
神社にて交通安全を祈願する、自動車やバイクの「お祓い」は一般的だ。だが、ヘルメットのお祓いというものを聞いたことがあるだろうか? この珍しい御祈祷を、三重県大紀町・ 頭之宮四方神社(こうべのみやよもうじんじゃ)が始めている。
頭之宮四方神社は日本で唯一「あたまの宮」と呼ばれ、頭に関するさまざまな祈願に応えるという。もちろんライダーに必須の頭部保護にも霊験を発揮、バイクを含むさまざまなヘルメットに交通安全の祈りをこめる。御祈祷のあとには専用のステッカータイプ「兜守」も授与され、お土産として持ち帰ることも可能だ。
神社が立地する大紀町は三重県のほぼ中央。ワインディングや清流をもとめるツーリングルートとしても人気のエリアで、ライダーやサイクリストも多く立ち寄る。御祈祷の問い合わせは神社ホームページで確認できる。
お祓いはライダーの正装で
頭之宮四方神社は平安時代末期、1191年に創建されたとされる由緒ある神社で、御祭神である桓武天皇の子孫の髑髏を祀っていることから、頭に関するあらゆる祈願に応える神社として知られている。このため現在も学業成就や病気平癒、交通事故よけに参拝者は絶えず、パワースポットとしても人気を集めているという。
これまでは「ヘルメットのお祓い」は行っていなかった頭之宮四方神社だが、今年4月から自転車のヘルメット着用が努力義務化されたことから、ヘルメット自体へのお祓いを新たに開始。自転車用をはじめ、現場作業用ヘルメットなども受け付けるほか、もちろんバイク用のヘルメットもお祓いしてくれるのだ。
受付時間は午前9時から午後4時30分まで。初穂料は6000円から。また通常、祈祷の際にはスーツ等の正装が求められるが、このヘルメットお祓いに限ってはライディングスーツやジャケットを「ライダーの正装」として受け入れてくれるため、ツーリングの途中でも気兼ねなく立ち寄ることが可能だ。さらに祈祷を受けた後には、ヘルメットに貼るステッカー型のお守りも授与される。耐水性のしっかりとした作りのもので、カラーは5種類から選べるデザインとなっている。
このほか頭之宮四方神社では、一般的な安産祈願、七五三祈願、事業祈願も受け付ける。変わったところでは仕事に欠かせないパソコンやタブレット、スマホといったツールの「デバイス祈願」や、ランドセルやリュックサックへの「物祓い」も受け付けているため、ライダーならずとも参拝してみたい神社といえるだろう。これら御祈祷の問い合わせについては、神社ホームページまで。
頭之宮四方神社ホームページ
https://koubenomiya.or.jp/

「あたまの宮」として知られる頭之宮四方神社。ライダーにとって欠かせないヘルメットを清めてもらい、交通安全への意識を高めたい。

本来、スーツ等の正装で臨まなければならない御祈祷だが、ヘルメットお祓いでは「ライダーの正装」でも受け付けてくれる。

御祈祷のあとには、ヘルメットに貼れる対候性ステッカー「兜守」が授与される。

頭之宮四方神社は平安時代末期創建という由緒ある神社。境内には深い森が広がるほか、大小さまざまな奇岩も見られ、全国から参拝者を集める。
アクセス
頭之宮四方神社
〒519-3111 三重県度会郡大紀町大内山3314-2
TEL(0598)72-2316 / FAX(0598)72-2516
https://koubenomiya.or.jp/
情報提供元 [ 頭之宮四方神社 ]
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