英語的にも位置的にも、いまどきはバックステップと呼ばないのが主流に

かつて(けっこう昔)の“走り系カスタム”といえば「セパレートハンドル、バックステップ、集合マフラー」が定番。そもそもネイキッドという呼称が登場する以前、市販のスポーツバイクをレーシングマシンに改造する定番の手法であり、またレーシングマシンを模して“カフェレーサー”を作る際もハズせないパーツだった。

なかでもバックステップは、市販バイクは1970年台頃までスポーツモデルでも上半身を完全に起こした“殿様乗り”の乗車ポジションが普通だったから、ライダーが伏せた前傾ポジションを取るためには、低いセパレートハンドルと共に重要視されたわけだ。

1980年代中頃に登場したレーサーレプリカのステップはかなり後退したが、それでも本物のレーサーよりは前方に配置されていたから、やはりバックステップに交換するライダーは多かった。また、カウル非装備のネイキッドを戦闘的な前傾ポジションにカスタムするために、バックステップは依然人気の高いパーツだった。
……ところで“バックステップ”という呼び方は、じつはバイク用語に多い造語のひとつで、海外では“Rear set foot rest”が一般的。Back stepを翻訳すると“後ろ向きステップ”という面白い意味になってしまう。

※この記事は2021/10/7に掲載された記事です。

→全文を読む

情報提供元 [ RIDE HI ]

この記事にいいねする


コメントを残す