バイク業界のよりよい未来を考え、新しい価値を調査し、分析した内容を広く社会に発信することを目的に活動を行うバイク未来総研は、2024年3月~2024年5月の期間を対象に、「再び売却した際、高値の付くバイク」=「“リセール・プライス”の高いバイク」上位10車種を発表した。
「“リセール・プライス”の高いバイク」は、需要の高い人気車種と言い換えることもでき、49回目となる今回はホンダ・X-ADVが 105.6Ptで首位に輝いた。なお、2位はGold Wing Tourで98.6Ptだった。
「ホンダ・X-ADV」が3期ぶりに首位獲得!
バイク王&カンパニーが運営するバイク未来総研が、2024年3月~2024年5月の期間を対象に、「再び売却した際、高値が付く傾向にあるバイク」=「“リセール・プライス”の高いバイク」上位10車種を発表。49回目となる今回は、「ホンダ・X-ADV」が首位に輝いた。*
今回総合首位を獲得したホンダ・X-ADVは、2017年に初登場したアドベンチャースタイルのバイクで、昨年10月発表の第46回以来の総合首位獲得となった。
X-ADVは、スクーターのようなルックスながら、エンジンはオートマチック機構のデュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)を採用した、NC750X系の水冷2気筒エンジンを搭載。街乗りからオフロードまで幅広い場面で走ることが可能で、他にはない唯一無二の立ち位置を確立したバイクとして注目を集めた車種だ。
今回は、前回の第48回総合ランキングからは13.1PtもPt数が大幅に増加。発売されてからしばらく経つバイクながら何度も総合10位内ランクイン入りを繰り返していることから、海外需要など様々な要因が推測でき、この連続ランクイン入りはいつまで続くのか、今後の動向にも注目だ。
また、今回総合2位を獲得したホンダ・Gold Wing Tourは、前回の第48回総合ランキングと同位の2位にランクイン。順位は前回と同様だが、今回は98.6Ptと前回の第48回総合ランキングから5.8Ptも数値を伸ばし、直近の総合ランキングの数値と比較しても、首位並みのPt数となった。
続く総合3位を獲得したのはカワサキ・ELIMINATORだ。前回の第48回総合ランキングで首位に輝いたが、前回3位だったX-ADVと順位が逆転するかたちで今回は総合3位にランクインした。順位は落ちたものの、前回の首位獲得時よりもPt数が5.2Ptも高く、ELIMINATOR自体の車両人気の高さや新車需要の高さがうかがえる。
* バイク未来総研(運営:バイク王)調べ( https://www.8190.jp/bikelifelab/bikefuture/resale-ranking/newest/)バイク未来総研所長 宮城光のココがポイント
今回のランキング、改めてバイクとの関わり方が良く伝わる順位と見えました。上位4位までの車種を見れば、それぞれが旅への誘いを伝える車両です。特にここ数年のユーザーに依るツーリングでの使用頻度は車両形態に変化を出してきました。X-ADVやアフリカツインはアクティブなイメージですし、ゴールドウィングやエリミネーターは、車両とじっくりと取り組めて行きそうなイメージです。いずれも、性能に影響を受ける事の無い使用方法で、モデルイヤーに関わらず永く付き合える印象もあります。一方、6位のカワサキ・ZX-4RRは、スーパースポーツで唯一奮起してると言えますが、このセグメントでは1000ccクラスが上位には出ておらず、かつての様な「絶対性能」から価格帯の意味でも離れて来ている事も掴めます。この様な結果から、リセール面では幅広いライフスタイルにも付き合ってくれるユーザビリティーの高い車両を求めていると推測する事が出来ます。
「リセール・プライス」ランキング
* バイク未来総研(運営:バイク王)調べ( https://www.8190.jp/bikelifelab/bikefuture/resale-ranking/newest/)算定基準
・国内主要4メーカーが、国内で販売しているバイク(2024年7月現在・逆輸入車を除く)
・新車販売価格は2024年7月現在の価格を基準。カラー等により価格が複数ある場合は、最安値を基準に算定
・モデルチェンジが実施された場合は、最新モデルのみを対象とする
・期間内に、バイク未来総研独自の規定台数に達する流通があるバイクを対象とする
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