NEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本は’23年1月、深夜割引適用待ちの車両の滞留が発生している状況を踏まえ、深夜割引の見直し案を公表。この案について国民から意見を募集し、関係機関との調整を進めていた。
そして昨年7月、’24年度末に運用を開始すると発表していたのだが、この度、システム整備に時間がかかっていることから、運用の開始時期を’25年7月頃へ延期したと発表した。
なお、深夜割引は「ETCマイレージサービス」または「ETCコーポレートカード」への後日還元型による割引制度となる予定だ。
高速道路の深夜割引見直し時期の延期について
NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本(以下、高速道路会社)は、高速道路の深夜割引見直しについて、令和6年度末頃に運用を開始する予定であることを発表していたが、割引適用時間帯に走行した分の料金を対象として割り引くために必要となるシステム整備に時間を要しており、当初の見込みより遅れが生じていることから、令和6年度末頃からの運用開始が困難となったと発表した。
高速道路会社では、引き続きシステム整備に取り組んでいくが、本格運用の開始時期については、令和7年7月頃に延期となる。
本見直しは、現行の深夜割引適用待ちの車両の滞留等の課題を踏まえ、割引適用時間帯に走行した分の料金を対象として割り引くことや、トラック運転者の負担軽減等のため、割引適用時間帯の拡大等を行うもの。割引は「ETCマイレージサービス」または「ETCコーポレートカード」への後日還元型で行われる。
具体的な料金については、NEXCO各社の料金・ルート検索サイトにある「深夜割引見直し後の料金シミュレーション」機能で確認することができる。
なお、詳細な運用開始時期については、今後のシステム整備状況を踏まえたうえで、改めて発表予定だ。
深夜割引の見直しのポイント
・深夜割引の適用時間帯に走行した分のみ3割引
・深夜割引の適用時間帯を現行の0時~4時から22時~翌5時に拡大
・長距離利用者の負担軽減措置として、400km 超の長距離逓減を拡充
激変緩和措置(見直しから5年程度)
・深夜割引時間帯に一定以上の距離を走行し、かつ 1,000km 以上走行した場合は、1,000km を超えて走行した分を深夜割引の対象とする距離に加算
(上記措置とあわせて、22時台に高速道路を流出した場合、深夜割引の割引率を3割から2割に縮小)
参考 長距離逓減率
■現行:100km 超~200km 以下を 25%引、200km 超を 30%引
■見直し後:上記に加え、
400km 超~600km 以下を 40%引、
600km 超~800km 以下を 45%引、800km 超を 50%引
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