上目遣いで顎を引くと上半身から腰まで影響が及ぶ
ライディングの姿勢で、上目遣いになるよう顎を引くのが基本といわれることが多い。
見た目にも精悍で、キャリアのあるライダーの雰囲気を伝えてくる。
そして実際、それは理由のある姿勢の連鎖となっているのだ。
まず顎を引いて上目遣いとなる顔の角度は、背中が湾曲しやすくなり理想の姿勢を取りやすい。
いわば姿勢の連鎖を生んでいるような関係で、その湾曲した背中がシートに座る腰の骨盤との継ぎ目へ、上下にクッションさせるイメージで体重を載せるという状態へ自然に落ち着く。
この姿勢は腰の後ろのほうでシート座面へ接することになり、太ももがシートへベッタリと密着する姿勢の連鎖となる。
上半身を軽く前傾させると、腰がシート座面で後ろへやや押された状態となり、太もものシートへの密着度合いを高める……といった按配だ。
これでハンドル持つ左手首が真っ直ぐで、両腕両肩、そしてやんわりニーグリップした下半身からチカラが抜けていれば、バイクは直進の安定性やリーンしてコーナリング状態へ移行するバランスを、ライダーに妨げられることなく最も効率良く機能する好条件下となるのだ。
※この記事は 2023/5/24 に掲載された記事です。情報提供元 [ RIDE HI ]
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