2025年7月26日(土)、長野県大町市の人気スキー場である「爺ガ岳スキー場」にて、Webikeの社内イベント「オフロード運動会」を実施。8耐でも活躍するプロライダー濱原颯道選手と全日本エンデューロ選手権(JEC)運営代表取締役である釘村忠さんも参加した同イベントのレポートをお届けしよう。

数年振りにオフロードコースとして復活! “オフロード乗りの聖地”と呼ばれる「爺ガ岳スキー場」とは?

Webikeの社内イベント「オフロード運動会」により、オフロードコースとしての復活を果たした「爺ガ岳スキー場」。広大で緩斜面が特徴のゲレンデは、雪景色でなくとも圧倒される

「爺ガ岳スキー場」と聞いて皆様はどのような印象をいだくだろうか。「スキー場だからスキーができるんでしょ」と思うのは当然なのだが、実はこのスキー場、オフロードバイクの“聖地”としても名を馳せていたのだ。しかし、それも過去の話。ここ数年は“オフロードの聖地”としての顔は鳴りを潜めており、現在は初心者にも優しい「最高のデビューゲレンデ」のスキー場として人気を集めている。

デビューゲレンデとして人気となった1番の要因は、その緩やかな傾斜。ゲレンデが広く緩斜面が中心のため、ファミリー層や初心者にとって気軽に楽しめる点が魅力なのだ。さらに種類豊富なレンタルショップやスキー&スノーボードスクールを開校、ノンスキーヤーでも雪を楽しめるキッズパークやアクティビティも充実しているため、冬季には多くの来客で賑わう。

初心者やファミリーにとっては最高のゲレンデ。ノンスキーヤーも雪を楽しめるキッズパークやアクティビティも充実している

豊富なレンタル品で手ぶらでも遊べる点が魅力。また4つのスクールも開校しており、初めて滑るという人でも安心して楽しめる

そんな「爺ガ岳スキー場」だが、数年前までは数々のエンデューロレースやXC(クロスカントリー)レースで愛されていたことは知る人も多い。コースとしてはゲレンデが走行できることはもちろんだが、スキー場の外れにある林間セクションの「ウッズ」や、「ガレ場」と呼ばれる岩場コースがところどころに点在する。数々の名物セクションが存在し、過去にレースで走行していたライダーたちからは特別な“ガレセクション”として熱狂的に愛されていた。

ところが様々な要因が絡み、オフロードバイクでの使用が禁止に。そこから永い間“オフロード乗りの聖地”としては沈黙することとなってしまう。

しかし今回、Webikeの社内イベントである「オフロード運動会」にて、満を持してその沈黙が破られることとなったのだ。筆者もオフロード初心者ながら実際に走行したので、僭越ながらその感想をお伝えしていきたい。

総勢で30名ほどが「爺ガ岳スキー場」を遊びつくす! オフロードデビューのスタッフも何名か参加したぞ

今回は外部から全日本エンデューロ選手権(JEC)運営代表取締役である釘村忠さんも参加! 久しぶりの「爺ガ岳」を心行くまで堪能していた

鈴鹿8耐などでも活躍するプロライダー、濱原颯道選手も参加。鈴鹿8耐直前にも関わらず、わざわざ大町市まで足を運んでくれた

自身の電動オフロードバイク「スタークバーグ」でウィリー!

広大なゲレンデを疾走できる爽快感! 自然を味わえるウッズや刺激的なガレなど一日走っても飽きない聖地

広大なゲレンデと青空とオフロードバイクはそれだけで非常に画になる

実は筆者は数年前、「爺ガ岳スキー場」でスキーを楽しんだ経験がある。人生でほとんどスキーをしてこなかったにも関わらず楽しく滑ることができ、まさに「デビューゲレンデ」にふさわしいスキー場だったことは身をもって体感していた。

そして今回、雪が積もっていない「爺ガ岳スキー場」を目の当たりにしたわけだが、まずその広大すぎる土地に圧倒される。雪が積もると広さが体感しづらいが、夏の「爺ガ岳スキー場」は超広大な草原といった印象を受けた。(実際その通りなのだが。)

