国内外を問わず、ほとんどの現行バイクのブレーキ/クラッチレバーの先端は“球状”になっている。
デザイン性で考えたら、もっとシュッとした形状の方が、スピード感があって良いのに……とも思える。
だからその理由を問われたら、なんとなく“丸い方が安全だからかな”と感じるライダーも多いだろうが、実際のところはどうなのだろう? 気にして見ると、球のサイズも国産外車を問わずほとんど同じ……。
なぜだろう?
レバーの先端、なぜ丸い?
答えは「FIM(国際モーターサイクリズム連盟:二輪モータースポーツを統括する国際競技連盟)のレギュレーションで決まっているから」だ。
FIMではロードレースに限らず、モトクロスやトライアルでも車両の技術規則で「すべてのレバー(クラッチ、ブレーキなど)は、原則として先端がボール状(このボールの直径は最低16mmとする)となっていなくてはならない。このボールは平らでもよいが、どのような場合においても先端は丸くなっていなくてはならない(平らな部分の厚みは最低 14mmとする)」と定めている(昔は最低19mmだった)。
日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)はFIMに加盟しているため、国内でMFJが主催する二輪レースでも、同様に“レバーの球”が必要だ。
※この記事は2021/5/26に掲載された記事です。情報提供元 [ RIDE HI ]
この記事にいいねする