ナビタイムジャパンは、リアルタイムの道路交通情報に特化したアプリ『渋滞情報マップby NAVITIME』にて、高速道路上でよく道路混雑が発生する全国100区間の朝7時から23時までの渋滞を予測し、各区間がいつもよりも混んでいるかをグラフや地図上で表示する「AI渋滞予報」の提供を開始した。

「きょうの渋滞予報」画面にて、地図上に混雑が発生しやすい区間の渋滞予報が、アイコンで表示されるので、天気予報のように一目でその日に予想される渋滞具合がわかる機能だ。

「渋滞予報グラフ」では1時間ごとの渋滞度合いをグラフで表示し、普段と比べてどこかどのくらい混むのかが直感的にわかるようになっている。本機能はプレミアムコース専用となる。

AIを活用しより高精度で・より先の時間までの渋滞を予測

ナビタイムジャパンでは、従来から交通渋滞を移動の課題ととらえ、ユーザーが渋滞を事前に回避できるよう、渋滞予測の精度向上や地図表示・経路探索への反映に取り組んできた。

現在提供している「渋滞マップ(高速)」や「一般道マップ」上の渋滞予測情報は、“渋滞長10㎞”のように絶対値を元にした情報を提供している。しかし、同じ10kmの渋滞でも、いつもより渋滞している場合としていない場合とでは、出発するかの意思決定が異なってくるのでは、という考えから開発されたのが今回の「AI渋滞予報」だ。

「AI渋滞予報」では、出発前に天気予報のように渋滞予報を確認し、混まないルートや渋滞ピークを避けた時間帯を選んで移動することができるよう、今日の渋滞がその道路の「いつもの渋滞」と比較してどうなのか、を感覚的に把握できる機能を開発。

ドライバーの感覚に沿った区間の単位や時間のスパンで渋滞予報を把握できるようにするため、これまでのように高速道路上のIC間の単位ではなく「東名高速道路(上り)伊勢原JCT~横浜町田IC間」のように、よく渋滞する区間を1つの単位として、1日分の渋滞予報を表示する。

長い区間かつ1日単位の渋滞予測は、現状提供しているIC間の短期的な予測や「渋滞カレンダー」のような何日・何か月先までの長期予測を組み合わせるだけでは、高精度な予測が難しいため、AIを利用することで、より高精度で・より先の時間までの渋滞予測が可能となったという。

全国の道路交通渋滞で年間に発生する渋滞損失は、約12兆円にも上り、環境問題や経済効率の低下等を引き起こしていると言われている。ナビタイムジャパンでは今回の新機能について「精度の高い渋滞予測や渋滞予報を提供し、ドライバーが渋滞を避けられるようにすることで、ドライバー自身の安全で快適な運転をサポートするとともに、それが移動の分散につながり、交通集中が少なくなることで、社会課題の解決にも貢献できればと思っております」とコメントしている。

※国土交通省「効果的な渋滞対策の推進(PDF)」より

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「AI渋滞予報」でできること

  • 渋滞ヒートマップと主要渋滞区間の「混雑度マーカー」表示
    地図上で、主要渋滞区間100区間にピンク・黄色・水色の3段階の「混雑度マーカー」を表示し、渋滞予報の概要を確認できる。「混雑度マーカー」をタップすると「渋滞予報グラフ」と「渋滞ピン」が表示される。

    現在時刻の渋滞状況を可視化したヒートマップと併せて確認することで、地図で表示したエリアの現在と未来の渋滞状況から、空いているエリアや道を選ぶのに便利だ。

  • 渋滞予報グラフ
    主要渋滞区間の「いつもの渋滞」グラフと、「今日の渋滞予報」グラフを重ねて表示し、どの時間帯が、いつもよりもどのくらい混みそうか、を表示する。
  • 渋滞ピン
    主要渋滞区間の場所と渋滞予報の概要を表示する。その区間で予測される、その日の最大の渋滞長と時間帯が一目でわかる。

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AIを活用した渋滞予測の精度について

「AI渋滞予報」では、前日0時から当日6時までの渋滞長から今後の推移を予測することで、平日・休日の連続的な推移も考慮している。AIモデルの自社開発にあたっては、VICSから配信される渋滞長データを、年末年始・お盆のほか、GWなどの行楽シーズンも含めた約2年分を学習させているという。

開発にあたっては、これまで長年培ってきた渋滞予測や道路交通情報などの知見を生かし、複数のニューラルネットワークモデルや機械学習モデルから、渋滞予測の特徴にあったモデルを独自に選定し、その組み合わせ方やパラメータチューニングによって、該当区間の前日の推移だけではなく、他の区間の相互関係も考慮して予測結果を判定。これにより、従来の渋滞予測技術を使った場合に比べ、精度が約35%向上している。

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高速道路・一般道のリアルタイム渋滞・交通情報アプリ『渋滞情報マップby NAVITIME』について

過去、現在、未来の渋滞が一目でわかり、ライブカメラや高速料金も確認できる渋滞・交通情報に特化したアプリ。

「NAVITIME」は、株式会社ナビタイムジャパンの登録商標
その他、記載の会社名または商品名等は各社の商標または登録商標

情報提供元[ ナビタイムジャパン ]

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