10/18(土)に宮城県のスポーツランドSUGOにて、ヤマハ発動機販売が主催する「My YAMAHA Motorcycle Day 2025」が開催された。今年で6回目のこのイベント、マニアックかつやりすぎなコンテンツが見どころなのだが、2025年はヤマハ創立70周年とあってさらにパワーアップ。例年以上に特濃だったぞ!
最大のウリはマニアックさ?!

My YAMAHA Motorcycle Day 2025
「マイヤマハモーターサイクルデー」は2018年にスタートした、ヤマハ主催によるヤマハファンのためのイベント。開催は年1回(東西同時開催も含む)で、過去には山梨や新潟、兵庫、滋賀、熊本、千葉で行われてきた。
2025年の今年はヤマハのレース本拠地と言える宮城県のスポーツランドSUGOで開催され、2600名の来場者、1021台のバイク(4輪は526台)が集結。ちなみに千葉県のロングウッドステーションで開催された昨2024年は3000人/2300台で、首都圏から離れた東北開催を踏まえればかなりのの数字だろう。
このイベント、コンテンツは本当に盛りだくさんで紹介しきれないほどなのだが、中でも目を引くのはヤマハで車両開発や生産技術などに関わるエンジニアが、自ら展示物を作成して出展していること。その内容がとにかくマニアックで面白いのだ。
さらに今回はヤマハ創立70周年ということもあり、53台もの歴史車両をSUGOに持ち込み、そのうち38台も走行させるという暴挙(?)に。それも市販車だけでなく、YZR500やTZ250、FZ750のデイトナレーサーなど希少なレーシングマシンまで持ち込まれたのだからたまらない。
このイベントの濃さは文章だけではなかなか表現しにくいので、以下は写真乱れ打ちでご紹介。これだけ楽しめて参加は無料というのだから…ヤマハさん、太っ腹にもほどがある?!
レア車だらけの歴史車両走行
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歴史車両の走行では新旧レーシングマシンが走行。2スト500ccのYZR500(1985)が難波恭司さんのライディングで走行すれば…。
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モトGPマシン・YZR-M1だって走らせてしまう!こちらのライダーは中須賀克行選手。
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E.ローソンが1985年のデイトナ200で駆ったFZ750レーサーに…(ライダーは現・全日本監督の吉川和多留さん)。
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後方排気の1990年型TZ250も走行!
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市販車も走ります。ご存知2ストV4のRZV500R(1984)。
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オフロード界隈も。右からXT500(1976)、TDR250(1988)、DT200R(1984)。
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1970〜80年代の4スト勢も登場。右からGX750(1976)、XV750スペシャル(1981)、XJ750(1981)、SR500(1978)、SRX600(1985)。
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1994年の発売を目指して開発が進められていたOX99-11が東北初登場。ミッドシップされるF1用の3.5L・V12エンジンの轟音を響かせて走行!
マニアック極まる展示エリア
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MT-07のシリンダーヘッドがどのように作られるか…の展示。鋳造用の中子(なかご)まで展示されるのが凄い。
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YZF-R9が載せられているのはAGV(Auto Guided Vehicle)と呼ばれる無人搬送車。ヤマハの工場内では、バイクはこのAGVに載せられて組み立てられて行くのだ。
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これは何? 答えは近年、採用車が増えてきた6軸IMU。ヤマハはこれを内製しており、その作り方についての解説展示。手前の透明ケースが基盤に装着されるパーツ類で、中には1mm以下のものも。
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フロントフォークの表面処理についての展示。アウターチューブ用の通常アルマイト/カシマコート、インナーチューブのクロームメッキやDLCコートなどについて、硬度や特性などを解説。
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MT-07・Y-AMTのトランスミッションを用いた、変速動作を目視可とした展示。右側のハンドルを回し、左側のシフトレバーを操作して変速動作を体感できる!
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金属の表面を硬くして耐摩耗性を高める浸炭熱処理はシャフト類やギヤに多用される処理。写真の黒い筒状のものはその検査ピースで、断面が見えるようスライスされたギヤやシャフトを、保持しやすいように樹脂で固めたもの…とのこと!
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そんな熱処理は「おでん」に例えられるそうです(笑)。
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このクランクシャフトは傷があるため使用NGなのだが、それを探してみて…という展示。素人には全くわからないのだが、そのくらいのレベルでヤマハの品質管理は行われている。
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走行実験時にねじれや変形を検知する「ひずみゲージ」を取り付けたフレーム。赤い配線の先に小写真のようなセンサーがあるが、その装着場所はノウハウなため、展示状態はダミーとのこと。
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壊れた部品の断面を観察することで破損の理由を探る「破面観察」の展示。黒い部品の中央、ピンク色の丸が破損した部分で…。
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その破断面の模様や形状で、どんな入力で破損したのかが分かるとのこと。…おそらく、バイクのイベントでは世界初の展示だと思います(笑)。
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コーナリングABSなどのテストを安全に行うため、任意設定した角度でバンク角を抑制するための旋回対応アウトリガー。
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ヤマハ激推し中・新型YZF-R7にも採用された「スピンフォージドホイール」の体感デモ。リム部が軽く作れるため、通常ホイールと比べるとジャイロの強さが歴然と異なる。
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建設が古いため、社内にもデータや図面が存在しない…という袋井テストコースを、Googleマップと静岡県の地形データから2500分の1サイズで再現したジオラマ。保守用道路や池まで再現!
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袋井コースからは、保守用の車両まで持ってきました(しかも複数台)。
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簡易金型で復刻された、初期型RZ250のサイドカバーとテールカウル。反響次第で販売の可能性もあるらしい!
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ヤマハ純正オイル「ヤマルーブ」の歴史展示(誕生は1967年)。車両はその誕生のきっかけとなった分離給油システム「オートルーブ」を世界初搭載したYA-6(1964年)。
トークショーやデモランなども
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開発担当者が車両の魅力や裏話を参加者に直接話す「開発者ライブプレゼン」。 YZF-R9やXSR900、トレーサー9GTなど機種のほか、ブレーキやサスペンションなどもプレゼンが行われた。
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孤高の全日本王者・中須賀克行選手によるトークショー。
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2025年の全日本トライアル選手権・IAスーパークラスを、史上初めて電動バイクで制覇した黒山健一選手と、同じく電動車で全日本に参戦する野崎史高選手によるトライアルデモ。
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駐車場には珍しい車両もたくさん。希少なTZR後方排気でも、さらにレアな1000台限定のSP。しかもウルトラ超極上!
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構内移動用のシャトルも、2台しか存在しないという水素ゴルフカーとは…。
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定番の同じ機種での記念撮影。また来年お会いしましょう!
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