
カワサキのZ1/Z2を中心とした絶版車のパーツを製作・販売するドレミコレクションが制作した、カワサキ製「三式戦闘機 飛燕」レプリカの完成お披露目会が開催される。「飛燕」は第二次世界大戦で日本陸軍が使用した戦闘機で、開発から生産までカワサキが手がけたもの。国産機には珍しい液冷(水冷)エンジン搭載機として知られている。
お披露目会の会場は、茨城県小美玉市にある日本立体。一般公開の日程は2024年3月2日と3月3日(日)の2日間で、来場にはチケットの予約が必要となる。チケット価格は一般観覧チケットが6600円、飛燕搭乗権付観覧チケットが14,300円だ。
コックピット内には、当時の部品も装着されており、搭乗も可能(体格制限あり)。航空ファンはもちろん、歴史好き、そしてカワサキファンにとっても貴重な機会となる。
構想1年、製作2年の歳月をかけて完成
オーストラリアのコレクターが、ヤフーオークションに出品した「飛燕」をドレミコレクション落札したのは2017年のこと。落札当初は実機を復元することも考慮していたが、機体は「飛燕」キ61-I甲と見られる最初期型だったため、希少な実機はそのままにし、精細に複製したレプリカを製作することとなった。
「飛燕」という機体は、第二次世界大戦で日本軍で使用された戦闘機だ。開発から生産までカワサキが手がけたもので、唯一の液冷エンジン搭載機として知られている。液冷とはオートバイでは水冷にあたるメカニズムで、当時ダイムラーベンツ社のDB601エンジンをベースに、発動機「ハ40」として当時の川崎航空機が国産化したものだという。液冷のメリットは、前面投影面積を削減できるV型12気筒エンジンを搭載できたことで、空冷星型エンジンに比べて空気抵抗が少なく、かつ出力も上回ること。カワサキ独自の機体「キ61」は、このエンジンを搭載し高速性能を重視した戦闘機だった。
今回製作された1/1レプリカのコックピット内部には、新規でレプリカ製作した部品以外に、当時の機体オリジナルの部品も多く搭載。長年カワサキのオートバイZ1やSSなど旧車のレストアやリプロパーツの製作を手掛けてきたドレミコレクションだが、カワサキの製作した製品という意味では、今までで一番古い製品ということになる。
そんな「飛燕」の機体は茨城県の日本立体の協力によりついに形となり、複製の「飛燕」キ61-I甲レプリカとして、構想1年、製作期間2年の歳月を経て実現。2023年には「Webike」主催の「Webike Festival 2023」にも登場し、多くのファンの注目を集めた。
そして今回、ついに完成となった「飛燕」。お披露目会は、航空ファンからの多大な声援や、見学したいという声から実現。2日間の限られた時間となるが、レプリカを製作した工場にて実機を見る機会が設けられた。展示は会場の広さの都合から入場制限入れ替え制で行われる。入場には前売り観覧チケットが必要となるので、事前に購入しておこう。
観覧について
今回の展示は、入場制限入れ替え制で行われ、前売りチケットの購入者のみ入場して観覧することができる。当日券の販売はなく、早くもチケットが売り切れている時間帯もある。
また、入れ替え制により会場駐車場の混雑が予想されるので、会場の10分前には到着できるようにしよう。
入場スケジュールと価格一覧。いずれのチケットも記念Tシャツを特典としてもらうことができる。
今回の観覧チケットには、記念Tシャツを漏れなくもらえる。サイズはLサイズオンリーとなる。
一般観覧チケットについて
・来場者様の安全を確保するために一部柵を設けられる。機体に触れないこと
・未成年の来場はNG
・写真撮影等はお互い譲り合おう。また一般来場者様が映り込まないよう配慮すること
飛燕搭乗権付観覧チケットについて
・搭乗する際、主翼(当日はデッキを使用)からコックピットに跨ることになる。スライドレール等には足がかけれないので、身軽でなければならない
・コックピットはとても狭く、座席に座ると立つことが困難となる。そのため、身体が柔らかく、体重が85キロ以下の方のみ見学が可能だ
・コックピット内は当時の貴重な部品が装着されているので、スタッフの指示をよく聞いて、定位置以外は触れないこと
・コックピット内の座席時間はおおよそ2~3分程度となる
会場
株式会社日本立体(茨城県小美玉市小岩戸2029-28)
※会場は、日本立体の仕事場となる。開催日以外は通常業務をおこなっており、飛燕の公開は行っていない。訪問やお問い合わせは業務妨害となるので行わないこと。
情報提供元[ ドレミコレクション ]
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たっけ!ボッタやん。