
バイク業界のよりよい未来を考え、新しい価値を調査し、分析した内容を広く社会に発信することを目的に活動を行うバイク未来総研は、2023年6月~2023年8月の期間を対象に、「再び売却した際、高値の付くバイク」=「“リセール・プライス”の高いバイク」上位10車種を発表した。
「“リセール・プライス”の高いバイク」は、需要の高いバイク、つまり「人気のあるバイク」と言い換えることもできる。46回目となる今回はホンダ・X-ADVが95.0Ptで首位に輝いた。なお、2位はカワサキ・Z900RSで、1位との差は1.6Ptの93.4Ptだった。
「ホンダ・X-ADV」が首位獲得!
46回目となる「リセール・プライス」ランキングは、「ホンダ・X-ADV」が首位に輝いた。
ホンダ・X-ADVは2017年に初登場したアドベンチャータイプのバイクで、オートマチック機構のデュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)を採用したNC750X系のエンジンを搭載。足回りにはスポークホイールや倒立フォークを採用するなど、従来のビッグスクーターの概念を覆し大きな注目を集めたモデルだ。
2021年にはフルモデルチェンジが行われ、ユーロ5の排気ガス規制に適合しながら、新設計フレームを装備した。加えて、スルットルバイワイヤ等の電子制御システムの導入されたほか、バイクとスマートフォンをBluetoothで接続することで、ハンドルから手を離さずにナビゲーション/電話/音楽などのアプリケーション操作を可能とする「Honda スマートフォン・ボイスコントロール・システム」や、デイタイムランニングライト機能など最先端技術が数多く採用されている。
また、市街地/高速道路/未舗装路などの場面を選ばず安定して快適に走ることができることからキャンプツーリングとの相性も良く、近年大きな注目を集めているバイクでもある。
なお、ホンダ・X-ADVは第44回のリセールプライスランキング以来2023年度で2回目の首位獲得となるほか、軽二輪ランキングの1位をホンダ・ADV160が獲得していることから、アドベンチャースクーターに人気が集まっている傾向が伺える。
バイク未来総研所長・宮城光の「ココがポイント」
ホンダ・X-ADVの2度目の首位獲得には、ソロツーリングの延長上に有るソロキャンプへのシフト感をビジュアルに於いても最も具現化しているところも大きな要因だろう。さらには十分な排気量に加えてDCTの採用は、大柄に見えるアドベンチャースクーターで、走る場所も選ばぬ走破性が大きな魅力だ。
4輪車のSUVブームも合わせ言える事だが、いつでも事を起こせる・・・つまり、趣味性だけでは無く本当の意味での実用性も兼ね備えている辺りが、現代のニーズとも言えるのだろう。
同じく好調なのはカワサキ・Z900RSだが、STDの仕上がりの良さは、販売価格に見合った納得の1台で、カスタムベースとしても、基本デザインの完成度の高さから安心して購入出来る1台と言える。他、ヤマハ・XSR900やMT-09SPは作り手の想いが伝わる仕上がりで、エンジンフィーリングも含め、こちらもソロツーリングで良き相棒と成り得る魅力有るマシン。上位のマシンは、其々にキャラが立っており、納得のリセール・プライス・ランキングと言えるだろう。
「リセール・プライス」ランキング
総合ランキング
バイク未来総研調べ (https://www.8190.jp/bikelifelab/bikefuture/resale-ranking/newest/)
排気量別ランキング
バイク未来総研調べ (https://www.8190.jp/bikelifelab/bikefuture/resale-ranking/newest/)
算定基準
・国内主要4メーカーが、国内で販売しているバイク(2023年10月現在・逆輸入車を除く)
・新車販売価格は2023年10月現在の価格を基準。カラー等により価格が複数ある場合は、最安値を基準に算定
・モデルチェンジが実施された場合は、最新モデルのみを対象とする
・期間内に、Bike Life Lab独自の規定台数に達する流通があるバイクを対象とする
情報提供元[ バイク王&カンパニー ] ギャラリーページへ
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