクが「走るための機械」であることは、佇まいから十分に伝わってくる。
それは展示車両でも、来客用駐輪場に並ぶバイクでも同じだった。
まとめ
2025年のビンテージバイクラン in 津島は、走らない年だった。
それでも、土地の記憶と、集まったバイク、そして人がつくる文化は、確かに走り続けていた。
年式や希少性を競うのではなく、同じ時間と空間を共有すること。
その穏やかさこそが、このイベントを特別なものにしている。
Instagram「みんなの単気筒」
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