
2025年4月、ドゥカティが主催する「DREレーストラックアカデミー 2025」が発表された!今年はタイのチャーン・インターナショナル・サーキット(コース設計は富士スピードウェイも手がけたヘルマン・ティルケ氏)での開催となる。2024年と同様に、日本人インストラクターには元世界GPチャンピオンの原田哲也さんを迎える。昨年の参加レポートと合わせて、このプレミアムな体験を紹介しよう!
目次
【2024参加レポート】MotoGP開催サーキットで繰り広げられるDREの特別な世界
世界中のライダーを魅了するライディングアカデミー「DRE(ドゥカティ・ライディング・エクスペリエンス)」は、2003年にイタリアでスタートしたドゥカティ主催のイベント。日本では2021年から開催している。世界各地で行われているDREは、ライダーのスキルアップを目的としたプレミアムなプログラムを実施。その最大の特徴は、少人数制で行われるプロフェッショナルな指導と、ドゥカティの最新モデルを使用したトレーニングだ。
2024年はインドネシアのロンボク島に位置するマンダリカ国際サーキットで開催された。このサーキットは2021年に完成し、2022年からMotoGPを開催する最新鋭のコース。アジア各国から計240名が参加し、日本からも10名がエントリー。インストラクターには元世界GP250ccクラスチャンピオンの原田哲也さんが参加し、参加者一人ひとりに対して丁寧なアドバイスを提供というまさに特別な時間となった。
充実のプログラムと最高のホスピタリティ
DREのプログラムは、「イントロ」(サーキットが全く初めての方)から「ワン トゥ ワン」(インストラクターと1対1)まで5つのクラスに分かれ、参加者のスキルに合わせた内容を展開。参加費には2日間のホテル宿泊費、朝夕の食事、サーキットへの送迎、パニガーレV4Sでのトレーニングセッション、ランチ、そしてサーキット内の360度レストランでのサンダウナー(夕暮れ時の一杯)など、手厚いホスピタリティが含まれている。
筆者(小川勤)が参加したクラス「マスター」(上級者でサーキット走行経験者)では、5本の走行セッションが行われ、走行前後に原田さんから具体的なアドバイスを受けることができた。特に印象的だったのは元世界GPチャンピオン・原田さんのスムーズかつ効率的な走り。その後ろを追走しながら、ライン取りやメリハリのある操作を学ぶことができて、改めて貴重な機会に感激したのだった。
先導の原田さんを追いかける。原田さんの走りは大きなアクションはないが、メリハリのある効率の良い走り。その走りを真後ろから見ることができるのもDREの特権だ。
世界で戦ってきた原田さんの経験が生み出す言葉は、全て説得力が高く、理にかなったものばかり。
MotoGPマシンを走らせるために作られたコースは、高速域特有の緊張感が伴うが、そこは広いランオフエリアとパニガーレV4Sの電子制御がカバーしてくれた。走るほどに緊張は高揚に変わっていった。
MotoGPの舞台で得る、まさにプレミアムな経験
マンダリカサーキットの特徴は、高速コーナーの多さと広いランオフエリア。ここを初めて走行する筆者(小川勤)にとってはまさに未知の体験だったが、原田さんの的確なアドバイスとパニガーレV4Sの電子制御システムに助けられ、次第に自信を持って走れるようになっていった。
そしてDREは単なるライディングスキルの向上だけでなく、バイク趣味の奥深さを感じさせてくれるイベントでもある。MotoGPライダーの凄さを改めて実感し、彼らがどのようにこのコースを攻略しているのかを想像するだけでも興味関心は尽きない。
「海外のMotoGPサーキットをドゥカティのパニガーレV4Sで走れるというだけで、DREに参加する価値があると思います」——そう語る原田氏。いちライダーとしてドゥカティのファンでもある彼は、その魅力を次のように語ってくれた。
「ドゥカティは単にバイクを売るメーカーではありません。DREのようなイベントを開催することで、ドゥカティの魅力を深く理解することができます。こうした体験を通じて、ドゥカティに乗ることがどれだけ特別かをより感じてもらえると嬉しいですね」
