
オートバイ販売店大手の「バイク王」が運営する「バイク未来総研」は、独自で収集した業者オークションの取引データ、並びに海外バイヤーの動向をまとめた記事を公開した。中古バイク相場に大きな影響を与えている円安傾向に着目しており、非常に興味深い内容が記されていた。
海外バイヤーの存在感が顕著となった4年間
「バイク未来総研」とは、2022年に発足されたバイクに関する情報発信プラットフォーム。モータースポーツジャーナリストの宮城光氏を所長に迎え、バイクライフの楽しさやバイク王が持つ独自データ分析などを発信している。
今回主題となるのは“円安による中古バイクの相場”だ。皆様も知る通り円安傾向が加速する特殊な状況下にあるが、バイク王はそこで独自のデータやオークション関係者からの情報を取得。するとあることが浮かび上がってきた。
それは“海外バイヤーの存在感”が直近4年間で増していること。コロナウィルスの感染拡大による世界経済への影響が出始めた2020年以降、円安傾向が加速した約4年間でバイクの業者オークションに占める海外バイヤーの落札率が増加していたのだ。
円相場の上昇と比例して海外バイヤーの落札率も上昇していることが分かる
日本の車検制度などが影響か? 海外バイヤーが「USED IN JAPAN」のバイクに注目する理由
一般財団法人自動車検査登録情報協会(略称 自検協)の自動車保有台数データによると、2024年3月末では日本には8250万台以上の自動車が保有されていたという。
そのうち原付を除いた二輪車は407万台を占めるとされており、これらの国内中古バイクが海外バイヤーに注目される理由についてオークション関係者が答えた。
なんでも、流通する中古バイクのクオリティが高いということが挙げられるというのだ。国土面積やインフラ環境の違いによって年間の走行距離が少ないことや、日本の特徴的な車検制度などが大いに影響しているものと考えられる。
バイクの分野においても「MADE IN JAPAN」に加え、日本で使われていた製品が高品質であることを指す「USED IN JAPAN」が生まれつつある状況だ。
ちなみに海外で人気の日本製バイクとしては、カワサキ・Z1000、NINJA 1000SX、ヤマハ・MT-09、MT-07、トレーサー、スズキ・GSX-S750、GSX-S1000、Vストローム650、Vストローム1000、ハヤブサ、GSX-R1000等が台頭。
他にはホンダ・アフリカツインやヤマハ・テネレなどの大型アドベンチャーモデルもヨーロッパなどに人気が高い印象だそう。その他の大型ロードスポーツも中東諸国などを中心に人気がある模様だった。
今後国産バイク市場はどのように変化していくのだろうか。為替レートと共に中古車市場も追っていきたい。
円安で日本の中古車人気が増加!? 海外から「USED IN JAPAN」のバイクが注目される理由とは ギャラリーへ (6枚)この記事にいいねする
海外に流れって行った方がいいね!
日本で乗られず腐るよりかマシ!