バイクのハンドリング挙動を再現した2輪用バーチャルシミュレーターを開発したPROTO-TYPE INCが、なんとなんと! 漫画「バリバリ伝説」の世界観を再現&体験できるシミュレーターを制作し、11月6日に開幕するイタリア・ミラノショー(EICMA)で公開すると発表した。グンのガードレールキックターンが…バーチャル上で現実になっちゃうの?!
デジタルカメっ! 2輪の挙動を感じられるバーチャルシミュレーター
バーチャル空間上で走行条件を再現し、運転体験やデータの収集が行えるシミュレーターは、4輪では既に一般化しており、車両の開発やレーシングドライバーの練習用などに活用されている。
その2輪版としてPROTO-TYPE INC.が世界に先駆けて開発したのが「2X Realistic motorcycle simulator」。稼働するバイク型デバイスにまたがった体験者は、ヘッドマウントディスプレイから流される映像をもとに、実際にバイクを操縦しているような感覚をバーチャル空間で味わえる…というものだ。
同シミュレーターではリアルなバイクのハンドリングや車体挙動を体験することができるがが、PROTO-TYPE INC.では実車そのものを再現するより、バイクに乗った時の身体感覚を呼び覚ますことを目指しているそうで、超リアルなシミュレーターとして活用するより、まずはバイク未経験の人に驚きを与えるような、エンターテイメントも含めた世界感を提案していると考えていいだろう。
そんな同社が「世界中に星の数ほど存在するバイクの中から、どのバイクを再現するか」を熟慮した結果、バイクブームの火付け役となった伝説の漫画「バリバリ伝説」に登場する、巨摩郡のCB750Fと聖秀吉のGSX750Sカタナを選んだ…というのが今回の発表内容。
しかもそのリリース中には「巨摩郡の豪快なパワースライドで旋回するファーストイン・ファーストアウト走法を始め、HONDA CB750FB、そして聖 秀吉のSUZUKI GSX750S刀の車体シミュレーションを再現し、二人とのバトルを実際にシミュレーション体験できる」とあるのだ。
もう、その文言だけで同社における熱狂的バリ伝ファンの影を感じられるが(笑)、体験者がまたがるバイク型デバイスはなんと! 燃料タンクやヘッドライト周りなど、エフとカタナを充実に再現されているのがこれまた凄く、デジタルに疎いオジサンもグイグイ引き込まれてしまう。デジタル空間でアナログな時代のバイクを再現する…といった試みでもあるのだろう。
この2X Realistic motorcycle simulatorは、開発に全日本JSB1000ライダーの岡谷雄太選手も関与しており、同社が公開した動画は岡谷選手が筑波サーキットを走行し、そのデータを収集している様子も描かれている。バリ伝シミュレーターはまずはイタリアでの発表だが、ぜひ日本でも体験の機会を設けてほしいものだ。
この記事にいいねする



































裏六甲のウンチーニ