
7月19日(金)~7月21日(日)に開催される「2024 FIM世界耐久選手権・鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会」。いよいよ間近に迫った鈴鹿8耐に伴い、新名神高速道路の鈴鹿パーキング内「PIT SUZUKA」にて、2台の“レジェンドマシン”が展示されることとなった。展示車両は「ヨシムラ」と「モリワキ」が合作したレーサー「1983 ヨシムラ・モリワキ GSX1000」と、「1987 ヨシムラ・スズキGSX-R750」。8耐の歴史に名を刻む2台の詳細を確認していこう。
1983 ヨシムラ・モリワキ GSX1000
ヨシムラ・モリワキ GSX1000は、1983年の鈴鹿8耐に出場したレーシングマシン。スズキ・GSX1000Sカタナのエンジンをベースとし、ヨシムラチューンのDOHC4気筒4バルブエンジンをモリワキ製のアルミダブルクレードルに搭載したドリームマシンだった。
ライダーは1980年の鈴鹿8耐でヨシムラを優勝に導いたグレーム・クロスビー(ニュージーランド)と、新星ロブ・フィリス(オーストラリア)。予選ではクロスビーが見事ポールポジションを獲得したが、決勝ではエンジントラブルに見舞われ、結果13位でレースを終える。
ヨシムラ×モリワキの“親子合作”で8耐を駆け抜けたGSX1000
エンジンはカタナがベース。当時ではまだ珍しいアルミフレームも話題となった
1987 ヨシムラ・スズキGSX-R750
1987年の鈴鹿8耐にヨシムラは2台体制で臨んだ。世界ロードレース選手権最高峰のGP500クラスで後年世界チャンピオンに輝くケビン・シュワンツ(アメリカ)と国内のエースライダー大島行弥組(#12)に期待がかかったが、レース序盤にエンジントラブルでリタイア。
一方、セカンドチームのギャリー・グッドフェロー(ニュージーランド)/高吉克朗組(#45)がメーカーチームなどの強豪を押しのけてトップに立ち、3度目の鈴鹿8耐制覇にあと一歩というところだった。
しかしラスト5分で周回遅れの車両と接触し、苦しくも転倒。それでもなおゴールを目指して再スタートを切り、2位でチェッカーを受けた。サーキットにつめかけた143000人の観衆からは鳴りやまぬ歓声と拍手が巻き起こり、彼らを包む。今なお語り継がれる劇的なレースを演じたマシンなのだ。
詳細
・展示期間
7月10日(水)~8月30日(金)
※都合により、変更の可能性あり
・展示場所
新名神高速道路 鈴鹿パーキング内「PIT SUZUKA」
・入場料:無料
※新東名高速道路から来場の方は高速道路料金がかかります。
※一般道から来場のお客様はぷらっとぱーく(無料駐車場)をご利用いただけます。
鈴鹿パーキングエリアは、上下線で同じ施設を利用できる上下線集約型のパーキングエリアだ
・モリワキ特設サイト
https://www.moriwaki.co.jp/2024/07/10/pit-suzuka1983-yoshimura-moriwaki/
・鈴鹿8耐トップページ
https://www.suzukacircuit.jp/8tai/
情報提供元[ モリワキ ]
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