カーブが連なるワインディングは、無理に飛ばしさえしなければ楽しさ満点! だけど、グルリと回り込んだヘアピンカーブは飛ばさなくても不安でいっぱい……。だからセンターラインに沿ってユックリ走れば曲がり切れるハズ……なのだろうか?
ヘアピンカーブを楽しむテクニックはあるのか?
ワインディングのキツく回り込んだ小さなヘアピンカーブ。ぐっとスピードを落とさないと曲がれないけれど、極低速だと車体を傾けるのが不安だし、かと言って傾けなければ曲がらないし……。ハンドルでバランスをとったり、小刻みにアクセルを開け閉めして、なんとか回り切ってはいるけれど、どうにも楽しくない……というか、かなり苦手。
鳥のように俯瞰で見えたら、ヘアピンカーブも怖くない……のか?
ヘアピンカーブは回り込んでいるだけに、大抵は先が見えない。初めて走るワインディングなら当然だが、どれくらい曲がっているか分からないから、まずはスピードを落とすのが大前提だ。
そして、もうひとつの前提として「ヘアピンはコーナリングに不向きなカーブ」ということも知っておこう。サーキットのヘアピンカーブと違って、一般道のヘアピンはカーブの半径がかなり小さいため、極低速付近までスピードを落とす必要があり、車体を傾けて後輪にしっかり体重を乗せてグリップ力を高めて……といった、一般的なコーナリングのテクニックが使いにくいからだ。
そのため、ハイスピードでのコーナリング性能が高いスーパースポーツ系のバイクほど、じつはヘアピンカーブが苦手で、いまどきのスポーツネイキッドもその傾向が強い。なので少し残念だが、小さく回り込んだヘアピンカーブは頑張ったり楽しむのモノではなく、「安全にやり過ごす」くらいのイメージを持った方が良いかもしれない。
※この記事は 2022/9/28 に掲載された記事です。情報提供元 [ KUSHITANI LOGS ]
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