東京モーターサイクルショーの特設ステージで、今年の「バイクラブフォーラム」の詳細が明らかになった。9月19日、埼玉県小鹿野町で「バイクの力で地域を盛り上げよう」をテーマに行われ、翌日には開催記念セレモニーも実施。 さらに8~11月の期間、プレゼントがもらえるツーリングキャンペーンも行われる!

「バイクの力で地域を盛り上げよう」をテーマに開催!

東京モーターサイクルショーの初日である3月28日、「第13回バイクラブフォーラム in 埼玉・おがの」に関するトークショーが行われた。

バイクラブフォーラム(略称BLF)とは、世界に通用するバイク文化の創造を目指すとともに、バイク産業の振興、市場の発展等を図ることを目的としたイベント。バイク関連の企業、団体、地方公共団体が中心となって、バイクを取り巻く様々な問題を議論し、解決に向けて活動する取り組みだ。

経済産業省が主導する「二輪車産業の振興」の一環として2013年からスタートし、2025年で13回目を迎える。2025年は埼玉県秩父郡小鹿野町で9月19日(金)に開催することは既報のとおりだが、さらなる詳細が東京MCショーで明らかになった。

開催テーマは「バイクの力で地域を盛り上げよう~ライダーを歓迎する小鹿野町の取り組み~」。翌20日(土)に開催記念セレモニーを実施するほか、8月1日~11月末の4か月間に小鹿野町を巡るGPSモバイルスタンプラリー「寄ってけ~な! おがのツーリングキャンペーン」を行う。

東京MCショーで行われた「バイクラブフォーラム in 埼玉・おがの」告知ステージの模様。公式キャラクターの“おがニャッピー”も応援に駆け付けた。

ステージでは、まず経済産業省の是安(これやす)俊宏氏がトーク。経産省の立場として現在の二輪車産業やBLFの目的を説明した。「市場の変化に対して、国内市場を中心にどのような取り組みをしていくかを踏まえて設立されたのがBLF」と話す。

続いて、バイクフォーラム開催実行委員会の幹事長、川瀬信昭氏がBLFの歴史や今回の開催テーマについて語った。「小鹿野町は、程よいカーブとアップダウンがある自然豊かなツーリングに適した場所」という。

都内からバイクで約2時間、自然豊かな土地柄だ

BLF開催実行委員会の川瀬幹事長は、小鹿野町の魅力をこう語る。

「小鹿野町は首都圏から約100キロの位置。国道299号が東西に横断しており、程よいカーブとアップダウンがある自然豊かなツーリングに適した場所です。2007年に全国自治体初のオートバイによるまちおこしを開始され、ライダーを歓迎する街として有名。特に関東圏のライダーの皆様には魅力的なツーリング先なのではないでしょうか」

続いて登場した小鹿野町役場の岩田氏と山中氏がさらに詳しく魅力を教えてくれた。

「日本百名山の両神山をはじめとする5つの日本百選や国立公園、県立公園など豊かな自然に囲まれており、交通量も少ないため、ツーリングにはもってこいの環境が整っております」

町のキャッチコピーは「花と歌舞伎と名水のまちおがの」。関東最大級のダリア園や、裏方から役者まですべて町民で行う芝居の小鹿野歌舞伎、平成の名水百選にも選ばれた「毘沙門水」などが自慢という。

小鹿野町役場 まちづくり観光課の岩田勝政氏。「小鹿野町をご存じの方は手を挙げていただければ」と観客に話しかけたが、知らない人が多かったようだ。

同じく小鹿野町役場の山中澪氏。小鹿野町のおすすめツーリングスポットやグルメを紹介してくれた。おすすめのグルメは「なんといってもわらじカツ丼です」とのこと。

おすすめツーリングスポット3選! 文化も自然もアリ

さらに、おすすめのツーリングスポットを3つ教えてくれた。1つ目は「小鹿(おしか)神社」。交通安全祈願の神社として有名で、ライダーからは元祖バイク神社とも呼ばれている。

「小鹿野町を国道299号沿いに走っていくと見える大きな赤い鳥居が目印で、境内ではてんとう虫の絵が書いてある転倒防止のお守りやステッカーなど、小鹿神社でしか手に入れることのできないグッズが多数販売されており、御朱印にもオートバイの絵が書いてあったりします。ライダーの皆様にはぜひ来ていただきたいスポットとなっております」とのこと。

2つ目はダリア園。両神山のふもとにある1万平方メートルの敷地に、350種類500株のダリアが育てられており、関東最大級の規模を誇る。毎年9月1日から開園となるので、BLFやツーリングキャンペーンにちょうど間に合う。

3つ目は尾ノ内氷柱。人工的に凍らせている氷柱で、時期になると地元の方が作った甘酒や郷土料理など、温かいおもてなしがたくさん詰まったスポットという。毎年1月の下旬から2月の中旬には土日にライトアップも行われ、昼間とは違った幻想的な光景が楽しめる。

小鹿野町のおすすめツーリングスポット3選。

名物「わらじカツ丼」には様々なバリエーションが!