2024年のDREに参加して思ったのは、ドゥカティスティ(ドゥカティの熱狂的なファン)やドゥカティに興味がある方はぜひ一度は体験いただきたいイベントだということ。ドゥカティというメーカーが思い描くバイクライフへの姿勢や思いを体感できるのはもちろん、こうしてバイクに対して思いがある人たちが国境を越えて集い、同じ時を過ごすことで生まれるコミュニケーションやつながりは何事にも代え難いものがある。
DREというバイク×スタディ×非日常の場が生み出す旅は、ライダーにとって至福の思い出をつむいでくれる。
「ワン トゥ ワン」というクラスのマンツーマンレッスンを担当していたのは、元MotoGPライダーのダニロ・ペトルッチさんとカレル・アブラハムさん。
カレル・アブラハムさんの走り。開催地によって講師は変わるが、元MotoGPライダーが講師を務めるのもDREの特徴だ。
ライディングセッション終了後は、サーキットを360度見渡すことのできるレストランでアルコールと軽食を嗜みながら修了式が開催される。修了式では原田さんのサイン入り修了証をもらうことができる。
DREレーストラック・アカデミー 2025 イベント詳細
イベント名:DRE Racetrack Academy チャーン・インターナショナル・サーキット タイ・ブリーラム県
開催日時:2025年4月11日(金)、12日(土)、13日(日)のいずれか一日がサーキット走行日となる。
※日程が決まり次第、公式サイトなどで更新予定
※本プログラムは3日間に渡る連日のイベント
宿泊場所:モデナ バイ フレイザー ブリーラムまたはザ・クリスタルホテル・ブリラム 2泊
日本人インストラクター:原田哲也さん(元世界GPチャンピオン)
参加料金:(参加コースによって異なる)
Intro(サーキットが全く初めての方)参加料金:41万6000円(税込)
Warm up(サーキット経験5回以下)参加料金:45万7600円(税込)
EVO(サーキット経験10回以上)参加料金:49万9200円(税込)
Master(上級者でサーキット走行経験者)参加料金:54万800円(税込)
ONE to ONE(インストラクターと1対1)参加料金:140万円(税込)
※上記料金には各コース1名分の参加費ほか、ホテル・ダブルルーム2泊分(参加者本人+非参加同行者計2名まで)、滞在中の食費(一部飲み物除く)、空港とホテルの送迎、ホテルとサーキット間(10分)の送迎料金を含む
※現地までの飛行機代等の交通費、必要な追加宿泊費、飲食費は別途各自で手配・負担となる
※ライディングギアを含めた荷物は自己管理。紛失等のトラブルを防ぐためにも、事前・事後にライディングギアを当該ホテルへ届ける・返送することは不可
※エアバッグ搭載レーシングスーツは、航空機の預入時に書類が必要。Ducati製エアバッグ搭載レーシングスーツを使用の場合は、事前にドゥカティ正規販売店に連絡を。他社製エアバッグ搭載レーシングスーツの場合は、各メーカーに事前に必ず確認を
※世界王者の原田哲也さんが日本人のDREインストラクターとして参加予定だが、限られた人数のため予約状況によっては外国人のDREインストラクターによる英語での参加枠になる可能性あり。(その際は日本語通訳サポートが付く。)
アカデミー使用予定車両:
【Intro , Warm Up , Evo and Master】 新型 Panigale V4S 2025、【One to One】はPanigale V4 SP2。
パッケージ内容:
1日目:最寄りの空港着 送迎バスでホテルへ、夕食。
2日目:朝6時ホテルで朝食後サーキットへ出発、8時開始17時終了予定、17:45からカクテルタイム(フリーフロー)、19時にホテルに戻りディナー22時終了予定
3日目:ホテルで朝食、チェックアウト、送迎バスで空港へ、帰国の途に
※パッケージには、各コース1名分の参加費他、ホテル・ダブルルーム2泊分(参加者本人+非参加同行者計2名まで)、滞在中の食費(一部飲み物除く)、空港とホテル、ホテルとサーキット間(10分)の送迎を含む
申し込み希望の方は、お近くのドゥカティ ディーラーに問い合わせを。
参加者募集!原田哲也さんとタイのMotoGPコースをドゥカティで走る【DREレーストラック・アカデミー 2025 in タイ】ギャラリーへ (10枚)この記事にいいねする