
バイクに乗っていて、高速道路で大型トラックを追い抜いたときや、大きな橋の上などで強い横風で大きくフラれて怖い思いをしたことがありませんか?
こうした挙動は空気の流れが悪さをして起こりますが、対処方法もあります!
ライディングフォーム、テクニック、ウエアそして知識で、うまく乗り切りましょう。
大型トラックの渦=乱流と負圧域でバイクを吸い寄せる
大型トラックでもバイクでも、空気の塊を突き破るよう走っています。そのとき空気がキレイに車体に沿って流れてくれればいいのですが、そう上手くは行かず、車体に近い所で風が渦を巻きます。それも車体に向かって、進行方向と逆向きで巻きます。
この渦ですが、大型トラックの車体側の空間は負圧になっている一方で、渦の外側は正圧です。
流体は高いほう(正圧)から低いほう(負圧)に流れるので、風の渦に近づいたバイクは、負圧側に吸い寄せられたりフラついたりします。また、渦の大きさや強さ、トラックのどの位置にできるのかは、その車体サイズ、形状、走る速度によって変わります。
レースでは「スリップストリーム」が有効だとよく言われますが、風の渦と負圧域は、側面よりも後方でより大きく強くなります。
バイクやクルマのレースで使われるスリップストリーム(アメリカではドラフティングとかトウと呼ばれます)は、この現象を利用しています。後車が前車の真後ろに付けると、前から受ける抗力(空気抵抗)が非常に小さくなり、同時に負圧域に入ると前車に吸い寄せられます。このため後車はスピードが上がり、前車を追い越す余裕が生まれます。
情報提供元 [ モーサイ powered by Motorcyclist ]
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