今回はWebikeの社員だけではなく、プロライダー濱原颯道選手やJEC運営代表取締役の釘村忠さんといった外部からの参加もあり、合計で30名程度がエントリー。大勢がゲレンデを登っていき、土煙が舞う光景はまさに圧巻である。ゲレンデは背の低い雑草のエリアと背の高い雑草のエリア、ところどころにガレが紛れているエリアなど意外にもシチュエーションは豊富。背の高い雑草エリアとガレが融合した箇所も点在しており、油断すると「おおっ!?」と足をすくわれる場面もあった。

広々としたゲレンデをフリー走行で楽しむWebikeスタッフたち。非常に開放感のあるライドが楽しめ、思わず笑みがこぼれる

数十名がゲレンデを登っていく様は圧巻! とはいえ、土を掘り起こさないように注意を払いながらである

そして「爺ガ岳スキー場」の大きな魅力のひとつでもあるウッズにも潜入。うっそうとした林の中、木や倒木をやり過ごしながら走行するのは爽快で、まさに自然と一体になったかのように錯覚する。林の中には大小いくつかのあぜ道が存在していたが、これは冬季に楽しめる「スノーモービル」が通った跡。ちょっと休憩したい時や難易度を下げたい時に活用もできるだろう。ちなみに筆者は過去に「爺ガ岳スキー場」でスノーモービルも体感したが、バイクとはまた違ったエキサイティングな体験ができるぞ。

ウッズはまさに“雑木林”と呼ぶにふさわしく、自然と一体になりながら走行を楽しめる

大自然を満喫しながら走行できる広大なウッズは、まさに“冒険心”が駆り立てられる

ウッズエリアにはしっかりと難所も用意されており、それが先ほど挙げた“ガレセクション”である。ウッズとゲレンデエリアを隔てるように伸びる枯れ沢であり、ゲレンデ同様になだらかな傾斜のガレ場だ。特徴はその長さで、数百メートルものガレ場を延々と走らなければいけない。オフロード初心者の筆者にはかなりハイレベルであり、2回ほどコケて新品のハンドガードを破損させてしまったのはすでに良い思い出だ。(泣)

険しいガレが数百メートルほども続く枯れ沢エリア。過去に名物セクションとして親しまれていた

大小さまざまな岩がゴロゴロと転がっており、転ぶと普通に痛い

頂上付近に近づくと現れるのが非常に傾斜が厳しいガレ場。これは以前レースでも愛用されていたコースで、多くのオフロード乗りがチャレンジした名物セクションである。厳しい傾斜とコーナーで先が全く見えず、どこまでガレが続いているのかもわからない。しかし、勇敢なオフロード乗りたちは恐れずにどんどんと登っていく。みんなの姿はあっという間に見えなくなるのだが、それが例えるならば“めちゃくちゃ怖いお化け屋敷にみんな平然と入っていく”ような感覚に近かった。

先が見えない傾斜のガレ場。かなりスロットルを開けながらでないと登りきることができず、入っていくのに勇気がいた

多くのWebikeスタッフが挑戦。途中で転倒してしまうスタッフも多かった

一心に頂上を目指していく。途中で転倒すると傾斜での引き起こしなどで一気に体力が持っていかれるぞ

しかし筆者も男。“どうにでもなれ!”という思いで厳しい傾斜のガレをセロー225で駆け登る! 荷重を後ろにかけ、フロントを少し浮かせながらフルスロットルを維持。コントロールなどほとんどできず、もはや暴走したセローがぐちゃぐちゃなラインでもがいているように見えたことだろう。そして“もう少しで頂上!”といった絶妙なタイミングで体力の限界が。無念にも転倒してしまい、そこから何もできなくなってしまったのだ。当日の気温の高さと体力の限界で何もできなくなってしまった筆者を見かね、オフロードのベテランスタッフが頂上まで代走してくれたのはありがたいやら悔しいやら・・・。次回は絶対に自力で登り切りたい、と思えるガレ場であった。

頂上に登りきるとリフトがお出迎え。素晴らしい景色が望めることで達成感を得ることができた

登りきった後はリフトでひと休み。ここで少し回復した後、一気に下っていく

ちなみに「爺ガ岳スキー場」には近年新たにダムが建設されており、その過程で車1台分が通れる程度のコンクリートの舗装路が下から頂上付近まで伸びている。これによって楽に上と下が行き来できるようになったので、初心者でもよりチャレンジしやすくなったのだ。自走できなくなってしまったバイクのピックアップなどでもおおいに役立つことだろう。

