新車で装着された純正タイヤがベストとは限らない!
新車に装着されているタイヤ銘柄はOEMと呼ばれる。開発時のテストから採用され、細かな特性をそのバイク専用に微調整してある専用仕様だ。つまり、同じタイヤメーカーの同じ銘柄の同じサイズといっても、タイヤショップやバイク用品の店で売られている製品と内容的に若干違っていることが多い。
ということは、メーカーが狙ったハンドリングを維持したいと、厳密に同じモノにこだわるのであれば、ちょっと割高でもバイクメーカーの純正部品を取り寄せてもらうしかない。
しかしわざわざ取り寄せた全く同じ製品であっても、交換後に違和感というか同じ乗り味を感じることはほぼないと言えるのだ。
なぜなら、交換前には既に摩耗して断面形状が変わっていたり、衝撃吸収で繰り返し揉まれてきたカーカスの強度や減衰特性も変化していて、その状態に馴染んでいた感覚には、同じはずの新品に履き替えると当初はどこか違う感じがして当然ということになる。
暫く走ればそんな違和感も馴染んでくるはずだが、ちょっと違うぞという先入観が抜けないライダーもいて、タイヤ交換してから乗りにくくなったと思い続けてしまうケースもある。
※この記事は 2022/6/7 に掲載された記事です。情報提供元 [ RIDE HI ]
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