小鹿野町で有名なグルメと言えば、やはり「わらじカツ丼」だ。小鹿野町発祥の大きなわらじのような形をしたカツが2枚の載っているボリューム満点な丼ドンブリ。普通のカツ丼と違い、玉ねぎや卵は使用せず、各店舗こだわりの肉とタレのみで作られる。

町内の店では「元祖わらじカツ」や「わらじカツうどん」など個性豊かなわらじカツ丼が提供されている。「推しのわらじカツ丼を探していただければと思います」とアピールしていた。

わらじのような巨大カツが特徴の「わらじカツ丼」。ボリューム満点だ。

 

なお、小鹿野町のバイクによるまちおこし事業は、ライダーが「来やすく・居やすく・また来たい町」をキャッチフレーズに行政が主導して2006年からスタート。その後、オートバイ愛好者や町内外のお店、宿泊施設などで組織するボランティア団体「ウエルカムライダーズ小鹿野」が発足し、町から事業継承して2010年から町との交流で事業を推進している。

例えば会員店では、ライダーに対して夏場に冷たいドリンクをサービスをしたり、冬場にはカイロをプレゼントしたりするなど、各店舗独自に様々な特典を用意し、おもてなしをしてくれる。他にも、ライダーと地元の交流を目的としたイベント「小鹿野ライダー宿」なども実施中だ。

また、ライディングレッスンや、地元警察署とのコラボによる交通安全キャンペーンを実施している甲斐もあり、小鹿野町管内では交通死亡事故ゼロの記録が4919日続いている(2025年3月27日現在)。

東京MCショーには毎年ブースを出展し、団体の活動や町のPRを行っている。5月17日には「ツーリングスマイル in OGANO」(ライコランドグループ主催)も開催!

ツーリングキャンペーンでは様々なプレゼント用意、7月からエントリー開始

そして8月の1日から11月末までの4カ月間「寄ってけ~な! おがのツーリングキャンペーン」が行われる。

GPSモバイルスタンプラリーでエントリーし、小鹿野町に設けられた30か所程度のチェックポイントをツーリング。ポイントに応じて様々なプレゼントが用意される。ちなみに昨年、BLF in宮崎で実施したツーリングキャンペーンでは、ホテルのペア宿泊券や温泉施設入浴券などがプレゼントされたので、今年も楽しみだ。

無料で参加可能で、スマートフォンを所有している原付1種以上のバイク並びにスクーターユーザーが対象だ。詳細は、改めて7月に公開され、エントリーが開始可能になる。BLFのWEBサイト(https://www.bikeloveforum.jp/)をチェックしていただきたい。

ツーリングキャンペーン実行委員会委員長の早田和正氏が登壇。「プレゼントも昨年に劣らずたくさんご用意する予定です」という。

[詳細まとめ] キャンペーンは8月開始、BLFとセレモニーは9/19~20日

ステージは「“観光スポット”“グルメ”“ライダーへのおもてなし”の3つが揃った小鹿野町にぜひお越しいただければと思います。最後になりますが、このバイクラブフォーラムを通じて、オートバイを取り巻く環境がより改善され、すべてのライダーの皆様が安全に正しくツーリングができるよう、また当町のようなウェルカムライダーの町が全国にできるよう、小鹿野町としても取り組んでまいりたいと思います」と締め括られた。

今回、明らかになった情報をまとめると次のとおり。興味が出たらぜひ足を運んでみよう。

第13回バイクラブフォーラム in 埼玉・おがの

●開催日:9月19日(金)午後
●会場:小鹿野文化センター
※入場料無料、一般来場者歓迎

第13回バイクラブフォーラム in 埼玉・おがの 開催記念セレモニー

●開催日:9月20日(土)
●会場:両神温泉国民宿舎 両神荘前広場
※参加無料

寄ってけ~な! おがのツーリングキャンペーン

●開催日:8~11月末
●参加資格(予定):スマートフォンを所有している原付1種以上のバイク並びにスクーターユーザー
※参加無料

https://www.bikeloveforum.jp/

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