昨年、Z系カスタムでおなじみのドレミコレクションが、川崎重工製の「三式戦闘機」のレプリカを完成させ、バイクファンのみならず大きな話題を呼んだのは記憶に新しいところ。この機体は現在、岡山県浅口市のミュージアムにて一般公開されているが、今回新たに三式戦闘機にまつわる実話の映画『HIEN』の制作が決定。ドレミコレクション社長・武氏の挑戦も映画となることが発表された。

映画製作には、浅口市の企業版ふるさと納税にて寄付も受け付けている。公開は2026年末の予定だ。

ものづくりの情熱を映画で残す カワサキの名機にかけた3人

この映画『HIEN』は、「飛燕」の愛称で第二次世界大戦時開発された、日本陸軍の三式戦闘機にまつわる3者の物語を軸に展開。登場するのは飛燕の設計者である技術者・土井武夫、そして飛燕を駆って活躍したエースパイロット・垂井光義、そして現代、垂井が操縦していた飛燕を戦地から日本に里帰りさせた武浩氏だ。

飛燕が過去と現在を繋ぎ、ものづくりの情熱が如何にして時代を超えて平和への想いと結びつくのか。戦争体験者が少なくなった今、平和の維持がいかに重要か、そして個々がどのようにして直面する現代の課題に向き合うかを問いかけるこの映画は、戦後80年の節目となる2025年、日本と米国がかつての戦いを乗り越え、共に平和の尊さを次世代に伝えることを目指すプロジェクトにより制作される。

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ストーリー ― 飛燕にまつわる3人の男たちの群像劇 ―

2017年、岡山県倉敷市でバイク部品の製造を営む武浩は、ネットオークションで旧日本軍の三式戦闘機「飛燕」を落札する。
彼はかつてアメリカの航空博物館で偶然目にした「飛燕」に心惹かれていた。その出会いが、彼の人生を大きく動かす。

物語は、戦時中に飛燕を設計した伝説の技術者・土井武夫、飛燕と共に空を駆け抜けたエースパイロット・垂井光義、そして現代に生きる武浩という三者の運命が交錯する形で展開していく。土井たちが日本の航空技術の未来を担った時代、垂井は家族への想いを胸に飛燕に乗り戦場を駆け巡った。そして現代、飛燕を復元する武浩の挑戦が、一つの壮大な物語として紡がれる。

飛燕が過去と未来を繋ぐ架け橋となり、ものづくりの情熱が 80 年の時を超え、私たちに平和への想いを問いかける。

映画監督について

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2019年、奈緒(女優)の初主演作品として岡山県備前市で劇場公開映画『ハルカの陶』を監督した末次成人(すえつぐ なるひと)が再び岡山県でメガホンを取る。

【プロフィール】
1977年、神奈川県出身。2006年から 2016年までシンガポールやベトナムを拠点に様々な映像制作に従事。2016年に拠点を香川県に移し『Timeless KOTOHIRA』(17年)、『ハルカの陶』(19年)、『いつかの好奇心』(23 年)他。

三式戦闘機「飛燕」

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第二次世界大戦時の大日本帝国陸軍の戦闘機。開発・製造は川崎航空機工業(現:川崎重工業)が行い、1943年に制式採用。設計主務者は土井武夫、副主任は大和田信。日本機には珍しい水冷(液冷)エンジンを採用したことで知られ、空力性能に優れた高速度性能と、頑強な機体設計を誇り、南方含め各地の戦域で運用された。

【ドレミコレクション「飛燕」展示について】

2024年4月29日、岡山県浅口市にドレミコレクションミュージアムがオープン。同ミュージアムには、第二次世界大戦時、飛燕のエースパイロットであった垂井光義氏(岡山県美咲町出身)が搭乗し、後にニューギニアで発見された本物の機体と、武浩氏により復元されたレプリカが展示されている。

【ドレミコレクションミュージアム ホームページ】
https://hien61.website/

岡山県浅口市における企業版ふるさと納税の受付について

本プロジェクトに賛同する企業向けに、浅口市ではふるさと納税での寄付を受付している。
寄附申出書にご記入の上、浅口市役所企画財政部秘書政策課まで提出することで、映画『HIEN』の撮影費・配給宣伝費・劇場公開等の経費に活用される。
※企業版ふるさと納税とは、地方創生プロジェクトに対し企業が寄附を行った場合に、寄附額の約9割を当該企業の法人関係税から税制控除する仕組みです。

寄附申出書の提出期間:2024年10月2日(水)〜2025年3月14日(金)
寄附金額:10万円以上
寄附特典:浅口市のホームページで企業名を掲載。また、映画『HIEN』製作委員会では映画『HIEN』ホームページ、映画エンドロールに企業名を掲載。
寄附に関するお問合せ・お申込み先:浅口市役所企画財政部秘書政策課(TEL:0865-44-9013)

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