
日本最大級の自動車総合ニュースサイトとして名高い「レスポンス」の存在は、ヘビーユーザーは言うに及ばず、乗り物を愛する人ならその名を耳にしたことがあるでしょう。もちろんバイクに関するコンテンツも扱われており、最新のバイク情報からプロライダーによる試乗インプレッション記事まで、ライダーがもっとも気になるトピックが日々配信されています。レスポンスのモーターサイクルニュースを担当するレスポンス編集部 副編集長の宮崎壮人氏に、レスポンスでのバイクコンテンツの取り組みについて話を伺いました。
レスポンスの成り立ち
「レスポンス」はどういった経緯で誕生したのでしょう。
時代的には、ようやくiモード(株式会社NTTドコモが運営していた、同社携帯端末向けインターネット接続サービス)が登場した頃で、インターネットでのニュースメディアがほとんど存在していませんでした。その後、運営が株式会社IRIコマース&テクノロジー(現・株式会社イード)に移管されたタイミングでサイト名を『レスポンス』に改めたのです。モビリティのニュースに特化したWebメディアとしての歴史は25年ほどになります」
自動車メディア「レスポンス」がバイクの情報も取り扱われるようになったのは、どのような流れからでしょうか。
2025年5月現在、『レスポンス』の月間PVは約5000万、ユニークユーザー数は約930万人、メールマガジンの登録者数は約37万人となっています。1日あたり約50本のニュース配信を行なっていますが、モーターサイクルニュースのPVは全体の10分の1程度です。
それでも、『レスポンス』にとって、モーターサイクルニュースは確かな価値があるものです。過去には飛行機や船舶、宇宙といったあらゆる分野のモビリティを取り上げようとした時期もありましたが、結果的に四輪車と二輪車の情報を扱うことが軸となりました」
お2人でモーターサイクルニュースの運営を担うのは、なかなか大変かと思います。
2025年3月の『レスポンス』では、モーターサイクルニュースの記事がトップ3を占めたことがありました。ちょうど大阪・東京・名古屋の3都市でモーターサイクルショーが開催され、もっとも開催時期が早い大阪モーターサイクルショーの速報記事が注目を集めました。月間のトップPVを記録できたことは、ひとつの結果として示せたかなと思っています」
レスポンスのモーターサイクルニュースの強み
バイク専門メディアとの違いはどのようなところでしょうか。
「普段モビリティに関する記事に触れる機会が少ない」読者にリーチできていることは、数値面にも表れているのでしょうか。
自動車業界の方が仕事前に『レスポンス』を読まれているなど、業界認知度も高いんです。『レスポンスに書いてあることなら信用できる』と思っていただけるストレートなニュースを心がけており、四半世紀かけて培ってきた信頼の表れだと思っています」
レスポンスが伝えたいバイクの魅力
バイクのどんなところに魅力を感じ、どのように伝えたいとお考えでしょうか。
2019年頃、アウトドアブームの影響からキャンピングカー関連の記事のPVが急増したのですが、長続きはしませんでした。ただアウトドア関連の記事が注目を集めたことはひとつのヒントとなり、加えて2019年末に発生した新型コロナウイルス感染症のパンデミックから、三密を避けられる分野として『バイクが当てはまる』と考え、モーターサイクルニュースのコンテンツを増やしてきました。その結果、しっかりと反応を得ることができました」
宮崎氏がバイクの免許を取得されたのも、コロナ禍だったとお伺いしました。
バイクの教習所に行くと、大混雑でした。その多くが私と同じ40〜50代の男性で、『次の教習は1カ月後』と言われるような混み具合だったんです。普通二輪免許を取得するまで半年以上かかりました。それでというわけではありませんが、これだけ多くの人がバイクの免許を取ろうとしていて、バイクを買おうとしている事実を目の当たりにし、バイクの未来を感じましたね」
バイクに乗られるようになって、新たに得られた感覚、変わった印象などありましたでしょうか。
Webメディアである『レスポンス』は、いわばバーチャルな世界に存在しているわけですが、記事を読んだ人が次なるアクションを起こしてくれれば、リアルの世界に動きを起こせたことになる。もしかしたらそのアクションが、その人の生活や人生をもっと良いものにする可能性もあるわけです。ひとりの人間を動かせたのなら『レスポンス』にとって大きな成果です。
仕事である以上数字を追い求めてはいますが、その根幹にあるのは人に働きかけることだと思います。『レスポンス』の記事を読んだ人が、ひとりでも多くバイクを好きになってもらいたい。今もっともやりたいことがこれですね」
新たな気付きを与えてくれるレスポンス
「まだバイクに触れたことがない人や、ライダーの皆さんが次のアクションを起こしたくなるような記事を届けたい」という宮崎氏が手がける『レスポンス』のニュースには、バイクに対する情熱が込められていました。日本最大級の情報量とPV数を誇る『レスポンス』のモーターサイクルニュースは、身近なデバイスを用いればあらゆるところから見られます。そこにはまだ気づいていないバイクの魅力を教えてくれる情報があり、新たなバイクライフに繋げられることでしょう。
■レスポンス https://response.jp/ 【画像】自動車メディア「レスポンス」のバイクニュースに秘められた想い (7枚)情報提供元 [ MOTO INFO ]
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