2023年10月15日、群馬県日野カントリーオフロードランドで第2回「Webike×DIRTSPORTSオフロード祭り」が開催された。前日から降り続いた雨の影響で路面はぬかるみ、難易度は増したものの、各種スクールや試乗会、コース周遊ツアーなどのコンテンツを、オフロードビギナーを中心とした130台がエンジョイ! 豪華抽選会も大好評のうちに幕を閉じた。

【オフロードスクール】豪華ゲスト講師陣の解説で、大いに学ぶ!

オフロードバイクの魅力は何と言っても、ライディングの技術習得によって、見えてくる世界が変わってくること。最初は砂利や細い丸太を超えるのも一苦労。坂を登ったり下ったり、ときに転んだりすることだってある。しかしバイクの取り扱い方をマスターしていき、そんなことを一つずつ習得、経験していくことで、どんどん世界が広がっていくのが楽しい。昨今、オフロードライダーによるライディングスクールは人気が高く、本イベントのメインイベントでもあるスクールも大好評だった。

オフロードコースをスムーズに走行するためのレクチャーをしてくれたのは、JNCC(日本最大のクロスカントリーレース)で史上最多6度のチャンピオンを獲得した渡辺学選手。マディで滑りやすい上り坂などの走り方を、実演を踏まえて解説。参加者は泥だらけになりながらも真剣に学んだ。

丸太の越え方やスタンディングフォームの解説は、トライアル界のレジェンド、成田匠氏が担当。トライアルから学ぶ繊細なマシンコントロール、そしてオフロードの基本となるスタンディングの練習を行った。

ハードエンデューロの走り方を解説してくれたのはZERO選手。全日本モトクロスやJNCC参戦を経て、現在はハードエンデューロのトップライダーとして活躍中のZERO選手。初級、中級、上を目指したい人向けと、レベルを分けて解説した。

【林道部】スタントライダー&人気YouTuber小川裕之選手と林道部による日野探索!

国際的に活躍するスタントライダーであり、人気YouTuberでもある小川裕之選手が主催するOGAチャンネル。近年では林道部と共に展開するオフロードコンテンツが充実していて人気が高いが、本イベントではその楽しさを共有すべく、お客様の先導ツアーを開催。エントリー直後に満員御礼になるほどの人気ぶりで、イベント当日の雨が降る中でも、なぜか皆さん笑顔が絶えない。泥でぬかるんだコースでスタックしてもみんなで助け合い、走りきった喜びは他に変えがたいもの。オフロード遊びの原点であり究極の魅力を、堪能したのだった。

【オフロードコース先導】初心者でも安心

【試乗車】エンデューロ、トレール、トライアル、電動バイクまで乗れた!

試乗会では10社が出展。フリー走行&試乗用に設定されたコースで、参加者は思い思いに試乗車を堪能した。最新型のエンデューロレーサー、トライアルバイクをベースにしたモデル、いまでは希少な2ストローク50ccバイクや近年人気の高まっている電動バイクのサーロンなど、バリエーション豊かなラインナップとなった。

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ベータモータージャパンからは、扱いやすさで定評のあるBETA 「X-Trainer250LD」やミナレリ製水冷125ccエンジンを搭載したファンモデル「RR4T125LC」、トレッキングモデル「ALP200」を用意。

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モータリストはイタリア製オフロードマシン「FANTIC XEF125」や、2023東京モーターサイクルショーでも展示し話題となった電動オフロードバイク「GOWOW」を用意。

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KTMジャパンからは「KTM 250EXC SIXDAYS」、「Husqvarna Motorcycles TE150」、「GASGAS EC250F」を試乗車に用意。全て2024年モデル。

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イタリアのオフロードバイクメーカーVENT MOTOを取り扱うVENTジャパンからは、世代によっては青春時代を思い起こさせるミッション付き2ストローク50ccの「BAJA RR50」や4ストローク「BAJA 125 4T」を用意。

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電動オフロードバイクSurron(コハクジャパン)からは、コンパクトで扱いやすい「Light Bee」と本格的走行が可能な「Ultra Bee」を用意。

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エトスデザインはTRRSの「X TRACK RR-E250」、TENACI-WONG 「TWJ200L」「TWJ150A」といったトライアルベースモデルを用意。

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工房きたむらはハードエンデューロ仕様のヤマハ「YZ125X」「TT-R125LWE」を用意。トライアル的なセッティングで難所走行向けとなっていた。

【出展ブース】各専門のプロからアドバイスが聞ける

オフロード用品店やタイヤ、オイル、ケミカル、外装パーツ、さらにはトランポアイテムまでが揃った出展ブース。ショッピングはもちろん、各専門のプロから話やアドバイスを聞けたりと貴重な機会でもあるのだ。

