KTM JAPANは、2023年8月1日からイタリア・MV AGUSTA製品の取り扱いを開始する。MV AGUSTAは昨年から、KTMとのパートナーシップによるアメリカ大陸でのプロモーションや車両販売を発表。両社は販路拡大の協力体制をとっていたが、今回の新規取り扱いによって日本国内にも両社の提携が波及することとなった。

従来の新車保障は継続、今後は安定供給とブランド体験の場を用意

1923年に航空機メーカーとして設立されたMV アグスタは、1940年代から1970年代にかけてロードレースに参戦、多数の優勝を飾ったが、1977年にはオートバイ事業を撤退。1997年に復興した現在のMVアグスタもかつてと同様に、高性能と洗練されたデザインに魅了されるファンが世界中に存在するものの、近年は経営不振が続いていた。

そこで2022年、KTM、ハスクバーナといったメーカーを擁するオーストリア・PIERER Mobilityとのグローバル戦略パートナーシップを締結。販路拡大へ協力することととなった。その一環として、PIERER Mobility AGの子会社であるKTM Japanは2023年8月1日より日本におけるMV AGUSTAブランドのオートバイ、部品、用品類の輸入販売を実施。この新体制下でも、今までに販売したMV AGUSTAの新車保証は継続。部品調達、生産体制、部品供給などサプライチェーン全般の強化し、新たに設定するディーラー基準により、市場規模に合わせてFLAGSHIPとSTANDARDの2種類で正規ディーラーネットワークの構築を進めていく予定となる。

現状では車輌と部品ともにサプライチェーンの混乱により待機が発生している状況だが、KTM AGはサプライチェーンにおける強力なサポートと、日本国内の輸入販売体制強化という2つの柱にて早期解消に取り組むと発表。日本市場におけるMV AGUSTAブランドの更なる強化を図る。

また今後の展望として、KTMはMV AGUSTAというラグジュアリーなブランドを体感できる場を設けるとともに、MV AGUSTAに安心して乗ることができる環境整備を併せて実施していく見込み。既にMV AGUSTAのオーナーであるライダーのみならず、興味を持ったファンにMV AGUSTAを選ぶ悦びと満足を提供できるよう取り組んでいくとしている。

 

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既に北米ではKTMによって販売が開始されているMV AGUSTAブランドのモデル。国内での供給状況は混乱が続いていたが、今後は安定した車体購入やパーツ供給の体制構築を目指す。

 

情報提供元 [ KTM JAPAN ]

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