ホンダ、スズキに続いてヤマハも出展内容の詳細を発表したジャパンモビリティーショー2025。ライダーが気になる二輪車モデルについては既にお伝えしたが、バイク以外にも見どころは多数。中でも「Y-00B:Bricolage(ブリコラージュ)」と名付けられたコンセプトモデルは、草創期のヤマハ二輪のヒットモデル・YA-1をモチーフにした新機軸の電動アシスト自転車だ!
拡張性MAXの電動アシスト自転車や、電動車椅子が登場
今回のモビリティショーにおけるヤマハの出展コンセプトは「感じて動きだす」。これに従って出展されるモビリティは、世界初披露のワールドプレミア6機種を含む研究開発中のプロトモデル、電動モーターサイクルシリーズ、eBike(電動アシスト自転車)や電動車椅子のコンセプトモデルなど、計16モデルにのぼる。いずれも先端技術とアイデアを盛り込んだ意欲作で、市販化を夢見たいものばかりだ。
電動自転車においては、コンセプトモデル「Y-00B:Base」が世界初公開。非常にスリムなフレームにバッテリーが一体化、モーターの露出は少なく、一見すると電動アシストには見えない美しさが魅力のモデルだ。シンプルゆえに高い拡張性とカスタマイズ性を備えているほか、外出先でも充電可能なコンバーターを備えることで、環境に縛られない自由な移動手段を表現する。その拡張性を実証するのが、同時に公開されるカスタマイズモデルY-00B:ブリコラージュ。ヤマハ創立70周年となる節目を記念し、1955年デビューのバイク「YA-1」をモチーフとしたクラシックスタイルの提案であり、スポーティーなドロップハンドルにレトロなオポジットレバーを備え、前後キャリアやえんじ色のロングフェンダーで懐かしいスタイルを演出する。とても電動アシストとは思えない!
電動車椅子では「NACTUS VS TRE-X(ナクタス ブイエス トレックス)」「ONE-MAX Urban / Historical(ワンマックス アーバン / ヒストリカル)」の3台が登場。車椅子のイメージを打ち破るスタイリッシュな新提案で、ナクタスは3輪のホイールを採用し、26インチのMTB用タイヤで走破性を強化。センターフレームで剛性を高め、不整地での移動を楽しめるモデルだ。ワンマックスは2輪プラス補助輪のスタイルで一般的な車椅子に似るが、「旅する車椅子」をコンセプトにアタッチメント機構を新採用。旅先の雰囲気に溶けこむ外観や機能のカスタマイズを可能としている。都会的にコンパクトを求めたアーバンでは、小物を簡単に収納できるボックス、スマートフォンを取り付けられるアクセサリーバーを装備。一方ヒストリカルでは、レザー製の旅行鞄のような高級感をはなち、寺社仏閣や歴史的な街並みにイメージを合わせた。
さらに展示ブースは、楽器製造を行うヤマハの協力を受け、没入感と臨場感を高めた「SoundxR」を展開。音の位置コントロールや複雑な音響演出を行うことで、コンサートや劇場のような音空間を作り出した。またブースの案内を務めるエヴァンゲリスト(伝道役)にはボーカロイド・初音ミクを起用し、ダイナミックなステージ演出も楽しむことができる。
このため出展物にはモビリティのみならず、楽器の新製品も登場。指を使ってドラム演奏が楽しめる「フィンガードラムパッドFGDP-30 / FGDP-50」、ハンマーと電子ピアノが組み合わされたハイブリッドピアノ「AvantGrand N3X」、フラッグシップモデルとなる電子ドラム「DTX10K-X」といった、ヤマハの最新楽器ラインナップにも触れられる。
そんな重層的な世界感にも触れられるヤマハブースは、ジャパンモビリティショー2025・東京ビッグサイトの東5ホールに出展予定。ショーの開催期間は10月29日(水)~11月9日(日)までの約1週間だ。興味が沸いたらぜひとも足を運んでみたい。
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