ホンダの故郷へお帰りなさい!

10/5(日)ホンダ国内唯一の二輪工場である熊本製作所にて「ホンダ モーターサイクル ホームカミング2025」が開催された。これはホンダが主催するホンダユーザーのためのオーナーズイベントで、その名の通り“ホンダ二輪の故郷に帰っていらっしゃい”的な思いで2018年から開催されているものだ。

コロナ禍(2020〜2021年)や悪天候(2024年)による中止はあったものの、2025年の今年で5回目を数えている(Honda GO会員限定の WEB開催も含む)。ユーザーとすればホンダの工場に立ち入れるチャンスだし、イベントを切り盛りする熊本製作所のホンダ社員も自社製品の愛用者とコンタクトできる貴重な機会。今年は過去最多となる4779名の来場者(うちバイクでの来場が2299台)を集める盛況ぶりを見せた。

伝説のチャンピオンが熊本に降臨!

そんなホームカミングだが、今年のポイントは大きく2つ。まずはメイン会場が「ホンダ熊本ウェルカムパーク」となったこと。これはホンダが熊本製作所の正門隣に今年3月にオープンさせたもので、だれでも入場できる無料の立ち寄り施設。建物内にはホンダの2輪車に加えて耕運機や船外機といったパワープロダクツも展示されており、熊本ツーリングの目的地としても注目を集める新スポットだ。

そしてもう1つが今年の目玉、伝説のレーサーであるフレディ・スペンサー氏が来場したことだ。これはスペンサー氏が世界GPで500cc/250ccのダブルタイトルを獲得して40年の節目を祝うとともに、氏にゆかりの深いCB750Fの復刻版と言える、CB1000Fのプロモーションも兼ねたもの。スペンサー氏はイベント前日にCB1000Fをテストライドし、そのインプレッションを披露するという趣向だった(詳細はこちらの記事を参照)

となれば氏が1982年のアメリカ・デイトナ100マイルレースで優勝したCB750F改も必要だろう…ということで、はるか栃木のコレクションホールから実車が持ち込まれ、当日はエンジンを始動させるサービスも。もともとこの車両はスペンサー氏が所有していたヒストリーも持っており、感慨深げにエンジンをレーシングさせる氏の表情が印象的だった。

また、CB1000Fはまたがり放題で実車が展示されていたほか、開発者によるトークショーや、さらには同車のデザイナーとクレイモデラーがスケッチとクレイの作業を実演するなどの催しも。正式発表(10/10)の直前というタイミングでもあり、当然ながらイベントも“エフ推し”といった印象だった。

他には今年5月に達成した生産累計5億台、さらに生誕50周年を迎えたゴールドウイングの歴代車展示なども。また、ホームカミングの定番である工場見学では、ボルトの締め付け体験やCBR1000RR-Rのエンジンパーツ解説といった催しも行われていた。以下は写真でイベントの詳細をお伝えしよう。

大活躍のスペンサーさん

当イベント最大のトピックがフレディ・スペンサーの来日。往年のわがままキャラ?はいずこ、イベント中、ほぼステージに出ずっぱりというサービスっぷりでファンに応えていた。

当日は1982年のデイトナ100マイルで優勝したCB750F改が持ち込まれ、エンジンを始動。その様子を感慨深げに眺めるスペンサーさん。

「このバイクは僕の体の一部のような存在だよ!」YEAH〜!

前日にCB1000Fに試乗したスペンサーさん、当日はその印象を開発責任者の原本貴之さん(右端)、ホンダFUNモデルの統括者である坂本順一さん(その左隣)、CBアンバサダーを務めるジャーナリストの丸山浩さん(スペンサーさんの右隣)と語るシーンも。「エンジニアは最高の仕事をしたね!」

2025年の今年は、スペンサーさんがWGPで250/500のダブルタイトルに輝いてからちょうど40周年。チャンピオンマシンのNSR500(左)とRS250RWも持ち込まれ、ジャーナリストの宮城光さんとトークを展開。

会場にはスペンサーさんに一目会いたい、多くのファンが訪れて…。

トークショーが終わるとこの様子。丁寧にサインに応じつづけるスペンサーさん。

会場は完成したばかりの新施設

メイン会場となったのは新施設・ホンダ熊本ウェルカムパーク。入場無料で誰でも訪問できる。建物内にはRC213V-Sや、昨年のミラノショーに展示されたV3電動ターボ、歴史車両などホンダの製品を展示。またがり撮影できるフルバンクRR-Rも。

正式登場直前(イベント時)のCB1000F推し!

ウェルカムパークの外にはまたがり自由なCB1000Fを展示。みなさん興味津々!

当日はCB1000Fのデザイナーとクレイモデラーによるデザイン工程の実演も。こちらはデザインスケッチの実演。

クレイモデル作業の実演には、CB1000Fの本物のクレイモデルが持ち込まれた。

先述した開発陣&スペンサーさん&アンバサダーによるCB1000Fトークショーももちろん開催。

ワクワク不可避! おとなの社会科見学

ホームカミング最大のお楽しみイベントが、熊本製作所の生産ライン見学。興味津々!

電動ドライバーで、20本のネジを何秒で締められるかの体験コーナー。ライン作業者は早い人だと30秒ほどで締められるそうだが…筆者は1分近く掛かりました。

特殊工具を使い、シリンダーにピストンを挿入する作業の体験も。

エンジンのカットモデルも展示されていた。話を聞く時間が短いのが惜しい!

社員食堂特製「カツカレーうどん」も提供!

熊本製作所の社員食堂で金曜日に提供される「カツカレーうどん」も参加者に特別に供された。

家族で仲良くうどんをすする光景も。

2025年のホンダを象徴する特別展示

2025年で生誕50周年を迎えるゴールドウイングは、初代GL1000から歴代車を特別展示。

今年5月に達成した「世界生産累計5億台」の記念展示も。

9月に発表された「松崎しげる色」のDax125と、10月31日から受注販売されるクロミちゃん仕様のモンキー125用「タンクサイドパネル」も展示。

駐車場には古いのから最新型までさまざまなホンダ車が。

なんと!1952年に発売されたカブF型まで!!

オープニングには熊本製作所がある大津町の金田町長(黄色い法被)や、熊本製作所の所長である島添正規さん(町長の左)も挨拶。

「お帰りなさい!」ホームカミングに訪れたライダーはホンダ社員の出迎えを受ける。

また来年、熊本で!

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