
カワサキのZ1/Z2を中心とした絶版車のパーツを製作・販売するドレミコレクションが、新たな挑戦として「ドレミコレクションミュージアム」を4月29日にオープンする。展示内容は当時の飛燕1型甲・複製飛燕1型・カワサキのレーサーモデルなど。
入場は完全予約制で、1日3部の入れ替え方式となる。見学を希望する人は、必ず予約サイトでチケットを購入してから訪れよう。
カワサキの航空機技術を間近に見られる!
2017年、オーストラリアのコレクターがヤフオクに出品した戦闘機「飛燕」を落札したのは、オートバイ部品・用品を製造販売するドレミコレクションだった。
第二次世界大戦で日本陸軍が使用した「三式戦闘機 飛燕」は、開発から生産まで川崎重工が手がけた国産戦闘機。国産機には珍しい液冷(水冷)エンジン搭載機としても知られている。
ドレミコレクションが入手した当初は実機の復元も検討されたが、購入した機体を調査したところ最初期型であることが判明。希少な実機はそのままに精細なレプリカ製作へと計画が変更された。
液冷エンジンは、空冷星型エンジンに比べ空気抵抗が少なく、出力が上回る。カワサキ独自の機体「キ61」は、このエンジンを搭載し高速性能を重視した戦闘機だった。
今回ミュージアムに展示される1/1レプリカのコックピット内部には、当時の機体オリジナル部品も多く搭載。長年カワサキ車のレストアやリプロパーツ製作を手掛けてきたドレミコレクションだが、カワサキの製作した製品という意味では、今までで一番古い製品だったという。
レプリカは、茨城県の日本立体との協力により、構想1年、製作期間2年で完成。2023年に開催された「Webike Festival 2023」に展示されると、多くの航空機ファン、ミリタリーマニア、カワサキファンの注目を集めた。
その後、見学をしたいという要望が多数寄せられたことから、ドレミコレクション本社のある岡山県内に「ドレミコレクションミュージアム」を新たに建設。完全予約、時間帯入れ替え制での入場制限を設けて公開されることが決定した。
ミュージアムの開館日はゴールデンウィーク初日となる4月29日(月)で、館内には飛燕レプリカはもちろん、このプロジェクトのきっかけとなった飛燕の実機も展示。そのほかドレミコレクションの本職であるオートバイから、厳選の名車も展示されるという。
定員制での展示となるので、あらかじめスケジュールなどを確認のうえ予約専用サイトからチケットを購入しよう。
レプリカ飛燕は、紫電改のレプリカを製作した実績のある日本立体の協力により完成した。
茨城県の日立立体で展示・お披露目が行われたレプリカ飛燕は、その後ミュージアムとなる岡山県浅口市に運ばれた。
見学チケットは3種類用意されており、コックピットへの搭乗権付きもラインナップされている。
今回製作された1/1レプリカのコックピット内部には、新規で複製された部品以外に、当時の機体オリジナルの部品も多く搭載されている。
各種チケットについて
ミュージアムのオープン時間は10:00~17:00。2時間での入替制(3部)となり、専用予約サイトであらかじめチケットを購入しておく必要がある。各部の入場時間は、1部が10:00~12:00、2部が12:30~14:30、3部が15:00~17:00で1部の定員は20名。チケットはシンプルな入場券から、お土産や体験付きのものまで3種類が用意されている。
チケット予約サイトを見ると、すでに初日の第1部のチケットは完売していた(2024年4月8日現在)。
入場券+お土産付き搭乗券
入場券に加え、レプリカ飛燕のコックピットに搭乗できる体験やお土産がセットになったチケット。
■価格:13,000円+税
■チケット内容
・入場券
・コクピット搭乗券
・飛燕のかけら
・ドレミパスケース
・飛燕Tシャツ
・ステッカー
入場券+Tシャツ付き
入場券に飛燕Tシャツがセットになったチケット。
■価格:3,000円+税
■チケット内容
・入場券
・飛燕Tシャツ
入場券のみ
ドレミコレクションミュージアムへの入場券のみのシンプルなチケット。
■価格:1,000円+税
■チケット内容
・入場券
ミュージアムの概要
- 住所:〒719-0112 岡山県浅口市金光町須恵1079
- チケット価格:1,100円~14,300円
- 営業日:不定
- 展示時間:完全予約制、時間帯入れ替え制で入場制限あり
情報提供元[ ドレミコレクション ] ギャラリーへ (5枚)
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