日本自動車工業会(二輪車委員会)は7月11日、神奈川県の「宮ヶ瀬ヴィレッジ」にて第12回メディアミーティングを開催。副会長であり二輪車委員会委員長を務めるヤマハ発動機の設楽元文社長が登壇し、二輪市場の現状や課題、今後の展望についてメディアと意見を交わした。今回のミーティングでは、原付一種免許制度の改正やバイクの社会的認知向上を巡る話題が中心となった。

「125ccまでOK」は誤解!「新基準原付」の正しい理解を呼びかけ

ミーティングで取り上げられたテーマのひとつが、2025年から始まる原付一種免許の制度改正について。報道等では「125ccまで乗れる」といった文言が目立つが、実際には“最高出力4kW以下”に制限された「新基準原付」のみが対象で、すべての125ccクラス車両に乗れるわけではない。ところがユーザーにとって最も身近なバイクといえる原付一種の制度改正は話題性が高く、様々なメディアが早い段階から報道を重ねた結果として誤解も生まれており、125ccのバイク全てが原付一種免許で運転できるなどの認識もされているという。

設楽委員長は「誤解が独り歩きしているのは問題。自工会とメーカーだけではなく、メディアと連携して正確な情報を伝えていきたい」と強調。交通安全の観点からも、制度変更の正しい理解が不可欠であるとの認識を示した。また、どうしても危険性を伴うバイクの運転いついて、ライダーがより安全かつ快適な操作を楽しめるべく、プロテクターなど用品の認知アップや安全教習、そして駐輪場の整備やバイクの社会的地位の向上といった、ハード・ソフト両面での環境改善の必要性も議論された。

一般社団法人日本自動車工業会「JAMA」二輪車委員会のメディア向けミーティングが11日に催された。

2024年11月より二輪車委員会委員長に就任した、ヤマハ発動機・設楽元文社長。最新のXSR900、MT-09と共に登壇。

「バイクを文化に」──設楽委員長が語る未来像と8月19日イベントの開催概要も発表

2024年3月にヤマハ発動機の社長に就任した設楽氏は、長年にわたり商品企画やインド市場の戦略などに携わってきた経歴を持ち、自他ともに認めるバイク愛好家。就任後は各国の市場を視察しながら、日本のバイク市場の再活性化に注力している。

「バイクには心の豊かさを支える力がある」と語る設楽氏は、「浮き沈みのあるトレンドではなく、普遍的な価値を持つ“文化”として根付かせたい」と展望を語った。「バイクで日本は世界のリーダーになれる。短期ではなく長期的な視点で、憧れとしてのバイクの価値を継承していきたい」と強い意欲を見せた。

会場では参加者のバイクをかこみ、設楽委員長、常務理事の江坂行弘氏から、委員会の行動方針が発表された。

本人もライダーである設楽委員長は、メディア関係者と共にバイク談義や業界展望について意見を交換した。

40名近くとなった参加者同士でも、それぞれ盛んな意見交換が行われる会となった。

あわせて、8月19日に東京・秋葉原で開催される恒例イベント『バイクの日 HAVE A BIKE DAY 2024』の概要も公開。開催時間は初めて14時〜19時に設定され、就業後でも参加しやすい構成となった。交通安全啓発を軸に、バイクの利便性や魅力を広く伝える内容となっている。

年々社会環境が大きく変化する中、バイクを「文化」として捉え直すという自工会の姿勢が、今回のメディアミーティングでは改めて確認された。改正される原付一種免許や、特定小型二輪といった新モビリティも包括して、従来から一層発展したバイク文化の発展を目指すこととなるだろう。

毎年恒例の『バイクの日 HAVE A BIKE DAY 2024』開催概要も発表。

8/19(火)東京「アキバ・スクエア」にて開催されるイベントでは、多数のゲストと展示車両でライダーを歓迎。開催時間も夜間に延長し、サラリーマンも参加しやすい設定だ。

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