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iRCは国内エンデューロシーンの超定番「VE-33s GEKKOTA」などを展示。まさに日本のガミータイヤ(難所向けのコンパウンドの柔らかいタイヤ)の元祖だ。

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ダンロップはマディからミディアム路面までカバーする「MX34」を出展。最近では「AT82」を発売したばかりで、他にも新作が控えており、まだまだ話題がありそうだ。

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ブリヂストンはマッド用タイヤ「X10」をPR。今回のコンディションには最適であるし、またサンド路面との相性も抜群。

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「エンミ」の愛称でも知られる「エンデューロミディアム」といえばミシュラン。エンデューロにおける信頼度は非常に厚く、また「ビブムース」も定番中の定番なのだ。

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キジマはアドベンチャーバイクの定番GSのデモ車を展示。もちろんフォグランプなど人気商品も装着済みだ。

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ウエストウッド増田一将社長自らが手にするのは、コスパの高さで人気のTHORブーツ。100%ゴーグルなどの人気アイテムも販売されていた。

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軽トラカスタムパーツ専門店のオフロードファクトリー。後輪留め兼ステップのオリジナルバーや、ハンターカブ用のキャリアなど、タフで魅力的なアイテム満載。

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BONSAI MOTOはUSWEのハイドレーションパック「アウトランダー2」やイタリアンブランド「アリエテ」のゴーグルなどを展示販売。

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スズキ機工はオリジナル商品の「ベルハンマー」を展示。極圧潤滑剤やグリスでおなじみのアイテムで、メンテナンスに重宝するアイテムだ。

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オフロード用品専門店&メーカーのダートフリークからはTT-R125LWEのデモ車を展示。レーサーだけでなくトレールやミニモトのカスタムパーツも豊富だ。

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高性能エンジンオイルの代名詞「MOTUL 300V」などを展示したMOTULジャパン。洗浄剤のMOTO WASHは全日本モトクロスホンダワークスメカも愛用中。

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Webikeが取り扱うポリスポーツのブースでは、スタイリッシュなフロントカバーなどの外装パーツを展示。

【ホスピタリティ&豪華抽選会】バイク用品やWebikeポイント大盤振舞い!

自走参加者の方のために、休憩用テントや椅子などを用意した他、タイヤの空気圧調整などをWebikeスタッフがお手伝い。あいにくの雨による路面悪化で、愛車もドロドロに。自走の方の反応がやや心配だったが、みなさん笑顔で楽しんでくれているようで一安心!

そして最後のコンテンツは豪華抽選会。バイク用品やWebikeポイントなどが大盤振舞い! 全員何かが当たるといっても過言ではないアイテムの量だったのだ。

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自走で参加された方は、屋根と椅子、テーブルのあるホスピタリティテントで休憩&団欒。どんなコンディションでも楽しめるのがオフロードバイクの魅力。

2024年も乞うご期待!

第一回成田モトクロスパーク(2022年)に続き、第二回も多数の来場者、出展社に恵まれて盛況となったオフロード祭り。気になる2024年版に関しては今後計画を立てていく予定なので期待できそうだ。

オフロードバイクは、始めてみたらハマってしまう人が続出する、不思議な魅力のあるジャンル。(雨は降って欲しくないけれど)マディで泥だらけになったり、スタックしてみんなで助け合ったりするのもまた醍醐味で、辛いけど楽しい! 一人で林道やコースに行くのは不安、スクールを受けてみたいけどどうすればいいのかわからないという方もウェルカムなオフロード祭り。初心者大歓迎、今後の展開にも乞うご期待!

イベント概要

■ 開催日:2023年10月15日(日)
■ 会場:日野カントリーオフロードランド(群馬県藤岡市上日野2953)
■ 参加台数:130台(エントリー150台)
■ 出展企業一覧
井上ゴム工業株式会社、株式会社Westwood MX、VENT Moto Japan、有限会社エトスデザイン、オフロードファクトリー、株式会社キジマ、KTM Japan株式会社、工房きたむら、株式会社コハクジャパン、SHERCO JAPAN、スズキ機工株式会社、株式会社スターズトレーディング、株式会社ダートフリーク、株式会社ダンロップモーターサイクルコーポレーション、東部商事株式会社、日本ミシュランタイヤ株式会社、日本ユニバイト株式会社、ブリヂストンモーターサイクルタイヤ株式会社、Betamotor Japan、ベスラ株式会社、有限会社BONSAI、モータリスト合同会社、MOTUL Japan株式会社、株式会社ラフアンドロードスポーツ、Ridge Cycle
• 50音順、敬称略

■協力:株式会社造形社 月刊DIRT SPORTS
■主催・運営:株式会社リバークレイン

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