ここまでは初心者である筆者のレポートだが、オフロードビギナー、オフロード経験が豊富なスタッフからの感想もお伝えしたい。

「爺ガ岳スキー場」を走ったWebikeスタッフの感想

Webikeスタッフ 唐澤

Webikeスタッフ 唐澤の「爺ガ岳スキー場」を走った感想
数年ぶりに「爺ガ岳スキー場」を走りました。基本的な地形は変わっておらず、開けたゲレンデと広大なウッズを気持ち良く走れましたね。当時レースで名物セクションだったCOMPガレ、ロックンロールリバー、と呼ばれていた場所も健在で楽しめました(FUNガレは砂防ダム工事影響で?消滅)。

ガレは走行開始直後はあまり石も動かず難易度が下がったように感じましたが、走行を重ねると以前のような石が動くことで難易度が増してきました。工事用コンクリ舗装路でCOMPガレ直下までアクセスできるので観戦はとても楽になったのはいいですね。

ウッズは制限なく走ってOKとのことで縦横無尽に走れます。藪も一部あるんですが、今後ルート開拓をすることで面白くなりそうです。沢沿いの急斜面でヒルクライムも楽しめそうでした。冬はスノーモビルの林間コースにもなるそうなので冬も走ってみたくなりましたね。北アルプス・爺ガ岳周辺の美しさは積雪期こそ至高!

また、以前のスタートエリア付近や砂防ダム工事用コンクリ舗装路など変わったところもあるので、どこが走れるのか走れないのかは事前に管理側や主催者から入念なレクチャーを受けましょう。ゲレンデを荒らさないような丁寧な走りも身につけたいですね。

設備に関してですが、トイレやレストハウス、駐車場なども以前のままとても綺麗で使いやすくてありがたいです。アクセスも舗装路ですんなり来られるので、他会場に比べても強みだと思いました。初心者や女性なども誘いやすいです!

Webikeスタッフ エグチ

Webikeスタッフ エグチの「爺ガ岳スキー場」を走った感想
オフロードを本格的に始めて1年くらいのビギナー社員です。爺ガ岳で走行したことのあるスタッフから「爺ヶ岳はいいぞ・・・」と聞いていたのですが、その理由が今回の走行で少し分かった気がします。

ゲレンデコース自体が初めての経験だったのですが、ハイスピードで広大なコースを走れる気持ち良さはまさにイメージ通り。さらに爺ガ岳はガレ有りウッズ有りと想像以上にテクニカルなセクションも多かったという点に驚きました。

挑戦する気さえあればハードエンデューロ的なセクションもあり、本当にオフロードを楽しむための要素をすべて備えたコースだと思います。またセクションが豊富なため、セクションの難易度(レンジ)を上から下まで設定できる点も良いなと感じました。

初心者が麓の駐車場からゲレンデの頂上まで爽やかに上がるルートもある一方、ハイスピードにガレ坂を駆け上がる”COMPガレ”に挑戦したり、ガレ沢の”ロックンロールリバー”を登ったりと自分のレベルに合わせて走れるので、本当に幅広い層のオフロードライダーにオススメできるコースだと思います! ガレ沢は泣きながら走りましたが・・・(笑)

それと地味に嬉しかったのは駐車場に併設されたトイレがめちゃくちゃキレイだったこと。また爺ガ岳でイベントが開催されたら行きたい! というかもう今すぐまた走りたい!! というのが今の気持ちです。

今後の「爺ガ岳スキー場」とWebikeの取り組みについて

「爺ガ岳スキー場」をオフロードコースとして活用する場合、今後はWebikeが窓口となる

今回久しぶりにオフロードコースとして復活を果たした「爺ガ岳スキー場」だが、もしオフロードに関するイベントやレースなどで使用したい場合はWebikeが窓口となる。バイクに関してはWebike以外からの問い合わせは一切受け付けていないので、イベントで使用したい場合はWebikeに問い合わせていただきたい。

Webikeとしては今後、社内イベントはもちろん、レースやイベント等で交流の場としても活用していく予定。再び“オフロードの聖地”として復活を果たした「爺ガ岳スキー場」、大切に利用していきたい。

「爺ガ岳スキー場」詳細

・住所:〒398-0001 長野県大町市平4819
・駐車場収容台数:800台(終日無料)

【聖地復活】Webikeオフロード運動会 in 爺ガ岳スキー場! ISDEゴールドメダリストでJEC代表の釘村忠さんやプロライダー濱原颯道選手も参加 ギャラリーへ (22枚)

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