
文:小川勤
写真:ドゥカティジャパン、小川勤、村田奈緒子
ドゥカティジャパンが2024年4月21日(日)にポルシェ・エクスペリアセンター東京(千葉県木更津市)で「Ducati Day 2024」を開催した。ドゥカティとポルシェの夢のようなコラボがプレミアムな世界を実現し、イタリアンならではのコンテンツで盛り上がった。
北海道、鹿児島からの自走組も!1340名のドゥカティ好きがPEC東京に集結!
ポルシェ通りを抜け、ポルシェ・エクスペリアセンター(PEC東京)東京に到着すると日本の伝統的工芸品である江戸切子をモチーフにデザインされた建屋が迎えてくれた。その横には「Ducati Day 2024」のロゴが入ったエアゲートがあり、そこを様々なバイクが抜けていく。
参加者の大半はドゥカティだが、他メーカーのバイクも目立つ。ドゥカティジャパンが無料で参加できる、こうした大規模ミーティングを行うのは初めてのこと。それだけに待ち望んでいたファンも多く、遠方から自走できた参加者も多い。四輪での参加もあり1340名が「Ducati Day 2024」を満喫した。
エントランス付近には歴代ドゥカティが陳列。ランボルギーニやベントレーとコラボしたドゥカティも四輪と共に並んだ。また建屋内での催しとは別に、メイン会場にはニューモデルを用意。トークショー用のステージやスタントショー用のエリアも設けられた。
コース上ではニューモデル試乗会が行われ、午後にはパレードも実施。パレードでは230台の新旧ドゥカティがコースを埋め尽くした。
ディアベル for ベントレーとベントレー ベンテイガの展示。こういった超豪華コラボを実際に見ることができるのもイベントの楽しみ。
国内初となる「ハイパーモタード698モノ」に試乗!超ラッキーな参加者の声を聞いてみた
驚いたのは試乗車リストに「ハイパーモタード698モノ」の記載があったことだ。「ハイパーモタード698モノ」は先日メディア向けの発表会(試乗会は5月末の予定))が行われたばかり。ジャーナリストもまだ未試乗で、日本では発売前のバイクだからだ。
「ハイパーモタード698モノ」はドゥカティにとっては久しぶりの市販単気筒エンジンである「スーパークアドロモノ」を最初に搭載したモデル。「スーパークアドロモノ」は659ccで77.7psのパワーを発揮し、バルブ開閉機構にデスモドローミックを採用。1万250rpmという超高回転まで回る、夢のようなハイパフォーマンス単気筒エンジンである。
「昨日、少し試走でハイパーモタード698モノに乗ったんです。軽くてとてもよく走ります。アクセルを開けるとフロントがフワ〜って軽くなって」とジェスチャー付きで説明してくれるドゥカティジャパンのマッツ・リンドストレーム社長。マッツ社長はハイパーモタード698モノを駆って、パレードランの先導も行っていた。
ちなみに試乗は事前申込制だったのだが、早々に定員になってしまった人気コンテンツ。ここではこの日「ハイパーモタード698モノ」に試乗することができた超ラッキーな4名の声を紹介しよう。
メインの会場ではパニガーレV4Rのファクトリーマシンのエンジンを始動!
今シーズンから全日本ロードレース選手権にパニガーレV4Rのファクトリーマシンで参戦するドゥカティ・チーム・カガヤマも「Ducati Day 2024」に参加。水野涼選手は開幕戦からトップ争いを繰り広げ、全日本ロードレースでトップ争いを展開。さっそくドゥカティの存在感を発揮している。
そんな水野選手と加賀山就臣監督のトークショーやパニガーレV4Rレーサーのエンジン始動なども行われた。レースウィーク中でもこの至近距離でパニガーレV4Rのファクトリーマシンを見る機会はないため、多くの人が注目。鈴鹿8耐参戦の話でも盛り上がった。
また、スタントライダーである木下真輔さんによる「モンスター+」を使ったスタントショーや、三橋淳さんによる「ムルティストラーダV4S」を使ったアトラクションも多くの方が注目していた。
初開催となった「Ducati Day 2024」でドゥカティがさらに好きになった人や、新たにドゥカティのファンになった方も多いはず。参加者からはファンミーティングの継続や成長を期待する声も多く、こうしたイベントを使ったブランディングが既存のファンのケアや新規カスタマーの開拓につながっていくような気がした。
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