
国土交通省は、ヤマハ「FJR1300AP」のリコール届出情報を発表した。この情報はいわゆる白バイ「FJR1300AP」126台が対象となり、サイレンの音量が保安基準を満たさないおそれがあるとして、ヤマハは全車両を正規品に交換する改善措置を行う。
昨年もホンダのCB1300Pでリコールの報告!緊急車両不具合続く
今回リコールが発表されたヤマハ「FJR1300AP」は2014年から全国の警察に導入が進んでいるモデルで、大型スポーツツアラー「FJR1300」をベースにパニアケースや赤色回転灯、サイレンや速度計測機能を追加した緊急車両仕様。現在の警察採用バイクの中では最新モデルとなり、2009年採用のホンダ「CB1300P」と共に違反取り締りや警備のために運用されている。
今回のリコールで発表された不具合は、組み立て時にサイレンの一部配線が逆接続されているというもの。このためサイレンの音量が低く、保安基準を満たさない恐れが生じた。この不具合による実際のトラブル、事故は0件となるが、2019年10月29日~2021年12月28日 までに製造された126台がリコール対象となっている。
また、2022年12月には「CB1300P」にも電装の不具合が報告されており、518台にサイレンや無線機が動作しなくなるおそれがあるとしてホンダは対応を行った。緊急車両の不具合は一般ライダーに対しても大きな影響があり、メーカー、警察には急ぎ対策を行ってほしいところだ。

2014年から白バイとして導入が開始されたFJR1300Pは、ヤマハ製大型スポーツツアラー「FJR1300」をベースとした緊急車両だ。ヤマハは日本警察の他、ヨーロッパやアメリカにも警察向けに同モデルを納入、各地で警察任務に活躍中となる。(写真:国内向けFJR1300A)
リコール情報全文
情報提供元 [ 国土交通省 ]
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