新しいタイヤで走りだした途端にスリップダウン!?なぜ新品は滑りやすいのか?
タイヤを新品に交換すると、最初は滑りやすいのでタイヤの表面が剥けるまで徐々に慣らしながら走るよう、注意を受けることがある。
いわゆるタイヤの皮剥きだが、それって何キロまで?どうやったら剥けるの?など色々わかりにくいことだらけだ。
昔は新品タイヤに成形するための金型から抜き取りやすいよう塗ってある離型剤が表面に残っていて、これが滑りやすく呆気なくスリップして転ぶことが少なくなかった。ただ最近では金型の材質から進化して離型剤は僅かで基
本は拭き取ってあるのと、タイヤショップも脱脂するのでこれが原因ということはなくなってきた。
試しに路面に接する新品タイヤのトレッドを手で触ってみても、ツルツルした感触はないはずだ。
では皮剥きとはどうなることを指すのか。それは出荷時の平滑な表面では、路面の小さな凸凹やうねった状態などに追従しきれないからだ。わかりやすくいえば、浴槽や食器洗いの芯材となっているスポンジのように、空洞と繊維状で構成された変形しやすい状態になることが先決。
見た目には鑢(やすり)で表面を擦ったような跡ができれば、以後は通常の温度などのウォームアップで走行に支障はなくなる。
また内部のカーカスといって、プロファイル(断面)を形成するための構造材となっている繊維類も、走ることで回転しながら変形して揉まれることでしなやかに路面追従できるようになっていく。
情報提供元 [ RIDE HI ]
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