
一般社団法人「日本二輪車文化協会(AMAC)」が主催する「バイクオブザイヤー2023」の結果が発表された。全クラスの中で最も評価の高かった「ベストバイクオブザイヤー」に選出されたのは、2021年にも受賞を果たしたカワサキ「ZX-25R」の上位モデル「ZX-25R SE」となった。
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人気やデザインから選ばれた2023年のベストバイクが決定
日本二輪車文化協会による「バイクオブザイヤー」選考は2018年に初開催。Z900RSが最優秀賞を飾り、その後2019年には「スーパーカブC125」、2020年は「CT125ハンターカブ」2021年は「ZX-25R」が「日本バイクオブザイヤー」を受賞した。今年度は最優秀賞の名称が「ベストバイクオブザイヤー」に変更されたが、評価は例年通り「その年の人気・機能・デザイン等に優れたオートバイをWEBによる一般投票と審査委員による投票の合計ポイントが一番高かった車両」という基準で決定されている。
そんな選定基準から選ばれた、2023年を代表するモデルにはカワサキ「ZX-25R SE」が堂々の受賞。ZX-25RにクイックシフターやUSBソケットを標準装備したモデルで、現行国産車唯一の250cc直列4気筒エンジンを持つスーパースポーツとして、2021年の発売以来高い人気を継続中だ。
ZX-25R SE[kawasaki]登場以来、250ccスーパースポーツを牽引する装備と性能で人気を誇るZX-25R。スタンダードモデルも2021年に受賞している。
原付部門には「CT125 ハンターカブ」が最優秀!
このほかカテゴリー別部門はそれぞれ、「原付部門」「軽二輪部門」「小型二輪部門」「外国車部門」「電動部門」の5部門が設定されている。原付部門の最優秀金賞には「CT125 ハンターカブ」がランクイン。また2位金賞にはホンダ「PCX」、3位金賞にはスズキ「アドレス125」がそれぞれ入賞し、昨年のランキングモデルから様変わりする波乱を見せた。
CT125 ハンターカブ[HONDA]スーパーカブの系譜を引き継ぎ、2020年に発売されたオフロードスタイルのファンモデル。カスタムベースとしても人気だ。
軽二輪部門は2位に「CL250」がランクイン!Vストローム250も堅調
250cc以下の軽二輪部門では、総合と共に最優秀金賞をZX-25R SEが獲得。続いて初ランクインとなるホンダ「CL250」が2位金賞となった。また3位金賞にはスズキ「Vストローム250」が2022年に続いてランクイン。安定したファン層の厚みを感じさせる結果となった。
ZX-25R SE[kawasaki]総合と共に部門別でも1位を獲得。2021年、2022年に続いて3年連続入賞となる。
小型二輪部門は新顔「エリミネーターSE」が最優秀に!Z900RSは転落
251cc以上の小型二輪部門では、最優秀金賞にカワサキ「エリミネーターSE」が初入賞。今年登場のミドルクルーザーで、SEはスタンダードに加えドラレコやフェアリングを標準装備する。また2位金賞には昨年1位のカワサキ「Z900RS」、3位にはスズキ「HAYABUSA」がそれぞれランクイン。どちらも例年上位の人気モデルだが、今年は400クラスの盛り上がりに軍配が上がったようだ。
ELIMINETOR SE[kawasaki]約20年ぶりに復活したエリミネーターシリーズの新型。クルーザーのラインナップがほぼ消滅していたミドルクラスで強烈な存在感を発揮する。
外国車部門は新発売のハーレー「ブレイクアウト」が1位に 2位以下はスポーツモデルが揃う
排気量無制限の外国車部門では、こちらも今年登場したばかりのハーレーダビッドソン「ブレイクアウト」が最優秀金賞に輝いた。排気量1923cc、フロント21インチホイールを備えるメーカー製チョッパースタイルのモデルだ。2位金賞にはBMW「M1000R」が選出。BMWの最上級スポーツ「M」シリーズ唯一のネイキッドモデルとなる。3位金賞にはドゥカティ「パニガーレV4R」が選出。こちらは2019年からラインナップ中のスーパースポーツで、レースフィードバックの技術により高い走行性能を誇る。
BREAKOUT[HARLEY DAVIDSON]今年初登場したブレイクアウトは、シリーズ最大排気量のエンジン「ミルウォーキーエイト117」を搭載するチョッパースタイルのモデル。
電動部門はホンダ初の一般EV「EM-1e」が最優秀に
コチラもクラス無制限の電動部門では、ホンダが今年夏に発売した初の一般向けEV「EM-1e」が最優秀を獲得。高い静音性や品質、「モバイルバッテリーパック」を使ったカンタンな充電などの機能に注目が集まっているようだ。続いて2位金賞にはヤマハ「E-Vino」が入賞。人気テレビ番組でもおなじみで、EVスクーターとしての知名度はバツグン。3位金賞にはGASGAS「MC-E 5」が登場。2021年発売のキッズ向けオフローダーで、高額ながら本格的装備を備える。
EM-1e[HONDA]事業用EVはかねてから販売していたホンダから初登場した一般向けEV。小型軽量で静粛な原付一種クラスのモデルだ。
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