いま乗っているスーパースポーツにはステアリングダンパーが付いています。ところがこれが付いているせいか、ヘアピンや曲がり角でハンドルの動きが重く感じられます。調整する機能もないので、そのままにしているのですが、これはやはり取ってはいけないものなのでしょうか?そもそもなぜこんなものが装着されているのでしょうか……

A.仰るようにステアリングダンパーは、高速コーナリングで路面状況などで前輪が振れたとき、ハンドルを取られない機能が目的で、ヘアピンのように前輪に舵角がつく条件ではハンドリングを重く感じさせる可能性もあります。ツーリングのスピードでは不要と判断して外すのもアリだと思いますが、リスクがまったくないわけではありません。

高速コーナーのハンドル振れが増幅しないよう抑える機能

ステアリング・ダンパー、略してステダンと呼ぶ人も多いですよネ。
ハンドルの切れ角方向の動きを抑えるための減衰装置で、一般的にはサスのダンパー部分と同じような円筒形状をした径の小さなパーツが、フロントフォークのアッパーブラケットかロアーブラケットに取り付けてあります。
以前は円形の靴クリーム缶のような形状の中で、オイルを撹拌して抵抗を生じさせるタイプもありましたが、現在ではほぼ見かけません。

では先ず装着されている目的から説明しましょう。
例えば浅くバンクしているとき、前輪が段差や凹みを通過するとライダー側にはハンドルが左右に振られる動きとして伝わります。

これが高速域となると、その動きも衝撃のような強いものとなって、場合によっては瞬時に収束せず何度か大きく反復する動きとなりかねません。 こうなると前輪は路面に追従できず、むしろ跳ね回る可能性もあります……つまり、コーナリングどころではなくなるワケです。

※この記事は2023/2/16に掲載された記事です。

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情報提供元 [ RIDE HI ]

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