川崎重工は2025年4月から開催される「EXPO 2025」の出展概要の詳細を発表した。そして目玉となる複合モビリティシステム「ALICE SYSTEM(アリスシステム)」には、なんとカワサキモータースが開発したという、ターボチャージャーを搭載して2気筒エンジンが装着されているのだ。これは2気筒ターボバイク登場の布石となるのだろうか!?

水素エンジンにターボチャージャーが! 現在の水素マシンとは別機構間違いなし

開催が間近となった2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)には、以前より川崎重工の出展も発表されており、「移動本能」というテーマが示されていた。そこに今回、新たにブースの詳細な出展内容が追加発表された。

メインとなる出展物は、「未来の公共交通システム」と銘打たれた「ALICE SYSTEM」の提案だ。列車や飛行機、自動車といった各種のモビリティを共通の乗車ユニットで連携するこのシステムは、「O'CUVOID(オキュボイド)」という水素を燃料としたパワーユニットで駆動する。このオキュボイドに搭載されているエンジンは、カワサキモータースが提供した「モーターサイクル用エンジン」だという。

確かに既存の2気筒エンジンが採用されているように見えるオキュボイド。しかし気になるのは、その排気系と思しき箇所に装着されたターボチャージャー。燃料は水素となるといい、スーパーチャージャー搭載の水素バイクコンセプト「H2H2」を彷彿とさせる。しかし、H2H2はニンジャH2SEをベースとした直列4気筒モデルで、エンジンの明らかに形状も異なる。

ということは、カワサキは2気筒ターボの新エンジンを開発している……とみてもよいのだろうか? さらに水素燃料による走行も可能だとすれば、これは非常に面白い新技術。ターボはもとより、水素エンジン開発でも先端を行くカワサキならば、これを搭載したバイクを目にできる日も遠くないのかもしれない。

またバイクファン注目の展示がもうひとつ。詳細が明らかになっていない万博出展内容のなかに”「Fun to Ride」を大切にした 新カテゴリーのパーソナルモビリティ”とされるコンセプトモデル「concept01」がある。現在はニンジャシリーズのようなデュアルヘッドライト、ラジエーターのようなグリルの1部のみが公開されているこのモデル、2013年に登場した「J」の発展形なのだろうか? あるいは新ターボエンジンを備える別のモデルなのか? 開催前から注目必死の川崎重工ブースとなりそうだ。

「ALICE SYSTEM」で乗り換えゼロの移動体験を

そんな気になるエンジンが搭載される「ALICE SYSTEM」は、万博会場では未来社会ショーケース事業「フューチャーライフ万博・未来の都市」川崎重工ブースに登場。2050年の公共交通システムのコンセプトだ。
その概要は乗り物の居住スペース「ALICE Cabin」が、陸・海・空それぞれのモビリティで共通化され、さらに自走して各モビリティを自動で乗り継ぎ、目的地までたどり着くことができるという、自由で安全、かつ快適なアイデア。川崎重工は移動の際、公共交通機関を複数乗り換えたり、大きな荷物を抱えていく必要があったりというストレスがない、誰もが「移動本能を満たせる」社会にしていきたいというコンセプトを表現した。

会場ではALICE SYSTEMの中心となる、ALICE Cabinが接続する瞬間を切り取ったALICE Railを展示。また、移動時に様々なサポートをしてくれるロボットアームの演出を見ることができる。川崎重工が描く未来の移動手段を体験してみたい。

川崎重工特設サイト
https://www.khi.co.jp/expo2025/
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コメント一覧
  1. 匿名 より:

    『ターボチャージャーを搭載して2気筒エンジンが装着されているのだ』『注目必死』って……。日本語もっと勉強しようか。

    あと、アップ前にもう一度原稿を読み直す習慣もつけようね。

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