ツーリング先などでついスピードを出し過ぎてしまい、覆面パトカーに捕まった経験を持つライダーも多いでしょう。覆面パトカーは、見た目は一般車とほとんど変わらず、街中を普通に走っていると区別がつきにくいもの。しかも、一昔前であれば、トヨタ「クラウン」などのセダンが定番でしたが、最近は車種も多様になり、いっそう見分けがつきにくい傾向です。では、実際に、覆面パトカーはどうやって見分ければいいのでしょうか。

よく出会うのは交通取り締まり用の覆面パトカー

白黒のボディカラーや天井に赤色灯などを装備する一般的なパトカーと違い、ボディカラーはブラックやシルバー、ホワイトの単色も多く、一見して普通のクルマと見分けがつきにくいのが覆面パトカーですよね。

ひとくちに覆面パトカーといっても、実際には、事件捜査で犯人を追跡するタイプや、皇室や政府関係者などの警護に使うタイプなどもあります。でも、我々が最も出会う機会が多いのが、交通違反の取り締まり用車両だといえるでしょう。

覆面パトカーで最も出会う機会が多いのが、交通違反の取り締まり用車両

どんな場所にいることが多い?

交通取り締まり用の覆面パトカーに遭遇しやすい場所は、主に高速道路やバイパス、幹線道路など。複数車線で道幅も広く、速度をついつい出し過ぎてしまうことで、スピード違反が起こりやすい場所です。そういった道路は、重大な交通事故なども起こりやすいことで、取り締まりの重点区間として覆面パトカーが配備される傾向にあります。

交通取り締まり用の覆面パトカーに遭遇しやすい場所は、主に高速道路やバイパス、幹線道路など

また、都市部の一般道でも、信号の少ない直線道路や見通しの良い幹線路などでは、ライダーやドライバーが無意識に速度を出してしまいがち。そのため、やはり覆面パトカーの巡回ルートになっていたりします。

さらに、時間帯にも制限が特別なく、昼夜を問わず出没します。つまり、場所や時間を問わず、どんな状況でも遭遇する可能性はあるので、たとえば深夜や早朝の閑散とした時間帯でも油断は禁物といえます。

車種の定番はクラウンだったが今は?

覆面パトカーに使われる車種は、一昔前であればトヨタ「クラウン」や日産「スカイライン」といったセダンタイプが定番でした。

昔からトヨタ・クラウンは覆面パトカーに使われる車種の定番

とくに、クラウンは、現在でも、15代目(2018年~2022年)や14代目(2012~2018年)といった古い世代のモデルが、現役の覆面パトカーとして走っている光景をよく見かけます。ただし、だからといって、最近は、一概に「覆面パトカー=クラウン」といえなくなっているのも事実。使われる車種は多様化する傾向にあるといえます。

たとえば、トヨタ「アルファード」や日産「セレナ」のような大型ミニバン。また、日産「エクストレイル」などのSUVタイプの目撃情報も増えており、車種のバリエーションは広がりを見せているようです。

また、各都道府県の警察によって、独自の車種を導入する、いわゆる「ご当地覆面パトカー」もよく話題となります。

たとえば、警視庁では、トヨタのセダン「マークX」をベースにしたコンプリートカー「マークX+Mスーパーチャージャー」を採用しているといいます。このモデルは、トヨタ純正パーツなどを手掛けるモデリスタが販売したもので、3.5L・V6エンジンにスーパーチャージャーをマッチング。最高出力をノーマルの318PSから360PSへパワーアップさせたチューンドカーです。

マークXの覆面パトカー(写真はイメージ)

また、埼玉県警では、スバルのスポーツセダン「WRX S4」を導入し、一説には「青い悪魔」と恐れられているといいます。このモデルは、世界ラリー選手権(WRC)に参戦した「インプレッサWRX」を起源とする市販モデルです。現行モデルの場合、2.4L・水平対向4気筒ターボエンジン、いわゆるボクサーターボエンジンを搭載し、ノーマルでも最高出力275PSを発揮。車両重量1600〜1610kgの軽量ボディと相まって、一般道からワインディング、高速道路まで、幅広いシーンで俊敏な走りを発揮することが特徴です。

現行モデルのWRX S4(写真はイメージ)

いずれも、かなり高い動力性能を持つモデルたちなのは確か。もし高速道路などで出会った場合、間違っても逃げようなどとは思わない方がいいでしょう。

装備やドライバーでの見分け方

覆面パトカーの装備では、これも一昔前なら、特殊車両用の「8ナンバー」を付けていたことが特徴でした。そのため、前述のようにクラウンなどの「セダン+8ナンバー」であれば、覆面パトカーだと見分けることも可能な時代もありました。

