先日行われた日本最大級のドラッグレースイベント「JD-STER」に初参加してみた。ドラッグレースイベント自体が初めての体験なのだが、なんと無料体験走行会にも参加できたのでその感想をお伝えしていきたい。しかし、緊張で力みすぎて大変なことに・・・!?
とにかく迫力満点! リッター超えバイクが400メートルの直線を猛加速する様は圧巻
いきなりだが“ゼロヨン”という言葉を聞いたことはあるだろうか。バイク仲間と話している中で「俺はゼロヨンで10秒切ったこともあるんだぜ~!」なんて武勇伝を耳にしたことがあるライダーも少なくないと思う。
そのゼロヨンとはアメリカ発祥のドラッグレース種目の一種であり、静止状態から4分の1マイル、約402.32メートルの距離をどれだけ速く駆け抜けることができるのかを競う競技である。停止状態である“ゼロ”から4分の1マイルの“ヨン”までを競うため“ゼロヨン”と呼ばれるようになったのだとか。
ルールは単純明快で、“クリスマスツリー”と呼ばれるスタートランプシステムの合図で2台同時に発進し、どちらがより速くゴールできるかというもの。
基本的にJD-STERではどんな車両でも参加可能ではあるが、レギュレーション毎にクラス分けされており、スクーターやハーレーといった特定の車両が参加するクラスも数多い。この日はTeam KAGAYAMAの加賀山就臣さん自らが参加しており、スズキの隼を鉄フレーム化した「鐵隼(テツブサ)」でドラッグレースをエンジョイしていた。ビッグバイクたちが公道ではありえない猛加速を見せるので、観戦するだけでも非常に楽しむことができる。
ちなみに会場は茨城県つくば市の通称「JARI」と呼ばれるテストコースであり、遮るものがほとんどない広大なコースで思いっきりマシンの限界を引き出せるのだ。
人生初バーンアウトに興奮! 体験前の丁寧な解説で初心者にも優しい
今回はお昼休憩の合間に一般客向けの無料走行体験会を実施。20名以上が参加し、筆者もその中に混ぜてもらった。MT-01やZX-14R、隼など様々な車両がエントリーする中、筆者は今年3月に納車したばかりのVmax1200で参加。正直なところ普段は全くスピードを出すタイプではなく、ましてやレースなんて出たこともない。
そんな筆者でも体験したいと思ったのは、比較的ルールがシンプルだからという点と、今自分が乗っているバイクの全力を出してみたかったからという理由である。基本的に大型バイクであれば一般公道を全力で走行する機会など皆無に等しいが、テストコースであれば存分に限界へ挑めるというわけ。そもそも、愛車でテストコースを走行できる機会などほとんどないので、そういった意味でも貴重な体験といえるだろう。あとはまあ・・・、ドラッガーであるVmax1200でドラッグレース体験がしてみたかったこともある。
無料体験走行会では、JD-STERのスタッフが一からルールを説明してくれるので心配無用。完全に初見の筆者はもちろん、他の初参加者たちも丁寧な説明によって安心感を感じていたに違いない。そしてドラッグレースといえばのバーンアウトも体験させてくれる。
バーンアウトとはタイヤを温めるための行為で、あえてリアタイヤを空転させて高温にし、柔らかくなったゴムによって路面とのグリップ力を一時的に引き上げるというもの。摩擦によってタイヤ温度は100度前後となり、大量に発生する白煙と甲高いエンジン音は迫力満点だ。少なからず憧れを抱くライダーも多いのではないだろうか。
ドキドキしつつも教えられた通りにいざ慣行してみると、なんと意外にもすんなりできてしまった。これだけでも「俺ってバーンアウトできるんだ!」と興奮してしまったのである。できることが増えるって、シンプルに嬉しい!
Vmax1200でドラッグレースを初体験! 誰でも気軽に参加できる点が◎
さて、いよいよ体験走行の時間。バーンアウトも終え、タイヤ温度は十分。位置につき、クリスマスツリーが上から順番に点灯していく・・・! そして緑のランプが点いた瞬間、思いっきりスロットルを開けすぎたことが仇となった。なんと強大すぎるトルクによって、リアタイヤがスリップしてしまったのだ! そのまま煙を上げてケツを振りながらしばらく走行。「ヤバい!!」と思いなんとか体勢を立て直すも、焦ってしまって今度はシフトが上がらない! 結局、1速の状態で120km/hものスピードを出しつつゴールしてしまったのだ。
そもそもドラッグレースではタイヤをグリップさせるため、空気圧を1kPa程度に調整する選手が多い。そんな中、筆者はバイクで会場まで行ったこともあり、リアタイヤには2kPa以上も空気が入っていたのである。相まってスロットルをいきなり開けすぎたこと、シャフトドライブで大トルクを発するVmax1200だったことも重なり、ケツを振ってしまったのだろう。これはシンプルに悔しい!!結果はゼロヨン17秒台という散々な結果・・・。しかし、終わってしまえばなんともすがすがしい気持ちになった。
17秒台だったとはいえ、1速しか使えなかったとはいえ、Vmax1200のスロットルを全開にしたのは初めてだったからだ。しかも広大なテストコースで全力を注いだことも良い経験になった。
今回は年間で4戦開催される中の第2戦目だったのだが、9月には第3戦が開幕される。まだ選手として参加するには心もとないものの、もしまた体験コースがあれば必ず参加してリベンジするだろう。
そんなド初心者の筆者でも楽しめたJD-STER。ドラッグレースに少しでも興味があるライダーは、是非一度観戦だけでもしていただきたい。バーンアウトで感じるゴムが焼け焦げた匂いと大迫力の音と白煙、巨大な車両たちがぶっ飛んで地平の彼方へ消えていく様は、他では感じられないエキサイティングな経験となるはず。
【レポート】日本最大級のドラッグレースイベント「JD-STER」に潜入! Vmax1200で初バーンアウト&体験走行してみた ギャラリーへ (13枚)この記事にいいねする







































