11/9(日)にスズキ浜松工場(静岡県浜松市)にて、スズキ二輪主催のVストロームミーティングが開催された。当日はイベント開始とほぼ同時に雨が降り出すあいにくの天気だったが、バイクのキャラクターもあってか、悪天候を感じさせないほど多くのライダーが集まった。

⚫︎写真:編集部/スズキ二輪

Vスト乗りに雨など関係ねぇ?!

2019年スタートのカタナミーティングや、昨2024年から始まったGSX-S/Rミーティングなど、多くのユーザーイベントを主催しているスズキだが、その発端と言えるのがこのVストロームミーティング。2014年にスタートし、2025年の今回でリアル開催は9回目となる(途中コロナ禍による中止やWEB開催を挟む)。

会場は去年までのスズキ本社から浜松工場へと変更され、今年が最初の開催だったが、天気は生憎の雨。しかも開会挨拶では鈴木俊宏スズキ社長が「これだけの雨でスタートするのは初めてでは?」と述べるほどの降り具合だった。それでも912人の来場者(昨年1518人)/688台のバイク(昨年1173台)と、天候を考えれば集まりすぎと思えるほどのVスト乗りがスズキ浜松工場に集結。悪天候でも心が折れない、アドベンチャーツアラーの面目躍如だろう。

イベントの主なコンテンツはトークショー/物販/各パーツメーカーのブース出展/またがり車両展示/技術展示(エンジンや車体パーツの展示など)/工場見学といったもの。定番のキッチンカーも出展していて食事の心配もなし。直前に発表されたSV-7GXが展示されるかも…と期待していたファンもいたようだが、残念ながらサプライズは起こらなかった(残念)。

濃いコンテンツはVストロームならでは?

今回の注目点は2回あったトークショーの“濃さ”だろうか。まず1回目はジャーナリストのノア セレンさんが、3人のVスト開発者にとにかくツッコミまくった。WebikeプラスでDR-Z4S/Sを試乗した後だけに「Vストローム400の可能性は?」など、なかなか聞けないような話をズバズバほじくっていくのだ。

2回目のトークショーは旅人・賀曽利隆さんが登壇。Vストローム250SXでのアフリカツーリングから帰国したてとあって、アフリカでの印象を写真とともに熱く展開。御年78歳というツーリング界の超レジェンドが違和感なく溶け込むイベントは、このVストロームミーティングくらいのものではないだろうか。

さらに今年、面白かったのはカットエンジンや部品など、Vストローム関連の技術展示が非常に豊富だったこと。各コーナーには説明員として開発エンジニアが付き添っており、もちろん質問もOK。自分のバイクの開発者とやりとりできる機会はとても希少なはずだ。

10月のGSX-S/Rミーティングに続いて開催された工場ライン見学(撮影は禁止)も、GSX-Rやハヤブサも生産される2本のラインはVストローム800&同DEが並べられているなど、イベント内容に沿った細やかな配慮も。以下、イベントの詳細は写真にて。

イベント概要

  • 開催日時:11/9(日) 9:00〜14:00
  • 開催場所:スズキ浜松工場内特設会場(静岡県浜松市浜名区都田町8686)
  • 入場料:無料
  • 主催:株式会社スズキ二輪

 

会場は10月のGSX-S/Rミーティングに続いて浜松工場。国内スズキ唯一の二輪生産拠点だ。

雨でもこれだけ集まるとは…。

Vスト乗り、恐るべし。

中にはこんな強者も。

開会挨拶は鈴木俊宏社長。全てのブース出展社を読み上げ、お礼を述べるのもスズキ流。左はTOKYO FM「スカイロケットカンパニー」などでパーソナリティを務める司会の浜崎美保さん。

ゲスト勢揃いの図。右からジャーナリストのノア セレンさん、スズキCNチャレンジのライダー・津田拓也選手(Vスト250オーナー)、ツーリングマップル編集長の舛木信太郎さん、そしてレジェンド賀曽利隆さん。

会場にはイベント定番のパーツメーカーなどの出展ブースが並んだ。

会場には現行Vストシリーズ全車が展示され、またがりが可能。

トークショーその①。(右から)Vスト250SXのチーフエンジニア・鈴木一立さん/同1050/DEの東郷隼也さん/800/DEの加藤幸生さんを前に、司会役のノア セレンさんがツッコミまくる!

トークショーその②。賀曽利さんと舛木さんによるアフリカツーリングレポート。

賀曽利さんはVスト250SXを駆り、ケニア・ナイロビから南アフリカのケープタウンまでのツーリングから帰国したばかりとのこと。さすがレジェンド…。

技術展示コーナーには多数のパーツや展示物が。写真は旧SV650系のVツインエンジンのカットモデル。

同じくVスト800系の並列ツイン。Vツインと同じくクランクを回転させ、シフトチェンジも行える凝った作り。

Vスト800系エンジンの「スズキクロスバランサー」の配置。クランクシャフトの前と下にバランサーシャフトが置かれる。

同じく800系のクランクシャフトが、どの様に加工されるかの展示。

800はクランクケース単体や、メッキシリンダーのカットモデルも展示。

こちらはVスト1050エンジンのパーツ群。現在、国産唯一のVツインメーカーとなったスズキだが、今後もV2は継続していく意向だという。「V2は並列2気筒よりコストも高く、今のご時世、止めたら再び作るのは非常に難しいので」偉いぞスズキッ!

Vスト800のフレーム単体も展示。GSX-8系と共通のダイヤモンドタイプだ。

こちらは1050の20L燃料タンク。ツインスパーフレームを跨ぎつつ、エアボックスも避けるため裏側は大きくえぐられる。

1991年のパリダカールラリーに参戦したワークスマシン・DR-Zeta(SR43)。元世界GPモトクロスチャンピオン・渡辺明選手のライディングで総合23位に。クチバシ系のデザインは現行Vストローム系に継承されている。

「来年、Vストロームと一緒にかなえたいこと」を参加者が書き込むメッセージボードも。

閉会挨拶は二輪事業本部長の伊勢敬さん。Vストロームの航続距離の長さに触れ「帯広で豚丼を食べてから、宗谷岬でほたてラーメンを食べるまでノンストップ(無給油)で行ける」と述べると来場者から拍手が!

これもスズキのミーティング定番・俊宏社長によるお見送り。雨の中でもやりますよ!

 

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