概要:JAPAN RIDERS CAFEがおがのライダー宿と併催!

10月6日(日)、バイクを活用した町おこし、ライダー誘致を行っている埼玉県・小鹿野町の国民宿舎「両神荘」の特設広場で、毎年恒例となっているライダー誘致イベント「おがのライダー宿 Vol.15」が開催された。

また、その会場の一角では、一般社団法人 日本二輪車普及安全協会が「JAPAN RIDERS CAFE」(ジャパンライダーズカフェ)を開催し、訪れたライダーにジャパンライダーズ宣言をしてもらうなどし、交通安全意識の啓発やグッドマナーの推進を呼びかけた。

日本二輪車普及安全協会とは?

さて、イベントレポートの前に一般社団法人 日本二輪車普及安全協会(以降、日本二普協)についてどのような業界団体なのか簡単に説明しておきたい。

日本二普協はバイクライフ・サイクルのあらゆる場面で安全で安心、便利で快適なバイクの利用環境をつくるために活動している二輪業界団体だ。

ユーザーがバイクを購入するとき、通勤通学やツーリングなどでバイクを利用するとき、バイク販売店などで整備や点検を行うとき、ステップアップなどを理由にバイクを乗り換えるとき、こうしたバイクライフのあらゆるシーンで支援活動を行っている団体だ。

安全運転意識・技術の向上を目的としたビギナー向け講習会「Basic Riding Lesson(旧グッドライダーミーティング)」の開催や全国のバイク駐車場・駐輪場の案内、ライダーにマナーアップを呼びかける「ジャパンライダーズ宣言」などを見聞きしたことがある人も多いのではないだろうか。

JAPAN RIDERS CAFEとは? 10/27(日)は香川県で開催!

JAPAN RIDERS CAFEは、日本二普協が今年から始めた施策で、ツーリングの立ち寄り先で開かれるカフェミーティングだ。立ち寄ったライダーにバイクライフの安心・安全・快適・楽しさを訴求することが目的となっており、ブースではJAPAN RIDERSアンバサダーの梅本まどかさんらが安全啓発活動を行っている。

ブースにてジャパンライダーズ宣言を行うとドリップコーヒーやステッカー、マルチネックウォーマーなどのプレゼント(数量限定)がもらえるし、運がよければアンバサダーやスペシャルゲストから直接手渡してもらえることもある。

JAPAN RIDERS CAFEは全国各地で開催されており、2024年も奈良県奈良市の道の駅 針テラス、愛知県豊根村の茶臼山高原(天候不良により開催中止)、宮城県七ヶ宿町の道の駅 七ヶ宿、熊本県阿蘇市のASO MILK FACTORY、そして今回の埼玉県小鹿野町、さらには今年最後となるが、10月27日(日)に香川県の瀬戸中央自動車道 与島PA 第2駐輪場での開催が予定されている(併催:せとうちバイクフェスタ2024 in与島)。

イベントレポート! 会場にはブースが立ち並び小鹿野の名産・グルメも堪能

それでは、今回開催された、おがのライダー宿とJAPAN RIDERS CAFEの模様をお伝えしよう。当日は薄曇りの落ち着いた天候で風もあって過ごしやすく、関東近県から大勢のライダーが来場した。また、長年継続されているイベントとあってか、近隣からクルマで来場する家族連れも目立った。

両神荘前の会場では車両の展示やパーツ・アクセサリー・ウェア等の販売が行われ、出店ブースは盛況となった。また、小鹿野・秩父地域の名産品や「わらじカツ」をはじめとしたグルメも販売され昼時には多くの来場者が列を作った。

ちょうど開花時期にあたっていた両神山麓花の郷ダリア園など小鹿野町の観光案内のほか、おがのライダー宿を主催する「ウェルカムライダーズおがの」によるオリジナルグッズも販売され、小鹿野・秩父エリアのツーリングファンを楽しませた。

さらには小鹿野警察署が胸部プロテクターやエアバッグベスト、白バイ車両を展示し、白バイにまたがっての記念撮影もできたことで、ライダーや家族連れに人気だった。

ステージイベントでは、平嶋夏海さんが自身の安全運転術を伝授

イベントのMCは本イベントではお馴染み(毎年恒例)の柴田直美さんで、ウェルカムライダーズおがのの杉山さんがお手伝いを行った。2人の軽妙なかけ合いのなか、小鹿野町観光大使の山口良一さん、おがのモトガールズ、二輪ジャーナリスト・ピアニストの川崎由美子さんらが登壇し小鹿野町の良いところや安全運転の大切さをライダーにPRした。

JAPAN RIDERS CAFEのスペシャルゲストである平嶋夏海さんも登壇。テレビ番組や自身のYouTubeチャンネル「はしれ!なっちゃんねる」での企画のほか、プライベートでもたびたび小鹿野町に訪れている平嶋さんはジャパンライダーズについて詳しく解説した。

日本二普協が取り組む安心安全について、ビギナー向けのベーシックライディングレッスンによる安全啓発、バイクの盗難防止と盗まれてしまった際の早期発見につながる防犯登録、バイクの駐車案内サイトの運営、さらには東京・大阪のモーターサイクルショーの運営といった活動内容を紹介した。

また、JAPAN RIDERS CAFEで行われているジャパンライダーズ宣言についても“安全運転の宣言”であることを強調した。必ず一時停止をする、法定速度を守る、かもしれない運転を心がけるといった宣言内容を改めて文字にすることで本人の安全運転意識を向上するほか、SNSで拡散することにより宣言者の心がけを多くのライダーに共有してもらうことが活動の主旨であることを説明した。

宣言するだけで豪華プレゼントがもらえることについて、平嶋さんは宣言時にもらえる宣言証の画像を必ずSNSで投稿してほしいと呼びかけ、ライダー仲間に安全運転の心がけを広げてほしいと訴えた。

’25年は小鹿野町でバイクラブフォーラムが開催!

本イベントのなかで、来年のバイクラブフォーラム(略称、BLF)が小鹿野町で開催されることがサプライズ発表された。国内二輪市場の振興や課題改善を目的に国(経済産業省)や地方公共団体も参画して推進されているBLFでは、年に1度、開催地を変更しながらのシンポジウムが行われているが、来年は小鹿野文化センター(シンポジウム会場)において開催されるのだ。一般のライダーもシンポジウムに参加して聴講できるほか、質疑応答では質問もできるのでぜひ参加してみてほしい。

また小鹿野町を舞台としたスタンプラリーなどツーリングキャンペーンも開催予定だ。おがのライダー宿は来年もより一層の盛り上がりを見せそうだ。

集合写真とじゃんけん大会

最後は集合写真の撮影と豪華景品をかけたじゃんけん大会を行って、第15回となったおがのライダー宿は盛況のうちに終了した。

イベント概要

【名称】おがのライダー宿Vol.15/JAPAN RIDERS CAFE
【日時】2024年10月6日(日)10:00~15:00
【会場】国民宿舎・両神荘前特設会場
【企画趣旨】ライダーに情報交換・交流の場の提供、交流人口の拡大、交通安全意識の普及啓発、グッドマナー推進の呼びかけ、安全装備着用PRによる交通事故撲滅への寄与、観光客と地元の交流促進、小鹿野町の情報発信とファン獲得による地域活性化など
【来場者数】約500人
【後援】小鹿野町、西秩父商工会、おがのシルクロード商店会
【協賛】小鹿野町観光協会
【主催・運営】ウェルカムライダーズおがの

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