
JAFは2024年1月31日から2月1日にかけて二輪車の排気量別に制動および旋回の特性を検証し、その結果をウェブサイトに公開した。今回の検証で、濡れた路面や速度の上昇によって制動距離が長くなり、80km/h 以上では旋回時に大きく膨らむ傾向にあることがわかった。
速度と路面によって変化!二輪車の制動や旋回の特性を検証
2023年の二輪車(原付も含む)乗車中の死者数は498人に上り、2022年に比べて増加した。
この事実を受け、JAF(一般社団法人日本自動車連盟)は1月31日(水)~2月1日(木)、二輪車の排気量別に制動および旋回の特性を検証し、その結果をウェブサイトに公開した。
今回の検証で、濡れた路面や速度の上昇によって制動距離が長くなり、80km/h以上では旋回時に大きく膨らむ傾向が明らかになった。このことから、二輪車を運転するときは路面の状況に応じて速度を控えめにして車間距離を取り、カーブの手前では十分に減速することが大切であることが証明された。
事故を未然に防ぐためには、二輪車の特徴を把握することが大切となる。二輪車の排気量別に制動および旋回の特性の検証結果を頭の中に入れておくだけでも、日々の安全運転に活かせることがあるはずだ。
そのほか警察庁のサイトでは事故の状況や気をつけるべきポイントなども説明されている。https://www.npa.go.jp/publications/statistics/koutsuu/toukeihyo.html
速度と路面による制動距離の違いについて検証
検証方法
スタート地点から、40km/h、60km/h、100km/hの一定速度で走行し、パイロンを通過後、フルブレーキをおこない、ドライとウェット路面のそれぞれで制動距離を測定した。
結果
ウェット路面は全ての車両でドライ路面よりも制動距離が長くなった。
速度による回転半径の違いについて検証
検証方法
スタート地点から、40km/h、60km/h、80km/h、100km/h の一定速度で走行し、パイロンで作られたコースでカーブの軌跡を測定した。
結果
速度が上がるにつれて回転半径が大きくなり、60km/h と比べ80km/h では2 倍以上になった。
情報提供元[ 一般社団法人 日本自動車連盟 ] ギャラリーへ (7枚)
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