世界的スタントライダーのOGAによるYoutubeコンテンツ「OGAチャンネル」は、バイクのトリックやライディングテクニックをプロ視点から解説する大人気のチャンネル。OGAの趣味である林道ツーリングやハードエンデューロの活動も発表されている!
今回の動画では、OGAが日本全国に店舗を展開するバイク販売店「レッドバロン」のコースにて、レッドバロンの整備を受けた車両と不具合のある車両を乗り比べ。不調の原因を見つけることはできるのか!?
目次
「正常なCB400SF」と「不具合のあるCB400SF」を乗り比べ!
愛知県岡崎市の「ライディングスクール岡崎」へやってきたOGA。レッドバロンが用意する、整備済み車両と不具合の車両を乗り比べるチャレンジに挑戦するためだ。OGAは過去に5度もこの企画にチャレンジしているが、なんと一度も全問正解できていない! 今回はこの難問を達成するべく意気込みは熱い。
テスト車両となったのはホンダ・CB400SF。教習車としてもおなじみのネイキッドだが、スタントライダーであるOGAの手にかかればあっという間に、アクロバティックな技を繰り出すエクストリームマシンに変貌。最初に乗るのは「整備済みの車両」で、レッドバロンがその品質を保証する「FIVE STAR」の検査を受けた好調お墨付きのマシンだ。
OGAはラクラクとウィリー、スタンディングスティルなどの技を繰り出してゆく。マシンの調子のよさもあり、スラロームや波状路といった基本的な障害ももちろん問題なし。ただし、フロントブレーキの急制動によってリアホイールを高く持ち上げる「ストッピー(ジャックナイフ)」を試みるも、これは失敗。しかしOGAによれば、「好調だからこそストッピーができない」のだという。CB400SFのABSが正常に介入することで、フロントブレーキがロックすることなく、車体が跳ね上がってしまうことがないのだ。
不具合をいきなり発見!続出するトラブル
続いて「不具合が隠れている車両」に挑んだOGA。エンジンをかけたとたんにOGAは苦笑い! なんとABS警告灯が点滅を続けており、明らかなトラブルを発見だ。ということは、正常な車両ならばできないストッピーが出来てしまうハズ……ということで、さっそくストッピーにチャレンジしたところ、やはりラクラク成功してしまった。スタントショーならば拍手喝采だが、公道で一般ライダーがこのような姿勢になれば、まず事故は避けられない。危険な不具合といえる。
そんなブレーキシステムをレッドバロンでは、コンピュータを搭載した総合診断機「ACIDM(アシダム)」でチェックしている。これはレッドバロン全店舗に設置されている検査機で、レッドバロンが独自に開発する特殊な設備。ここでブレーキをテストする場合、ブレーキの効き具合や各速度域での動作を、コンピュータとスタッフによる厳密な数値管理で確認できる。
続けてOGAは不具合車両でウィリーに挑戦。フロントアップは容易ながら、車体が左右へふらふらとブレる現象に遭遇してしまった。このような状態の原因には、フレームのゆがみやチェーンアライメントのズレが考えられるが、これも一般的にはなかなか発見しずらい不具合といえる。しかし、レッドバロンでは「ACIDM」により、フレームのゆがみを精密に測定し、チェーンアライメントのブレも0.1mmの単位でチェック。OGAが感覚的につかんでいる違和感を、レッドバロンでは確かな数字で発見しているのだ。
レッドバロンの品質保証は様々な装置に裏付けられている!
2台の乗り比べを終えたOGA。不具合の正体を見つけることはできたのだろうか? まずOGAが指摘したのは「ABSの不具合」。本来できないはずのストッピーができてしまうということは、もう故障は明白だ。もちろんこれは大正解。
続いて指摘したのは「フレームのゆがみ」もしくは「チェーンアライメントのぶれ」。こちらも、OGAはバッチリ大正解! 不具合車両ではチェーンラインがズレていたのだ。この2か所が不具合の全貌なのだろうか?
なんと、不具合車両には更なる問題「VTECの不調」が隠されていた。高回転時にパワーが出ないというトラブルだ。3か所の不具合のうち、2か所を発見したOGAだが、今回も全問正解は果たせなかった。残念!
ACIDMでは、OGAが発見できなかったVTECのトラブルもハッキリと計測することができる。シャーシダイナモとして、マシンのパワーチェックを行うこともできるのだ。ACIDMが出力した今回の車両のデータからは、不具合車両のアンダーパワーがハッキリとわかる。本来、サーキットなどの全開走行でしか確認できない高回転時の不調を、全国各地の店内で把握できるのだ。
不具合があった車両は、システムリフトを備える整備工場で丹念な整備が行われる。整備士の効率を考えて開発されたシステムリフトは、車体を持ち上げたり、回転させることも思いのまま。性格な整備のための工夫だ。整備の内容も非常に細やかで、実に84項目にも及ぶチェックリストに従った点検や、全国の店舗が過去に行った整備情報の共有により、万全の車両を生み出している。
そんなレッドバロンにおいて、高品質のお墨付きといえるのが「FIVE Star」ステッカーだ。これは五つ星の品質を表すもので、➀フレーム安全検査済みであること、➁パーツ保障があること、➂リコール未実施項目がないこと、➃ACIDM検査済であること、➄自社工場にて整備されていること、の5項目を満たした車両にのみ認定されるもの。高品質な中古車両を探すライダーにとって、心強い味方となるだろう。
OGAのアクロバティックなアクションは動画でチェック!
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