ところが、現在は、覆面パトカーも8ナンバーではなく、3ナンバーや5ナンバーが多くなっています。そのため、ナンバープレートだけでは、一般車両と判別しづらくなっているのです。

ただし、よく見ると、ちょっとした違いがあるのも事実です。たとえば、天井には、よく見ると四角い切れ込みが確認できます。これは、いわゆる赤色灯を収納している場所。普段は見えませんが、交通取り締まりを行う際などは、この部分が反転し赤色灯が出てるような仕組みになっています。

また、後部座席やリアウィンドウを、濃い目のスモークフィルムで覆っている場合も、怪しいですね。覆面パトカーが、車内に装備する電光掲示板(「止まれ」などの合図に使う)や人影を隠すために貼っている可能性があります。

天井の切れ込みやリアウィンドウのスモークフィルムなども覆面パトカーの特徴

さらに、「2段式ルームミラー」を備えている車両も要注意。これは、通常のルームミラーに加え、助手席に乗車している警察官が後方確認を行うための補助ミラーです。普通のクルマには装備されていないので、あれば違和感を覚えるので気づきやすいといえます。

ほかにも、車内に乗っている警察官で見分ける方法もあります。交通取締用の覆面パトカーに乗る警察官は、一般的に制服を着用していることが多いようです。また、ヘルメットを着用しているケースもあります。とくに、ヘルメットは、クルマの車内で被っている人はあまりいませんから、警察官の可能性大。こうした点も、一般車両と見分けるポイントのひとつだといえます。

あとは、走り方。覆面パトカーは走り方に特徴があり、取り締まりを行っていない場合は、かなり安全運転で走っていることが多い傾向です。

たとえば、高速道路では、基本的に法定速度を守り、左車線をゆっくりと走っている光景をよく目にします。また、車線変更をするときは、ウインカーを「3秒前」に出し、車線変更が完了するまでしっかり点灯させています。これは、緊急時や取り締まりで赤色灯やサイレンを出していないときは、覆面パトカーも一般車両と同じなので、違反行為をしないため。かなりきっちりと交通ルールを守った走りをしているので、分かりやすいといえるでしょう。

まずは安全運転が基本

以上が、覆面パトカーの主な見分け方の例です。ですが、それより前に大切なのは、「捕まるか、捕まらないか」ということよりも、交通ルールを守り、安全運転を心掛けることです。

筆者も、かつては、バイクやクルマで高速道路などを走る際、後方から覆面パトカーが来ていないがドキドキしていた時期もありました。でも、最近は、制限速度など交通ルールを守ることで、気持ちにも余裕がうまれ、覆面パトカーらしきクルマが現れても気にならなくなりました。

覆面パトカーに「捕まるか、捕まらないか」ということよりも、日頃から交通ルールを守り、安全運転を心掛けることが大切

日頃から警察に取り締まりを受けない運転を心掛ける。そうすれば、いきなり覆面パトカーらしきクルマが現れたとしても焦りませんし、結果的に自分はもちろん、周りの人たちにとっても、安心・安全な交通社会へ一歩近づくのではないでしょうか。

*写真はすべてイメージです

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コメント一覧
  1. TK より:

    運転中に覆面パトカーに気づく注意力があるなら、スピード出し過ぎないことに注意を向けろよっていつも思う
    覆面っぽいセダン車がいると、その後ろに割り込んで強引に走行車線に戻ろうとする奴いるけど、本当に迷惑だし危ないのでやめてほしい

  2. 匿名 より:

    地元ナンバーの高級セダンを追い越す時は乗ってる人をチェックする。覆面だと水色の制服着てて車との違和感アリアリなんで直ぐに分かる。すげー変。

  3. 匿名 より:

    そもそも天井の四角い切り欠きなんて走行中見えないし、リヤウインドウのスモークも、逆に今時の車でリヤウインドウが透明の車の方が珍しいだろうに。

  4. 匿名 より:

    スズキのキザシなら間違いなく覆面だ。

  5. 匿名 より:

    交通機動隊と普通の刑事が居ますから、交機は青色服装ですね。もう一つは安全協会(警察官OB)による交通安全パトロールです。民間人も安全運転指導員が居ますので、多くの目でパトロールしてる事になります。特徴は、ウィンカーを出すのが早い、ドライバーの姿勢が良い。全日本で戦える位の技量があるレーサーもパトロールしてます。

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