
「こ、こんなハズでは……」
楽しさいっぱいの鈴鹿8耐! だけど、目いっぱい楽しむために「絶対押さえておくべきポイント」が幾つか存在する。これは、そのポイントをことごとくハズし続けてしまった、とある観戦者の物語である──。
目次
失敗談①駐車場がない!?「当日行けば停められる」と思ったのに……
愛車で観戦に行く際、「当日行けばどこかに停められるだろう」と考えていると、サーキットに着いてから途方に暮れることになりかねない。なぜなら、鈴鹿8耐期間中の鈴鹿サーキット正面駐車場は「前売駐車券の購入者」しか利用できないからだ。
もちろん、前売券がない来場者向けに鈴鹿サーキット直営の臨時駐車場「みその駐車場」が用意されているが、台数が限られているため満車になる可能性が高いのが実情だ。公式駐車場が満車だった場合の最終手段として周辺の民営駐車場を探すことになるが、猛暑の中で空きを探し回るのは大変な労力と時間のロスにつながる。
当日の駐車場探しの不安やストレスをなくし、スムーズに観戦を楽しむためには、最も確実な前売駐車券を確保するか、いっそ電車やバスなど公共交通機関を利用することも検討しよう。
失敗談➁遠足前の小学生状態に……寝不足に注意!
ずっと楽しみにしていた鈴鹿8耐! 前日からワクワクし過ぎて、眠りについたのは朝方。当日会場に着いたはいいものの、ダルさと強烈な眠気に襲われてヘロヘロになってしまった……という人は多い。
忘れてはいけないのが、鈴鹿8耐は広大なサーキットを歩き回る、想像以上に体力が求められる夏の屋外イベントだということ。寝不足はイベントを充分に楽しめないだけでなく、熱中症のリスクを高める危険な状態だ。
当日目一杯楽しむためには事前準備を計画的を進め、しっかりと体を休ませておこう。
失敗談③その日の夜に大後悔… 甘く見てはいけない「うっかり日焼け」
暑さ対策で涼しい半袖を選んだものの、日焼け止めを塗り忘れ、気づけば肌は真っ赤に。その夜、ヒリヒリとした痛みに襲われてしまった……。
これは8耐観戦でよくある失敗談の一つ。レースやイベントに夢中になっているうちに太陽の下で長時間過ごしてしまい、気づいた頃には手遅れ……というケースは多い。特に、首まわり、耳、手首、そしてサンダル履きの足の甲などは、多くの人が経験する「うっかり日焼け」の代表例的なポイントだ。
最初は「ちょっと熱いな」と感じる程度だった肌が、やがて火傷のような激しい痛みに変わり、シャワーを浴びるのも辛く、夜は痛みで眠れない。そんな事態になれば、せっかくの楽しい思い出も台無し。
楽しかった一日を痛い思い出に変えないために、日焼け止めは家を出る前に塗るだけでなく、汗で流れることを見越して「こまめに塗り直す」のが鉄則。さらに、UVカット機能のある上着や帽子、アームカバーなどを組み合わせ、夏の太陽に万全の備えで臨もう。
失敗談④天気予報が晴れでも油断大敵! 小さく畳める雨具は必需品
さっきまでの晴天が嘘のように、いきなり激しい雨が……。雨具の用意がなく、屋根のある場所に避難したものの、なすすべなく立ち尽くすしかない。
夏の天気は急変しやすく、過去には鈴鹿8耐ウィーク中も、降水確率はさほど高くなかったにも関わらず、強い雨が局地的に降ったことがある。雨に濡れると体は冷え、体力とともに楽しむ気力まで奪われてしまうかもしれない。
そこで用意しておきたいのが、コンパクトに折り畳める「カッパ」や「ポンチョ」だ。観客席で周りの邪魔になりがちな傘と違い、カッパ類は会場内のどこでも着用ができ、両手が自由になるというメリットもある。
急な雨で慌てないためのお守りだと思って、バッグに一つ忍ばせておこう。
失敗談⑤「喉が渇いた」の前に水分補給を
「ちょっと西エリアまで歩いてみようかな」。広大なサーキットを移動している途中、ふとした瞬間にめまいや立ちくらみが……。これは、熱中症の危険なサインかもしれない。
レースやイベントに夢中になっていると、つい忘れがちになるのが水分補給。しかし、「喉が渇いた」と感じた時には、すでに体は深刻な水分不足に陥っているという事実を忘れてはいけない。そのため「喉が渇く前に、意識的に、こまめに」水分を摂取することが望ましい。
幸い、鈴鹿8耐は"コカ·コーラ"が長年スポンサードしており、鈴鹿8耐ウィーク中は会場内の様々な場所で、普段より更に多種多様なコカ·コーラ社製品に出会える。
水分を切らさないように、『アクエリアス』などのスポーツドリンクを携帯し、一口ずつでも定期的に飲む習慣を付けておこう。
失敗談⑥かゆみで集中できない! 緑豊かな観戦エリアに潜む蚊に注意
西エリアで観戦中。「近くには緑も多くて良い観戦スポットだな」と思いきや、耳元で聞こえる「プ~ン」という不快な羽音。気づけば体中にかゆみが……。
夏の屋外、特に緑豊かな場所や日陰は、蚊にとって格好の住処。1匹退治しても次から次へと現れ、猛烈なかゆみで観戦どころではなくなってしまう。
たかが虫刺されと侮るなかれ。虫除けスプレーなどの防虫グッズは必須アイテムとして携帯し、万が一に備えてかゆみ止めもバッグに入れておくのがおすすめだ。
失敗談⑦その瞬間、ただの文鎮に…スマホのバッテリー切れ
気づけばスマートフォンのバッテリー残量が数%。しかも、モバイルバッテリーは家に忘れてきてしまった……。
チケットも、レース情報も、仲間との連絡も、キャッシュレス決済も手のひらに収まるスマートフォンは、今やレース観戦における生命線。特に、朝から晩まで滞在時間が長い鈴鹿8耐では、スマートフォンのバッテリー切れは充分にあり得る話だ。
フル充電したモバイルバッテリーは、チケットや財布と同レベルの必需品と考えよう。
失敗談⑧「うっかり」でイベントを見逃す悲劇
楽しすぎて時間を忘れ、気づけばお目当てのトークショーが終わっていた……。
コンテンツ盛りだくさんの鈴鹿8耐では、様々な場所でイベントが、時に同時に行われることがある。うっかり見逃しを防ぐためには、事前の計画が大切。公式サイトでタイムスケジュールを確認し、絶対に見たいイベントに優先順位をつけ、スマホのリマインダー機能を活用するなど「自分だけの行動計画」を立てておこう。
しかし、最も注意すべきは当日の急なスケジュール変更だ。天候やレーシングコース上のスケジュールによっては、イベントの時間や場所が直前に変わることもある。
スケジュールに変更があった場合には、鈴鹿サーキット公式X(@suzuka_event)でアナウンスされるので、あらかじめアカウントをフォローし通知をオンにしておくことで、最新の変更情報を見逃さないようにしよう。
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